子どもが喜んで見るので、本来なら絶対に見ない番組を見る事がある。

 その中で、取り分けイヤなのが、愛エプとかいう略称がある「愛のエプロン」という番組。

 たま〜に例外があるらしいが(子どもの弁)、私が知る限り、女性ゲストが課題料理を作って、それを主に男性中心の味見役が食べて、ランク付けをするというもの。

 デビ夫人の訳わからん料理などはまだ笑えるが、何ともイヤなのが、毒舌やけたたましさで売っている女性タレントが、「思いがけず料理が上手」で高得点を得るあたり。

 女として、あれがダメでもこれがダメでも(ってのも、あくまでも男の基準なんだよな〜)、料理が上手なら、大逆転ありという発想がいじましくてイヤなんだよな〜。

 確かに料理が出来る人は立派です。尊敬します。しかし、世の中にはどうやっても、日本の料理上手の基準であるレストラン状態、ハレ系料理のオンパレードが不得手な人がいるのだ(自分がそうだから言わせて貰うが)。

 そんな中、ハレ系料理が出来たら、女の株が上がるという発想がイヤなんだよ。男もやるのならいいが、なぜ女だけが料理の腕前を競わされるのか。既得権を得てる側が、天秤を持ってきて、オレサマ基準で女性の価値を計るってのがイヤなのさ。(これは多分、タレントさんの罪じゃなくて、そういう番組を作る男どもがウルトラアナクロなんだろうけどーパッと見、先進的な事言ってみたりするけど、テレビ局って体質古いらしいからね)

 若い頃、自分は指一本動かさないクセに、家事など、女の領域とされる事を頑張ってやると「やれば出来るじゃん」とほめたつもりになる、いやな男がいたが・・・そのえぐい思いを思い起こさせてくれるばかりじゃなくて、まだ何も知らない少年少女にジェンダーの刷り込みをするという意味でも、いや〜な番組さ。

 愛エプのせいで、うちの高校生が言うじゃねぇか。「あんた、もっとちゃんと料理しろよ」って。をいをい、毎日、おひたしや煮物などの定番の料理で何が悪いんだ。ドイツもイギリスもフランスも、モンゴルも、その他の国々も、ケの日々の家庭料理でこんなに手を掛けてる国ってないぜ! 

 男どもの高すぎる要求に合わせて(そして多分に女達の見栄のせいで)、色と数を増やすために、コンビニ、レトルト、冷凍食品、ファミレスにファーストフードだらけの国になっちまったんじゃんか〜。