へそ曲がりの哲学者(失礼!)中島義道先生の著書に「私の嫌いな10の言葉」という本がありますよね〜。先生のような立派な筋道の通った論は張れませんが、私もイヤだな〜、言われたくないなぁという言葉がいくつかあります。
 そのうちの頑張って!などは既に書いていますが、まだあるのよね。

 それは「やれば出来るじゃん」の類。

 親としては言いやすい言葉ですし、教師、上司等、上下関係がある場ではいとも簡単に出てくる言葉ではないでしょうか。そして、男女の間でも・・・

 今時の若者事情は不明ですが、私の若い頃はまだまだ男女の間には「男が先、女は後」「女は男を立てるべし」と言った基本トーンの上、例えば、サークルで遠足等行く時も、女の子の評価は容貌(これもすっごくけしからんけど!(>_<))等に加えて、いかにかいがいしく男性の気持ちを満たすかにありました。

 なので、お弁当作り等の課題(そう、最早課題でしたね。不文律出来てたもん。団塊の世代でも、学園紛争の時など、自治や公平さを求めるお題目は立派だが、裏では「女の子」は当然のようにおさんどんを求められたと言う話を見聞きしたことがあります)をこなせる子が当然のように高ポイント。

 甲斐小泉はご存じの通り、この手はダメなのよね。でも、たまにやると「やれば出来るジャン」と・・・その時は褒められたような気がしないでもなかったのですが、よ〜く考えると、言う側は自分がやろうともしない、出来ない事を「やれば出来る」とけしかけている事が殆どなんだと・・・。これ、会社に入っても結構ありました。

 この言葉、子どもにも言ってきちゃったなぁと反省してるんですけど、つまり、一見励ましに思える「やれば出来る」というのは、あくまでも上から見下ろす言葉であるという意味では、お気楽なポジションから見ていて「頑張って!」というのと同等の罪があると思うのです。

 せめても、子どもに向かって言わないように、同じ言うならいっしょにやって「出来たね!」と言いたいなぁと思います・・・って、我が子に関しては時既に遅いかなぁ。(^^;)

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