マイちゃん安らかに

 八ヶ岳の兄から事務的な書類が届きました。中には父の近況と共に、柴犬のマイちゃんが旅立ったことが書いてありました。
 マイは我家の子供たちがまだ小さい頃、トースト色の毛に真っ黒な鼻。くるりんと強く巻いた尾っぽを持ち、愛くるしいしぐさの赤ちゃん犬でした。

 特に二男は人見知りが激しい中、マイの小屋に入り込んでしまって同棲してしまう程。その後、吼える犬は苦手になったのに、マイだけはいつまでも平気で友達でした。

 ドッグイヤーとはよく言ったもの。中型犬ですから、体はそんなに大きくならないものの、我家の子供たちが子ども子どもしている間にマイはドンドン大人になって行きました。

 それでも「この子番犬にならないね」と言われた温厚な性癖は変わらず、近所のイラスト館を時々訪問していたようで、カメラマンさんからは尾っぽの巻き具合からマキマキと別名を頂戴していたようです。

 我家の子供たちが思春期に差し掛かる頃にはマイは既に初老の域に・・・それでも、遊びに行くと、必ずやって来て、無防備にお腹を見せて「なぜて」と甘えてくるのでした。

 ここ1〜2年は耳も遠くなっていて、嗅覚も鈍くなっているようで、のんびり小屋で寝ている事が殆どでしたが、私の存在に気付くと、変わらずにそばにやって来ました。

 本当に、犬柄の良い犬でした。ただ、もうお別れが遠くないかもしれないな・・・と今秋に会った時は思いました。

 マイちゃん、ありがとうね。天国で楽しく、思いっきり駆け回ってね。同じ頃に星になった長男のハムスター、ティムちゃんとあなたは共にトースト色で、もしかして、仲良く遊んでいるかも知れないね。☆彡

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