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スタッドレスタイヤが買えない我が家。10月以来ご無沙汰の八ヶ岳に一人で行く事になりました。

今回、兄宅に泊めて貰う事になり、青春18切符を使うべしとのお達しがありました。なので、各駅停車で移動中です。

節約ワザとして有名な青春18切符を使うのは、今回が初めてですが、それはさておき、我が家から京都に行くより手間暇掛かる状況でやっと中央本線に乗り込み、ホッとしています。高尾から小淵沢まで始発から終点まで、たっぷり時間があります。

車内は閑散と言う寂しい状況よりは人が多く、一人又は一組がワンボックスシートに陣取っています。このペース、恐らく甲府に近づくと乗客が増えて減る事でしょう。

車窓から見る冬の枯れ野にはひだまりが出来ていて、暖かそうです。ベージュやら茶色やら様々な濃淡は青空の下、清々しい位です。

はるかな昔、たったひと月程ですが、同じ路線を弁当を二つ持って通学した事を懐かしく思い出しました。

八王子や甲府など大きな駅は随分様変わりしましたが、小さな駅は昔とあまり変わりません。あの頃の車両がまだ使われているとは思えませんが、ローカル線らしい雰囲気はそのままです。

1月の朝がまだ明けないうちに星を見ながら、その頃はまだローカル線の雰囲気が濃厚に残っていた横浜線の始発に乗り、高尾乗り換えで高校の最寄り駅まで通うのです。

相模湖あたりで東の空が明るくなり、母が作ってくれる一つ目の弁当と熱いポット入りのお茶を飲みます。ガラガラで寒々しかった列車のヒーターも大分効いて来て段々暖かくなります。

受験生だったので、一応参考書なんかも開いたかとは思います。デル単(試験に出る英単語)だったか赤尾のマメ単だったか。

でも、ほんわかしたスチームに気持ち良く居眠りや、車窓風景を見る方が多かったように思います。

大月を過ぎ、左手に笹一酒造が見えるとじきに笹子トンネルです。

長いトンネルを越えると・・・雪景色にはなりませんでしたが、甲府に近づくと、左手に大きな真っ白な富士山の大分上の方が見えます。

まるで巨大なカップアイスみたい、とても美味しそうに見えました。ほぼ毎日カップアイスが見えるのは晴天率の高い地域ならでは。大気の澄む真冬ならではのお楽しみで、毎朝の巨大カップアイスとの遭遇は長い通学経路の半分を越えるかな、という安心感も与えてくれるものでした。

甲府盆地圏では通勤通学列車となり、さすがに乗降客が増えますが、韮崎あたりで人が減り、忘れもしない8時18分着で駅を下りると、そこからは地元から通う友達の中に紛れ込んで無事に定時登校となるのでした。

学校の先生方の語りぐさとなったと言う過激遠距離通学でしたが(帰りはやむを得ず許可を貰い早退し特急に乗りましたが)、そして友達も両親も心配してくれましたが、思えば、一番大変だったのは娘より早く起きてくれた両親、とりわけ弁当二つに熱いお茶を毎日用意してくれた母だったと思います。

そんな事を懐かしく思い出しながら、父が待つ八ヶ岳に参ります。