昨日は楽しいお料理教室。そしてその後、母の親友のお宅にお邪魔して、楽しい会話を楽しみ・・・といい1日だったのですが、ひとつだけとっても気になる事がありました。

 ご近所の知り合いの方から誘われて「ご近所のすてきなおうちに遊びに行きましょう」と言われ、ホイホイついて行ったら、何やらおフランスのアロマテラピー関連の商品を勧められたとの事。

 同行のもうひとりのご友人は「セット1式」を14万円で契約してしまって、その時に金融機関の口座番号を書かされたので「なぜ?」と聞いたら「あなたの口座にもお金が振り込まれるから」と言われたそうです。

 貰ってきたというパンフレットと話を聞いて「は〜ん」と直ぐに分かりました。そう、ネットワークビジネスです。
 全てのネットワークビジネスを悪いと言うつもりはありません。私も実に細々と友人から下着を買っていますが、それは欲しい品物がそこでしか買えない、品質と価格が自分の中で折り合いがついているからです。友人も押し付けがましいことは言わず、淡々と、本当に必要なものしか買わない私でも(つまり儲けさせてあげられない私ですが)、友達のリストから外さないでくれているようです。

 しかし、昨日のお話は明らかに変。帰宅してから、検索に掛けてみたら、何のこっちゃない。楽天等でも買えるではないですか。それも単品で。

 母の友人は「この商品は、ここで、このシステムを通してしか買えない」と言われたそうです。ついでに言えば「天然!」とうたっていた商品、ものによっては化学物質入りもありと別の場所で書かれていました。

 勿論、お話をしている段階で、限りなく怪しいので、今後、どんなに誘われても、一枚加わってはいけない旨は申し上げましたが、うっかり契約を結んでしまったご友人がいったんお断りしたそうですが、丸め込まれてしまいやしないかと心配ですが・・・キリがないし、お金がない方ではないので、しょ〜がないかなぁと。

 
 思い起こせば、子どもが小さい頃、まだ近隣の人間関係がいまいち安定せず、誰がどういう人か分からない、そして、できればみんなと仲良く付き合いたいという頃に、にこやかなお誘いが掛ると、それがネットワークビジネスや新興宗教の勧誘と結びついていた事が何回かありました。

 「お肌の曲がり角を迎えても、大丈夫、効果てきめんのお試し」が今なら大手メーカーや通販サイトで高くても一式数万円で手に入る美顔器の類の30万円の勧誘だったり、子育ての話はどうやら新興宗教への誘いだったり・・・それに、ポピュラーな洗剤関連などなど、あちこちに危険はありました。

 おまけに個別訪問で掃除機やら学習教材もあり、近所で見事に引っ掛かっちゃった友達もいましたね〜。ひとりはやめなさい!と言ってやめることが出来ましたけれど、やはりお金持ちの友人は「しょうがない」で諦めちゃったみたいです。

 私は母が消費生活相談員だったこともあり、てんこ盛りで怪しいネットワークビジネスの話を聞いていたので、全然引っ掛からず、そのうちにめでたくも「誘っても無駄な人」のリストに載ってしまったようです(笑)。

 その後も「近所の◎◎さんのお宅でも申し込んだ」などと言う売込みが嘘八百と分かるほど、近隣の人間関係が安定したし、近所でそういうモノにハマっては声を掛けたがる人も引っ越してしまったので、今は平穏無事であります。


 が・・・が・・・子どもが小さい頃の後は、シニアと言われる層が危ないですね。体調がいまひとつだったり、家族が病気になったり、ご不幸があったりして、何となく寂しいという時に、怪しい誘いが再びやってくるようです。

 シニア層はインターネットに精通していないというのも騙されやすい理由の一つかも知れません。「ここでしか買えない」と言われれば、簡単に調べられないですから、つい納得してしまいます。

 加えて、それまでは大丈夫と思ってお付き合いしていた方が「勧誘教」の信者に豹変している可能性もあります。^^;

 リフォーム詐欺などに代表されるシニアを狙った色々な詐欺の類は、あれこれ世話を焼く相手もいなくなり、程ほどに手元に自由になるお金があり、しかも、ちょっと寂しいところを突いて来ます。

 いつもべたべた付き合わないでもいいけれど、身近なシニアが相談しやすいと思ってくれる、そんな人になりたいと思っていますし、自分がシニアになった時、身近に相談できる若い世代の友人知人がいる人になりたいと思います。

怪しい誘いの見破りポイント:(詐欺的商売には共通することが多いんですが)

・入手難、限定などをやたらと強調。

・お集まりの時に、誰が来るのかはっきりしていない(周囲は皆、勧誘者の懇意な人で、いわば取り囲まれてしまって、承諾せざるを得ないケースも・・・^^;)

・メリットばかりを強調。特に健康・医療関係では、少し考えれば、そんなのありえない「奇跡」みたいな話ばかりをして都合の悪い事を言わない。(◎◎村は皆、この商品のユーザーと言った、その村出身のご主人を持つ友達がいて、嘘だとばれた事も(爆))

・成分等に於いて、平気で嘘を言う。「絶対に安全、体に塗っても大丈夫」と言っていた某洗剤の話は有名ですね。

・容量などはっきり書いていないので、コストパーフォーマンスの計算が出来ず、雰囲気からつい「ひとつ試す」と言ってみたら、後に引けないような価格だったりする事も多い(実際、昨日見せてもらったカタログは価格は載っているけれど、容量は一切書いていない不行き届きなものでした。楽天で調べた価格より割高だったし)

・必ず儲かる=必ず儲かるのはあなたじゃなくて私・・・という真意を隠す。

 タチが悪いのは、相手が「騙してやろう」と思っている場合より、「いいものだから」と本気で信じて「善意」で誘ってくれている場合ですねぇ。

 まぁ、考えたら、組織によって洗脳されてしまっており、友達を失って行く勧誘者の方が気の毒とも言えますが・・・。

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