今日は二男の学校の三者面談。決して近い距離とは言えず、交通費もそれなりに掛るものですから、例によって例の如く「一度の外出で色々」と言う訳で、地下鉄の1日乗車券を使いのめすことを決意しました。(勿論、他の経路を取ったらどうなるかという計算も怠りなく(笑))

2008年7月11日県庁

 先ずは私の好きな関内へ。ここは横浜市の行政の中心的な場所でして、横浜が偉大なる田舎である事を語る「支店」「支所」がいっぱいありますが、東京みたいにキビキビと言えば聞こえがよいが、ある種のカリカリ感のない、どことなく穏やかな風情が漂っていて、あああ、一度勤めてみたかったなぁという場所です。(甲斐小泉は赤坂とか六本木のあと一歩華やかさに欠ける場所に建つ貸しオフィスで働いていて、それなりにのんびりはしていましたが、関内地区に漂う余裕、プライド、というのはなかったですね〜)
 県庁(キング)はロケにも使われることのある立派な帝冠スタイルの建物。そばには「県に国が負けちゃいかん」で県庁より若干高めに建てたといわれている税関(クィーン)が見えています。それとこの前研修で行った開港記念会館(ジャック)の3箇所を横浜三塔と呼ぶようです。この界隈の歩道には、こんなタイルが使われていて楽しいですよ。確か、開港◎◎年記念の時に1枚300円位で一般に販売したので、母はそれを取り置いておいたようです。今、兄一家がいるお山の家を建てる時に玄関にはこれの小さいめのタイルが嵌められていて羨ましい事です。

2008年7月11日開港記念タイル

 開港資料館の中庭にある玉楠。これは開港当時からず〜っと横浜を見ているという木です。なかなか寄る時間がないのですが、超久し振りに行ってみたい博物館ですね〜。

2008年7月11日玉楠

 さて、用事その1は気に入りの「野菜畑のブイヨン」と「フルーツベジタブルリップクリーム」の買い増しをしに山下公園前のカタログハウスの店へ寄りました。八ヶ岳から戻ってきて「ピカイチ辞典」の最新版が着ていたんですが、カタログ効果は素晴らしい。平日なのに、レジで待たされました(笑)。そして、店から出たら・・・

2008年7月11日山下公園より氷川丸

 そうです。氷川丸がリニューアルしてから、まだ一度も行っていなかったことを思い出したのです。行かなくちゃ!

2008年7月11日氷川丸サロン

氷川丸がクローズすると聞いて「え〜っ!」という感じでたずねて以来です。以前は正直、うらぶれ感が漂っていましたが、今回は中途半端な商売っ気を払拭し、あくまでも記念艦、博物館的なスタイルに徹し、オリジナルに近いスタイルに戻せるところは戻しているので、古きよき時代を偲ばせる誇りを感じさせる展示になっていて、なかなか見ごたえがありました。しかも、観覧料が200円ですから、お手ごろ!

氷川丸

船上から眺める山下公園側やみなとみらい方向の風景もなかなかですよ。昔ながらのペンキを塗った廊下には出航のドラの音なども流れていて、しばし船旅気分を味わえます。(甲斐小泉、長男がベビー時代に古い先代の「にっぽん丸」に乗りましたが、よく似た雰囲気なんです)

2008年7月11日氷川丸デッキ

 度々書いちゃってますけれど、父は若い頃、アメリカに留学時の往復にシアトル航路でこの船に乗っているんですね。一等船室だったそうで、ちゃっかりした二等だか三等船室のアメリカンギャルが留学生と仲良くなって一等食堂に現れたなんて話をよくしてくれました。

 天気の良い日、父はデッキで海を見たり体操していたのかなぁ?なんて思うと、ウルウルしちゃうんですよ。何せ、今や最晩年を思わせる様子のヨレヨレな父。氷川丸時代の栄光今いずこという感じで感慨深いものがあります。

2008年7月11日氷川丸エンジン室

 エンジン室なども見せてくれます。機械音痴の私なので、さ〜っと見るだけですけれど、動力部分には一種独特の美しさがありますね。楽しい船旅のため、あるいは大事な貨物を運ぶための船ならいいけれど、これを戦争の道具にはして欲しくないと改めて思いました。

2008年7月11日氷川丸前景

 山下公園はクローバーがとても美しい絨毯になっていましたが、珍しいことにリアカーがいました。お掃除用に使われているようです。

2008年7月11日山下公園のお掃除リアカー

 さぁ、帰らなくちゃ、ジャイカの横浜事業所のカフェによるんだぁ〜と下ろしたての靴を素足で履いたばかりに靴ずれが出来て、やや足を引きずり気味に先を急ぎました。ただいま、象の鼻地区と呼ばれる場所を親水公園にするらしく工事中です。(来年は開港120年でしたっけ? 市民なんだから、もう少し厳密な数字をそらんじられるべきなんですが、どうもいつまでも観光客気分というか、非はまっこ気分なんですなぁ〜)緑色の矢印の先にあるのがジャイカの建物なんです。

drawing

 それ急げ、やれ急げ!とやや痛む足を運んでたどり着きました。

2008年7月11日JICA前景

 しかし! がぁぁぁあぁん! お店のキャッシャーの人に「おしまいです」と言われました。ラストオーダーが1時半、2時にはクローズで平日は喫茶なしですって。

 今、政府系機関や自治体など、要は税金を投入されている施設で新たに社員食堂を作ると、必ず一般にも利用させてあげなくてはいけないんだそうでして、ジャイカの食堂はその良い例なんですが、やっぱり、商売っ気という点ではお役所なんですな。氷川丸に寄らなければという思いが一瞬兆しはしましたが、いいんだ、いいんだ! また来るから・・・

 みなとみらい地区を通って、桜木町から地下鉄に乗って、新横浜で途中下車してエクスプレス予約について若い元気な駅員さんに質問して「夏休みに入ってるので早めにいらっしゃらないと混みます」と言われて、やや泡を食ったものの、まだ何があるか分からないと、切符を発行せずに済ませました。

 こんな1日を過ごしたので、三者面談が終ったときにはヘトヘト。帰りは爆睡でした。(^^ゞ

 皆様、横浜のミナトへお越しの際は、早めにジャイカで食べるか、氷川丸の見学を早めに切り上げるかどうかして、無事に、安くて、早くて、眺望の良い(ただし味は保証の限りではない(笑))お一人様でも楽しめるランチを楽しんでくださいね!(^_-)

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