今日は自治会のバス旅行。雲の多いお天気、雨女の私がいるせいで、同じく自治会の初詣バスツアーの如く、雨になってしまうかも?と覚悟をして出ました。

 先ずは皇居参観。去年の桂離宮の参観の時も「観光地じゃないんですから」というタカビーなものを感じましたが(シニアの見学者もいるのに、開門時間まで一切椅子等の用意がない場所で待たねばならない)、タカビー度では、こちらも負けてはおりません。やっぱり見学開始時間まで立って待つのみ。

 しかし、人数的にはごく限られたグループで回る桂離宮と比べて、団体さんが、バンバンバンという感じのために、説明ビデオを先ず見てから回ります。ここの休憩所(と呼ぶと叱られるかも)では宮内庁生活協同組合の稼ぎ時。塩瀬のじょうよ饅頭はじめ菊のご紋入りの財布やらストラップやら、お菓子から食器、皇室一家の肖像まで、色々揃っています。

 そして、やっぱりタカビーと思ったのは「帰りにはこちらの売店も自販機もトイレも使えません。奉仕団の人たちが使いますから」と言われて。売店や自販機を使えないのは仕方ないとして、トイレという生理的なものまで最初っから帰りに使えないと言うのはいかがなものかと・・・

 思いっきり下々なんだよ、我々はという気分を味わってから参観スタート。

2009年6月4日皇居
 昭和の高度経済成長期に掛かって造営された宮殿。テレビに映る参賀や国賓を招いてのパーティなどでおなじみの建物であります。成金趣味ではなく、緑青色の屋根が上品ではあるものの、やはり文化財としての価値の高い桂離宮のような趣はありません。

 思えば、江戸城をまんま乗っ取っちゃった、すごい合理的な遷都で、富士見櫓や伏見櫓、石垣など、江戸の香りのする部分と、新宮殿のような昭和の部分とが混在し、なお且つ、宮内庁というお役所もあり、しかしながら、出入りの業者は郵便や一般廃棄物処理業者など、極めて普通な存在もありで、文化財ではなく、利用されている施設という香りが致しました(笑)。

 さ〜て、次なるお楽しみ・・・上野しのばず池そばの東天紅でランチです。格安のグループツアー向けのコースですから、多くは期待できないと思いましたし、食べている間は少ないように思ったけれど、食べ終わると結構満足感もあるし、缶詰ではないヤングコーンを使った炒め物やピータンを入れたテリーヌ風の寄せ物など、なかなか美味でした。

 ところが、というか、さもありなんと言うか、ルーブル展は、な、なんと80分待ち。1時間半後に出発して、次の堀切菖蒲園に向かうというスケジュールですから、待っていて終っちゃうではないの〜という事で、多数決の結果、中にはルーブル展を目玉にじっくり見たいという希望を出した方もいたものの、結局、駐車場代を無駄に払うことになったけれど、いったん出て菖蒲園に行こう。その帰りにもう一度上野の国立西洋美術館を覗こうという話になりました。

2009年6月4日堀切菖蒲園

 子ども時代を界わいで過ごしたという江戸っ子の友人が「堀切菖蒲園って小さいんだから。うちのマンションの中庭みたいだよ」と言うので覚悟しましたが、確かに広いとは言えないけれど、様々な菖蒲が美しく咲きそろっていて、なかなかの景観でした。

 周囲がマンションや小さい戸建てに囲まれた住宅地なので、確かに中庭っぽい雰囲気ではありました。

 菖蒲とアヤメとかきつばたの違いの看板などもありましたが、読んだら右から左へ・・・。上野の行列にはまり込まず、こちらに来て良かったね〜と皆で話しました。
  
 そして、上野へ。80分待ちは60分待ちに縮んでいました。80分から20分少ないというのは気分的にかなり違いますね〜。おしゃべりしながら行列していると、打順が途中でグチャグチャになり、私は自治会グループの最後の二人となってしまいました。(^^ゞ

 「大工ヨゼフ」は子どもの頃、この上野で見た記憶があり、ろうそくにかざした女の子、と見えたイエスの手の表現がとても印象的で好きな作品でしたので、また会えて嬉しかった。

 しかし、フェルメールの絵は針を持っている女性という構図ですが、複製画でないと、糸の存在が目に止まらないのでした。

 去年秋の正倉院展から始まり、フェルメール展、大淋派展など、どっと混雑の美術展に並ぶことが多かったので、若干食傷気味。ルーブルはほかでも見るチャンスが多いよとかうそぶきながら、とっとと回って、定刻に十分間に合うように出て参りました。

 常設展も入った方によると、ゴーギャンやモネなどあり、混まない分、そちらの方が良かったみたいですが、もぉ、足が棒みたいになってしまって、どうでもいいやという気分でした。

 という文字通りの番狂わせはあったものの、老練なバスガイドさん(ガイドは古いが、車は新車ですと、笑わせてくれましたね〜。急なスケジュール変更にも快く応じてくれたガイドさんと運転手さんには感謝です)の言うように「かえって思い出に残る旅」となりました。

 帰り車内のビンゴではビジネスホテルのお泊まりに便利そうなトップバリューの洗濯ピンチを頂戴いたしました。

 疲れたけれど、楽しかったし、結局、美術館で行列している間には強烈な西日が差し込むほど、お天気が回復しました。誰の日ごろの行いが良かったんだか・・・・ま、幹事さんですかね(笑)。

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