朝のニュースで「マイケル・ジャクソン搬送」と言っていました。意識不明の重態・・・という段階でしたが、まだ訃報にはなっていませんでした。

 お騒がせ男となっていた最近の動向から、大変に失礼ながら、新たな売り込みのためかな?と一瞬思いましたが・・・それは、私の深層心理の中に「その年で死ぬなんて早過ぎる」と思う気持ちが強かったからもあるのでしょうね。

 残念ながら、お兄さんのジャーメインが弟の死を発表。間違いのない事実だったようです。

 ちょこっとワイドショーを見ると、アメリカでは騒然となっているようですね。

 早過ぎる死と思いつつも、昨今の彼の痛々しい様子を見ると、心身がガタガタだったのだろうなと腑に落ちるところもあります。
 マイケルと言えば、典型的な可愛らしい黒人の少年、唇がぼってりと厚くてくるくるしたお目目をして、パワフルでしかも透き通った声でベンや帰って欲しいの、などを歌い上げて、まだポップスの事をあまり知らなかった私にとっても鮮烈な印象を残す存在でした。

 ジャクソン5の活動に刺激を受けて、日本でもフィンガー5なんてグループが出た位。(先日見た映画「おっぱいバレー」でもフィンガー5の持ち歌が効果的に使われていました)

 ジャクソン5がジャクソンズとなり、やがてきょうだいがソロで活動する機会が増え、声変わり後のマイケルの活躍が一時あまり聞かれない時期もありましたが、その後、ビート・イット、スリラーなどで大ヒットを飛ばし、押しも押されぬ大スターとなった様子、しっかり見てました。

 彼の人生、つい先日命日だった日本の大スター、美空ひばりさんと重なる部分があります。美空さんの評伝を読んだら、歌手としては神様から愛されたけど、個人加藤和枝としては神に愛されなかった・・・飛びぬけた歌唱力で絶大な人気を得ながら、私生活は恵まれず、心身が蝕まれて、本来の寿命よりずっと短い生で終ってしまった点では、ひばりさんとマイケルは似ています。マイケルも一個人としては神様に愛されていたとは言いがたいように思います。

 何はともあれ、不世出の存在でした。ご冥福をお祈りしたいと思います。

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