今日は地元の公会堂で、明るい選挙推進の会と言ったかなぁ、そういう団体の儀式の後に森永卓郎先生の講演がございました。

申し込みはごくごく短期日に区役所にFAXで。その後電話がかかり「1時から開場です。1時半から会のイベントがあるので、そちらからご参加ください」と言われ、律儀な私は(実は区役所で確定申告できるかともくろみ・・・でも医療費控除しか受け付けておらず、丸々時間余った(^^ゞ)その時間に行きました。

「このまんまじゃ先生が気を悪くするかも?」と思った空席の目立つ会場でしたが、皆さん、お利口というか現金と言うべきか、森永先生の講演開始前には続々と人が詰めかけ、あっと言う間に満席に・・・

テレビやら著作でご尊顔はかねがね状態の先生でございますが・・・
感想はなんと言っても「やっぱタレント!」。経済に関わる数字や日付をメモも見ずすらすらおっしゃる辺りはさすが学者さんなんですが、人を惹き付ける話はタレントさんです。

ジャニーズ系にワッと群れる人たちとは明らかに違う人たち(年齢的にもだけど(笑))なので、お話に聞き入るというのも大きかったのでしょうけれど、声の強弱をつけて、時として恫喝のまねっこ、時として声を潜めて・・・という時も、皆さん、しわぶき一つせず聞き入っていましたね〜。

難しい事をやさしく分かり易く説明できる先生は、やっぱり頭の良いお方でしょう。

色々面白い戦国時代は武将の立場から見ての事で、農民の立場では畑は荒らされ、年貢はきつい、最悪・・・というのは合点でありますが、江戸庶民が豊かな暮しで、平和なよい時・・・ってのはあくまでも町場の庶民の話だと思うよ。昭和30年代になっても電灯がつかなかった寒村部なんてのもあるのだから(今また、限界集落という形で悪いカムバ〜ックになってしまっているようだけど)、いまだ将軍様にひれ伏す某国のように、土地に縛られてしまう小作たちにとっては、決して良い時代ではなかったのでは?と言う突っ込みを入れたかったのはともかくとして・・・(先生、直ぐに次のお仕事だそうで、質疑応答時間ナシでしたわ

先生のお話の要点を私が分かる範囲でかいつまみますと

・働かざるもの食うべからず・・・って、この場合はリストラされた方とか、ハローワークに通ってる方って言う意味じゃなくて、ボタン一つで巨額の金額を移動させてあぶく銭を使って贅沢していたような、要は人のためにもならぬ金儲けだけの仕事をしていた人の事。こいつらがリストラされても、ち〜っとも気の毒じゃないよとは全く同感。

・労働力の安い中国等に対抗して、安価競争をしていってもダメ。イタリアみたいに付加価値を高めて稼ぎなさい。(と言って先生はアレッシーとか、イタリア製のお気に入りの商品を4つ位地味な布袋から取り出して、どこが付加価値なのかとご説明。満場の笑いを取っていた)

・暗く深刻になっちゃダメ。ラテンの乗りで楽しくやれば、良いアイディアも湧いてくる(って、これは年収三百万円ブックスに重ねて書いておられますわな)。


至って庶民的な雰囲気を漂わせている先生ご自身は額に汗しての労働者じゃないけれど、本やお話を通して、庶民が騙されないように、少しでもトクするようにと教えてくれている訳だから、ちょうど色々な場面で頑張るスポーツ選手が、直接的には生産性0だろうと、国民を元気付けるのと同じで、決して、単なる舌先三寸とは違うと思うよ(小規模なスポーツなんぞの振興費はいらんと言った仕分け人だったら、何を言うか分からんが^_^;)。

付加価値のある商品を・・・と言いつつ、メイドインチャイナのジャケットを着てますって言っちゃダメでしょ、アルマーニはお似合いじゃないだろうけど(失礼!)、せめてもメイドインジャパンの値ごろ価格のジャケットを・・・ってな突っ込みどころはございましたが、総じて、共感を呼ぶ内容の講演であり、大いに楽しませていただいたので、1時間半はあっという間でしたね〜。

最後に無理無理、本日の主宰者に話をつなげちゃうあたり、お見事!


「ただいまの厳しい経済状況に鑑み、わが社としては、全社総力を挙げて・・・」うんたらかんたら、くら〜く深刻な口調でトップが話す企業はダメなのよん・・・というお話は、読んだばかりの「日本でいちばん大切にしたい会社」でも同じような事を書いていたので、なるほど〜!でした。



(羽田空港内の書店には2が置いてありましたよ。1を見て知った柳月堂の「三方六」を北海道土産に買ったのです。amazonの売り上げで、2が現在50位、1は77位とはすばらしい!)


森永先生の本はこれを貼り付けておこっと・・・(そういや、格差社会を憂いておられる慶応大学の先生、金子 勝さんの事を「しんきくさい友だち」と言っていたぞ〜。その他、ホリエモンと喧嘩した話やら、テレビ放送でいつも言われっぱなしの相手が怒りんぼなど、面白い話がたくさんあり、やっぱり学者よりタレント!)




楽しくてためになった・・・・お役所系のイベントは辛気臭いオマケが付いている事もあるが(って、そっちが真で講演がオマケでしょうが・・・というのが建前かぁ(^^ゞ)タダ! うれし〜ね〜♪


そうそう、この講演に行くためにスピードスケートの男子500メートルの2本目、見そびれました。銀メダルに銅メダル、先ずはめでたし!(それだってさぁ、製氷機 整氷機が故障しなかったら見られた筈なのに・・・ブツクサってな話は森永流では言ってはいけましぇ〜ん!