今日も猛暑です。昨日よりさらに暑いように思います。

が、今日行かずしていつ行く!で横浜まで出ました。お目当ては熊田千佳慕さんの展覧会。

横浜生まれのくまちかさんこと、熊田千佳慕さん。地元紙でよく取り上げられていたので前世紀末くらいには存じ上げていたのではないでしょうか。いえ、多分、子どもの頃に読んだ動物ものの絵本の挿絵、あの細密な画風がくまちかさんの筆になるものだったのでは・・・・と今になって思います。

大変惜しくも残念な事に、昨年の8月に98歳でお亡くなりになっているのですが、淡々とした気負わない風情で、対象をじっくりと観察、手抜きとか拙速という言葉とは無縁に、地道にコツコツと根気良く、動物や植物、特に昆虫を描かれているのが、手抜き、拙速の自分とは対極の憧れの存在でした。

朝日新聞の購読者ではないのですが、販売店が同系列という事で、昨年から1年間、くまちかさんの絵の無償配布というのをお願いしていただきました。(額と、フォルダーは買いました)
毎月、新聞代の支払い時に手渡ししてくれるのですが、絵の入った封筒の上の方に、その時に行われている展覧会の割引券がついているので、今日は切り取って財布に入れて行きました。1枚で2名のみ。200円引き。コピー不可とかなり厳しいです。

チケットカウンターで、数人が並んでいました。最後尾で財布から割引券を出して、もそもそしていたら・・・

上品そうなご婦人が「良かったら、招待券あげますよ」とさりげなく渡してくださいました。

一応誰かお相伴してくれないかな?とくまちかさんの絵に興味がありそうな友人を誘ってはみたのですが、あまりに急で誰も付き合ってくださらず、でも、絶対に行くぞ!で一人で来たのですが、それが良かったみたい。列の前の方たちは複数でいらしてるので、そのご婦人としては一人で来ている私が1番渡し易かったのでしょうね。(^_^)

ありがたく感謝しつつ、じっくり見せていただきました。

本当に、本当に、丁寧です。著名な写真家の土門拳さんととても仲良くていらしたそうですが、写真のリアリズムと絵のリアリズムと言うのは似て非なるものですね。

絵のリアリズムは本物をより本物らしく・・・人間の目が捉えた、余分な部分はカットしてクローズアップした画像に近いように思います。

勉強嫌いのはまっこ。遅筆で経済的に苦労なさったようですが(朝ドラのゲゲゲの女房でも、水木しげるさんが遅咲きで苦労されてましたけど、くまちかさんの遅咲きはさらに遅いのです)、目先の欲に踊らされず、本当に納得行くまで時間をかけて、時に歳月をかけて描かれたようです。

一作、一作、どれも丁寧に描かれていて、破綻がないです。それがつまらないと思う方もいるかも知れませんが・・・・とても穏やかな人柄が感じられる絵で、だから、せこせこあくせくした今の世の中、人の心を打つのでしょうね。

頑張って出てきた甲斐がありました。

思いがけず親切なご婦人のおかげでちょいお金が浮いてしまった分、ちゃんとお昼もいただきましたです。(^_^) 

それから、ぶらぶら足任せでハンズへ行ったり、ベイクォーターへ行ったり、好き勝手にマイペース。これは一人ならではの楽しみですね。

どうしても行きたい!見たい!という時は一人でも動きますが、最初は腰が重いけれど、いったん動き出すと、一人ってのもいいものですね〜。


しかし・・・暑かった。帰宅したら、ついついうとうとしちゃいました。

それからおもむろに以前入手したくまちかさんの画集を広げて、改めて細密な絵と人となりを反復して満足しました。

どの絵も素晴らしいけど、私は花の帽子を被った昆虫の姿が愛嬌ある妖精シリーズが好きですわ。(^_^)