これが今年の映画館での映画の見納めになるのかどうか・・・・見たかった映画「武士の家計簿」を友人と見に行きました。

総勢5名のうち、2名は「SPも見たい」と言いだして、急遽鞍替え。どうも、そちらの方が上映期間が短そうだったもので「行ってらっしゃ〜い!」です。

最近、NHKの朝ドラの後に放映している「アサイチ!」とか午後からの「スタジオパーク」では結構話題作の主役を演じている人がご出演なさいますね。

アサイチではSPの岡田君や、家計簿の堺さんが出ておられましたし、スタジオパークではノルウェーの森の松山さん、忠臣蔵のアフターバージョンの役所さんなどを拝見しました。

で、武士の家計簿を見たかった理由として大きいのは、去年の秋、「ぼくはうみがみたくなりました」を見た時、主役として舞台挨拶をされ、その後、握手してもらって(実はツーショット写真も撮らせていただいたのだが、すっかりピンボケ。私がボケてる分にはかえってありがたい事ですが、イケメン君もボケていた〜(;_;))すっかり有頂天になった伊藤祐輝君が出演するから・・・という小塚君ネタに次ぐ、まっことオバサン目線というか母親目線で応援したいという気持ちがあったからでした。

その時一緒に行った仲間は一足早く見てるのよね〜。でも、私は先週はいまいち調子が良くなくて諦めたののリベンジ!です。
武士の家計簿という本自体は、確か、以前に読んだように思いますが、面白いは面白いけれど、それは資料的な面白さだったものをふくらませてドラマを作ってしまったというのが素晴らしい!



堺雅人さん演じる猪山家の八代目直之。そろばんバカと呼ばれる御算用者(つまり経理マンですな)の家系で、加賀前田家の江戸屋敷の赤門(つまり、東大の赤門ですな)を塗る塗料が足らず工夫したというひとつ話が自慢の養子息子の七代目である父と、元気な母、達者なおばばさま、そこへ仲間由紀恵さん演じる道場主の娘が嫁いできて、可愛い子ども達にも恵まれるけれど、対面を保つためにおうちは借金の山。前田家の米蔵でも怪しい操作がされていて・・・・

とにかくそろばんバカの直之は、婚礼の後だろうと、息子のイベントの後だろうと、速攻家計簿をつけるのです。かちゃかちゃそろばん鳴らしながら。

それを息子の直吉(後の成之)は血の通わぬ仕業と反発する事もありまして・・・・しかし、ご維新の世になって、成人した成之が身を立てることが出来たのは父が仕込んでくれた算術だったという事で、この成之を演じた伊藤祐輝君がナレーションも兼ねまして、なかなか良い役どころでした。

伊藤君フォローもしつつ(勿論、堺さんをはじめ他の出演者たちも素晴らしいし、子役も可愛かったです)、見ながら、ふと思ったのは・・・


何じゃ、私も猪山直之並みじゃん・・・という事でした。

勿論、私の場合は直之のように帳尻がぴたりと合うことはなく、しばしば帳尻あわせの「不明金」なる項目に記入してしまうし、武家でも何でもない家の小さな家計で、加賀百万石の公金と言った大きな単位を扱ってないのですから、大違いですけれど・・・・

何かあると、直ぐにかちゃかちゃとそろばんならぬキーボードを叩いて、家計簿をつけちゃうんです。でないと気持ち悪い。劇中で直之が適当に丸めてしまえばよいという、中村雅俊さん演じる存外アバウトな父上に諭されても「気持ち悪い」と言ってましたが・・・

そうなんですよ〜。

息子の着袴の祝いの時に絵に書いた鯛を膳の前に並べ、実物はちっさな御頭付きという倹約っぷりも・・・・わが暮らしと重なるところがございまして・・・

だって、私の節約、倹約、もとい、ドけちって、武家ならぬ庶民なのに、ややも見栄っ張りな生き方をする祖母や母を見ていて「ないもんはないのだ! 無駄な見得を張るこたぁないっ!」と思ったことも大きいのですから・・・。


で・・・・映画を見終わって、友人達に宣言。

「これからは私の事を●●●の猪山と呼びなさい!」(●●●には我が家のマンション名が入ります)

SPの方はやや平均年齢低めだったようですが、武士の家計簿は男性シニアも多く、私たち若手でした(笑)。

映画の後はお楽しみランチ。何せ水曜レディスデーってシネコンがあるのに、周辺の飲食店は定休が多く、駅のそばの無休の飲食店は昼時とあって混んでいました。

で、大阪出身の友人が行く!と言ったお好み焼きの店に入りました。モダンねぎ焼きとか言うのを頼みましたよ〜。大阪はB級グルメのメッカですから、気取りがなくて美味しかった。

その後は予定がある人もいたので、適宜解散。残り3名は友人宅でお茶しちゃって、楽しい1日が暮れました。

●●●の猪山を名乗りながら、じっつは昨晩、ついついポイント●倍だの、お得なクリスマス福袋の文句に釣られて、この1年近くの買わないイヤーを破って、ポチポチしまくりました。ハンセ〜! (^^ゞ