皆様ご存知のJALの破綻。株を持っていて、そのまま腐らせてしまった方もいらっしゃると思います。私もその一人。(;_;)

で、一番大きな損失は父の持ち株なんです。個人確認が厳しくなってから、娘だろうと勝手に処理は出来ず、景気の良い頃の超高値で入手したものをそのままドボン!

そして、相続・・・・

ここでせめても抹消株の損失にかかわる証明を出してもらおうと思って証券会社に問い合わせをしたところ、思わぬ事実が・・・

・・・というのは、上々廃止の会社の株のいわば一時置き場みたいな「特定管理口座」というものを開設していなかったために、破綻当時のJAL株を特定口座で持っていて、特定管理口座に入庫されている事という条件に合致せず・・・証明の類は一切出せないと言われてしまったのです。

コールセンターの人いわく「今は特定口座を作ると、自動的に特定管理口座も作るようですけれど、お客様が申し込まれた時代はそうではなかったです」とのこと。ついでに「ダイレクト取引の方は自己責任でご判断いただくのですから」とそういう事についての案内が無かったことについて弁明。

そりゃないよな〜、だって、特定管理口座を作った時にはダイレクト申し込みしていなくて、取引店の担当者と直接電話で話していたもん。

「『もしもその時に、例えば持ち株の会社が経営破たんした時に備えて、特定管理口座を作っておいたほうが良いですよ』とひとこと言ってくれていたら・・・」と言うと「申し訳ございません」・・・って、そりゃコールセンターのあなたの責任ではないのですが・・・

世の中、得てして、こういう「縁起でもない」ケースについては触れないで済ますことが多いように思います。

今回のケース、相続の発生時にはJALはまだ破綻しておらず、色々な事が落ち着いて、手続きを取るまでにタイムラグが半年くらいありました。もしも、相続発生前にJALが破綻してくれていたら、あるいは、相続発生なしにJALが破綻していたら・・・・書類を出してもらえる方向で話が進められたと思います。ついついifを思ってしまいますが、全く間の悪い事でした。

ま、相続ってのは、棚からぼた餅みたいなものですから、あまり欲をかいてはいけないし、株の売買損益計算は3年間の間なら確定申告の時に計上してもらえるというルールは、抹消株についてはあてはまらないんだそうです。つまり、今年、私が株で大損しようとも、昨年、抹消したJALの損は無関係と・・・・。あくまでも抹消したその年だけのカウントだそうです。

そんな事も知らなかったですわ〜。

とにかく、こういう細かいことは、会社の経営破たんにせよ、個人の死亡にせよ、縁起が悪い(恐らく触れられるのも嫌という人もいるからなんでしょうけど)から、タブーなのか、あるいはそこまで細かいこと言わなくてもと思うからなのか、あるいは、単純に金融機関の末端担当者が詳しく知らなかったりという困った事態のためなのか知りませんが・・・・素人のおばちゃんには教えてもらえない、またはその言葉に触れられたとしても、あまりに説明不足で(小難しい単語を耳にしたって、具体的事例を説明してもらわないと、頭に入りませんよね〜)聞いていないのと同じという事になるんだなぁと思いました。

また、ダイレクト取引ってののリスクは、そういうところにあるんですね。向こうから、お役立ち情報はやってこないのです(もっとも、今回の経緯を見てる限り、たとえ、ダイレクトじゃなくても、こっちがホジホジしないと、大事な情報は何も来なかったように思いまして・・・そこが、一流会社とダッシュ一流会社の違いかと・・・・)。


特定口座開設運動開始後、割と直ぐに口座開設をした律儀な皆さん、もしも、特定管理口座をお持ちではなかったら、万が一の事態に備えて、今のうちに開設されてはいかがでしょう?

ちなみに甲斐小泉の場合、ダイレクトなもので、電話で口座番号と電話口での盗聴不可という信号音を流している間に暗証番号を押して、認証してもらった結果、本人確認が出来て、書類お送りしますと言って貰えました。暗証番号を忘れていたりしたら、これまた面倒なことになるところで、冷や汗でした。

ん十万円分の損の証明書をもらえないというのはなかなか痛いですが、ん十万円を失ったのは私ではありませんので、まっ、しかたない!と思うしかない「お勉強」になりました。^_^;