昨日のおはよう日本で紹介された映画、ハーブ&ドロシー見たさにシネマ・ジャック&ベティに行きました。

レディースデーでも何でも無い普通の日。でも、上映は今日までです。

一昨日の朝の放映ならば水曜レディースデーだったのになぁ…………ブツクサ。

私のような思いの人は他にもいたようで、普通の日なのに、そこそこの入りでした。テレビ放映効果はすごい!

映画の内容は、特にお金持ちでも何でも無い、むしろつましい夫婦がこれはと思った現代美術を自分たち基準(持ち帰れるとか、家に入るなど)で、コツコツ買い集め、一大コレクションになった、と言う事実を追ったドキュメンタリー。

駆け出しで、作品の買い手がつかない時に買ってくれた夫妻と長い付き合いになったアーティストも何人も登場し、夫妻の人となりを語りましたが、決して儲けようとか、見せびらかしてやろうと言うような気持ちは無く、純粋に作品を愛する夫妻の姿勢にうたれ、売れるようになってもリーズナブルな価格で作品を分け たアーティストもたくさんいたようです。

アートを見る目や熱意も素晴らしいけれど、何と言っても素晴らしいのは、今は年老いた夫妻の愛情と信頼です。

もはやレディーファーストも叶わない程、足の衰えた夫を優しく支える妻、そんな妻を慈しむ夫、彼らの人柄もアーティストたちに愛され、作品を譲ろうと言う気持ちにさせたのでしょう。

コレクションをナショナルミュージアムに寄贈し、学芸員がその内容に比せば薄謝を送り、ギュウギュウに収まっていた作品が退いた後にステキなソファーでも 買って貰おうと思ったら、夫妻はまた作品を買って、家を狭くしてしまった…………と言う微笑ましいエピソードが紹介されました。

見た目、断捨離とは究極の反対方向ですが、これらは立派なコレクションで、引く手あまただったそうです。子どもに恵まれなかった夫妻は、無い物ねだりをせず、他の事を切り捨て、アート一筋。これも一つの断捨離のスタイルなんだと思いました。

ガツガツしないこういう生き方、ステキです。

物質的に飽和している上、人間関係やお金、仕事などなど、あれもこれも欲張りがちなアメリカ人には夫妻の生き方は貴重な珠玉のように感じられるのでは無いでしょうか?

もちろん、日本人にも・・・。
★蛇足:鎌倉で買ったバッグ、今日から使用開始です。大荷物持ちの私にとって、容量が心配でしたが、バッチリ! お値段を考えると、まっことに満足な買い物となりました。で、お値段は・・・・


1380円でしたっ!


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