先週に引き続き、またしてもレディスデー狙いで、シネマジャック&ベティのジャックで上映している「人生万歳」見て来ました。

自称元ノーベル物理学賞候補で頭脳明晰さを誇るけど、どう見ても冴えない暮らしっぷりの主人公ボリス。そこへある日捨てられた子猫みたいな感じで、キュートな女子メロディが迷い込み、無理矢理押しかけの居候状態だったのが・・・南部の保守的な家庭に育ち、母親からミスコンに出る事ばかりを強いられてきた彼女には、唯我独尊なインテリは新鮮・・・というところから話はスタート致しますが・・・

二人が同居しているところへ父親が親友と逃げたと言って、ピンクのスーツの母親が押しかけて来て・・・その後に父親が押しかけてきて・・・と、次々に騒動が起こるという展開なのですが、シニカルなユーモアでくすっと笑わせて行き、段々に笑いの度合いが強まっていく・・・というドタバタ展開になるのであります。
怒涛のように台詞が押し寄せるのがウディ・アレンの特徴だそうですが、本編もいきなり初老の男性の独白調(というか、周囲の聞き手も段々に辟易してしまう)はマシンガントークでありまして、その言葉の端々に皮肉がたっぷり。

ボリスのKYな発言っぷりは、この方は天才型のサバン症候群の方か?と思わせてくれるほどなんですが(例えば、日本で将棋を教えてお金を取るが如く、NYで子ども相手にチェスのレッスンをするのに、生徒をけちょんけちょんにけなしてみたり、頭が悪い連中を尺取虫と言ってみたり・・・)、頭が悪いと露骨に言われても、かえってそれがメロディには新鮮で、出会う相手に一生懸命ボリスを真似た言い回しを使って煙に巻いてみたりするのです。

やがて、年の差もあり、ボリスいわく頭脳の差もあり過ぎる二人の関係は、メロディがほかに好きな人が出来てしまい・・・という事で悲劇的な方向へ向かう筈なんですが・・・

まぁ、あとは見てのお楽しみ。

アメリカ南部保守層の考え方と、NYの自称天才的学者たちの考え方の対比も面白かったですね〜。

鑑賞後は、隣の駅まで歩いて、お役所系(男女協働参画のためのセンター)の起業応援のめぐカフェであったかスープと天然酵母パンと飲み物を飲んで、おしゃべり。

その後、自宅の方まで戻る途中で下車。友人お気に入りのバッグ屋さんと自然食品店を見てから、今度はワッフルセットでお茶しました。

今日も楽しい1日なのでした。

映画って、しばらく行かないとご無沙汰になるんですが、一度弾みがつくと、しばしば通うことになりますね。(^_^)