南関東の雪、春の淡雪よりちょっと多いかなという感じで、北側の屋根や、吹き付ける側の車のドアなどに雪がたまったものの、目が覚めたら一面の銀世界・・・とはなりませんでした。

ところが、我が家の場合、多分、雪のせいだと思いますが、トンでもない出来事がありました。
・・・というのは、11日の日記に書いたように家飲み会の準備をしていて、皆さんが来る前にゴマちゃんの散歩をさせよっと、と廊下にケージを引っ張り出した時に、長男からの携帯の着信音、サンダーバードが鳴りました。

実は午前中にも金欠コールがあったので「またか」って思ったんですが・・・・

電話に出ると「今、病院、どこにいるか分からない」と「ここはどこ、私は誰」に近い状態で訳が分かりません。

そのうちに一緒にいるという友人が電話を替わってくれたのですが、高速バスでトイレ休憩の時に走って、気付いたら転倒して血を流して失神。救急車で運ばれて、今いるのは軽井沢の病院。

え〜〜〜〜! どうして軽井沢なの?

草津にいると今朝の電話で言っていたので、関西の草津からバスはどうして軽井沢に近いところを走ったのだろうか?それも雪のせい?と思ったのですが、実は温泉の草津でした。ならば軽井沢も有りうるでしょう。そういえば、友だちと旅行へ行くと言っていたのを思い出しました。

友人によると「念のためスキャンをかけたけれど異常がないので、今日帰ったほうが良いと言われました。頭の傷をホチキスみたいなもので留めているので、明日外科にでも連れて行って欲しいと言われました」との事。

そのうちに本人から「冷静になったから言うけれど」という出だしで始まる電話が、10分置きに掛かってくるようになりましたが、いくら「新幹線代を送金するからね」と言っても、話が前に進まない堂々巡り。

もう一人の、長男が一回生の時に一緒に居酒屋に行った事のあるお友だちに「ゆうちょ銀行だから」等々お伝えしまして・・・この際、深夜料金だろうと、最寄り駅からはタクシーで帰って来なさいよ〜って言って結局、彼らが我が家まで連れて帰ってくれたのでした。

もちろん、家飲みは急遽中止。三拝九拝状態でメールやら電話やらでお断りしました。みんな心配してくれて、中には駅まで迎えに行ってあげるとか、お父さんに頼むよと言ってくれる人もいて、ありがたい事でした。

イケメン君二人組に狭くて汚い我が家に急遽お泊りいただく事になりました。家飲みをしようと、多少なりとも片付けておいて良かったです。

彼らの話を聞くと、降雪のためにバスの出発が2時間遅れになったらしいです。

恐らくトイレ休憩も押せ押せになったのでしょう。そして、息子の膀胱も押せ押せになったのに違いない。

勿論、慎重さに欠けた長男に第一の非があるのは間違い有りませんが、降雪により悪条件が重なり、さらにトイレに行くまでの足下がつるりんとなっていた・・・という事で、これもまた降雪被害の一環と言えそうです。

しかしまぁ・・・・

「こりゃまるで認知症だよ」と心配になるほど、同じ事を繰り返し繰り返し言う上に、転倒してから家に戻るまでの記憶が殆どないんだそうです。ただし、「この二人が命の恩人だ」と言って見たり、そもそも、携帯をいじって何度も電話を掛けて来た訳ですから、母親相手という事は分かっているし、操作方法まで忘れていませんから、大丈夫とは思いましたし、診て下さったお医者様も「頭を打つと、当初記憶があやふやになる事もあるけれど、数日で収まります」と言われたそうです。

でも、心配でしたよ〜。

翌日もよく喋るけれど、思い出せない事があって気持ち悪いという長男。(何しろ内定をいただいたことすら忘れてしまっていたという^_^;)ハラハラな思いの後、予定を変えて付き合ってくださったイケメン君たちはお疲れでぐっすり。

育ちの良い坊ちゃんたちで築20余年、ノンリフォームの美しいとは言えない風呂を使って、ガラクタを押し込めた二男の部屋に布団を敷いて寝て貰っても、気持ちよく寝てくれたし、手抜き朝ごはんを「うまい!」と喜んで食べてくれたし・・・嬉しかったですね。長男がいい友人に恵まれている事が分かって。

駅まで送って、その後、救急医療センターで教えて貰った休日診療のある近所の医院に行って来ました。

壮年のてきぱきした先生が、手を曲げたり目をつぶったりという簡易検査をして、傷の手当をしてくださり「多分、大丈夫」との事でした。ただし、欠落した記憶が蘇る事はまずないでしょうと・・・

たとえとして、泥酔した人が後になって自分が何をしたか全く覚えていないのと同じと言われて、非常によく分かりました。そういや、草�儒君も海老蔵さんも・・・ですよね。つい最近も酔っ払った警察官がわいせつ物陳列罪・・・じゃない、公然わいせつをしても、自分はやっていないと主張していると報道されましたし・・・・記憶の欠落は結構ある事でしたね。

先生のおっしゃったとおり、今日になったら、色々な事を思い出したようで、ひと安心。

日ごろ、降雪対応が出来てないエリアに住んでいて、つくづく侮っちゃいけないなぁと思いました。降雪、甘く見ちゃいけません。

・・・ところで、今回、楽しみにしていたのですが、結局、昨年晩秋に買ったゴアテックスの長靴の出番がありませんでした。しゅん。

長男もこういうのを履いていたら転倒リスクが低くなったのかも知れませんね〜。

(私が買ったのはベージュです)