今日は憧れの上高地に行こうと頑張って九時半には出発。
長野自動車道の松本インターを降り、国道158号線を移動。カーブが多く、バスとすれ違う時には速度を落とさないとぶつかりそうな狭い目の片側一車線、トンネルの多い道路ながら、渋滞も無く、まずまず順調。
トイレ休憩に立ち寄った道の駅風穴では、島島の郵便局からの出張テントが有り、親切な局員さんと旅先ならではのふれあいが有り、幸先良し!
…の筈だったのですが、一般車両通行止めの沢渡駐車場で料金を払った途端に………な、何と、たった今国道で土砂崩れ発生と引き返して来たタクシーの運転手さん2、3人が口々に言います。土煙もうもうで、こりゃ直ぐには通らないよ。
がぁぁぁぁん! 幸いにも駐車場代金は即刻返して貰えましたが、さて、どうしましょう。戻って松本経由上田へ?それとも乗鞍高原へ?
先ずは通り道にあった東京電力の発電所へ。TEPCO館があるからと引き返すも、多分、東京電力のリストラの一環でしょう。6月で閉館。案内地図からも名前が消えていましたが、ありがたい事に清潔なトイレは使えるようにしてくれていて、近隣の案内パンフも置いてありました。
乗鞍高原の地図があったので、振替で乗鞍高原行き、決定!
ところで、ここの水力発電所(安曇発電所)はかなりの迫力で、半分にしたすり鉢型のダムの壁の深さは相当なものでした(奈川渡ダム)。
対岸の鉄の階段を上りきった小さな公園のように見えた場所は慰霊碑のための場所で、裏面のお名前を数えてみたら、五十人もの方が殉職される難工事だったようです。東電がこんな事にならなければ、TEPCO館で、彼らの偉業を示す説明展示が続いていたでしょうに………。
さて、乗鞍高原に進むにつれて、またまた日頃の行いが悪いのか、午前中には晴れ渡っていた空には雲が………
一般車両通行止めの地点からタクシーで畳平と言うバス、タクシー、自転車で上れる日本最高地点に到着した時には霧でな〜んにも見えない。辺りはミルクを溶いた水みたいな色でした。
お土産物を買った高山の(もう岐阜県なのでした)駄菓子コーナーの方には、上高地はもう復旧したと言われ、ガッカリもしました。
ですが、お店の方によれば、復旧してもてんやわんやだし、タクシーの運転手さんは次々にすれ違うタクシーを見て「あれは復旧を待たず、岐阜県側の平湯経由で戻って来てるお客さん。運賃は二万円、同情でまけても一万はする」との事。平湯経由せず、沢渡駐車場に出ようとすれば大渋滞で何時間もかかる筈とも言われました。
上高地まで到達した後、帰れなくなるよりはラッキーだったと考えましょうね。
タクシーで片道四十分位かかり、大分乗り物疲れして、小雨模様で迷いましたが、ひと頑張りで三本滝と言う滝までの遊歩道を歩きました。
遊歩道は結構傷んでいましたが、気をつけて歩き、何とか到着。
いや〜、行って良かった。今日のハイライトになりました。
右手の滝は黒い高い岩肌を伝い、水際はレースのようです。真ん中の滝は修験者の禊ぎに良さそうな透明な幕を作り勢いよく滝壺に注ぎ、一番地味な左手の滝は無名の沢から注いでいますが、繊細、涼やかで、骨太な印象の二本の滝がある事で、かえって引き立っているように思われ、私は一番気に入りました。
昼ご飯はおやき一個なので、夕食は早めに、長野自動車道のみどり湖パーキングエリアでキムタク丼の定食をがっつきました。
キムタク丼とは????
塩尻市の小学校で大人気のキムチ、たくあんを入れた丼、それにこれもまた名物と言うスパイシーな唐揚げ、山賊焼きが付いて、そばまで有りのてんこ盛りで650円と、コスパ良いです。
最近は色々な物が見られるけど混んでいるサービスエリアよりも、コンパクトでリーズナブルで、案外ゆっくり出来るパーキングエリアの食事が気に入ってま〜す!
想定外の出来事にびっくりしたけど、だからこそ、新しい場所にご縁が出来た楽しい1日となりました。o(^▽^)o