夏ころ、長男宛てに出身高校の同窓会名簿を作るから必ずハガキを返信せよ、さもないと今把握している内容で記載する旨が書いてありました。同窓会を名乗ってはいますが、名簿業者が宛先です。

そりゃ大変。今時、名簿に住所に電話番号なぞ記載した日にはどんな迷惑、災難が降りかかって来るかわかりません。

かつて、私は同様の名簿販売に関わる連絡を無視、見事に行方不明者になりました。友人から連絡が入り、行方不明者リストに載っていると知りました(笑)。

そういう人が結構いるから、必ず返信しないと個人情報をまんま載せてやる!って一種の脅しだったのかも知れません。

今日届いた予約御礼、振込書の上部には長男と同期の行方不明者の名前と消息をお寄せくださいの文字が有りました。

をいをい、いいのか、本人に許可を得ずに勝手に伝えても………とツッコミを入れた後、ハタと気付きました。

何で払込取扱票が二通印刷されてんの? 私みたいなドジの為に予備かしらん?

よく見ると、片方は名簿代金4500円、もう片方は名簿作成賛助金用一万円、名簿一冊進呈とありました。

しかし、一番呆れたのは、長男に連絡したら、予約なんてした覚えは全く無いと返事が来た事です。

会員名簿のご予約ありがとうございます。二週間以内にお振込くださいって、何だ!?

長男は付き合い続けたい友人たちとはネットやリアルで連絡を取っていますから、名簿予約をしていないと言うのは間違いないでしょう。

にもかかわらず、予約した事にされているのは、最初の書類の段階で、名簿に記載される内容を返信したら、勝手に予約扱いすると言う、一種のネガティブオプション的な手法が取られている事になります。

ご丁寧に保護者様と連名の宛名でしたから、我が家みたいに本人が下宿していたら、人のよい親御さんならば、何も確認せずに払い込んでしまうかも知れません(それにしても、一浪して社会人になったその年にピタリと照準を合わせてこんなダイレクトメールが来たのは単なる偶然?)。

同窓会が名簿まで作成する余力がなく、代行業者を使うと言うのはあり得ると思いますが、手法がいちいち姑息で、かなり悪徳商法に近い感じです。

同窓会を名乗っている払込先も果たして本当の同窓会の口座なのか、名簿作成賛助金なるものは業者を潤すだけなのではないか?

疑い始めるときりがなくなります。

委託先と書いてあるから、そんなに怪しいもんじゃないのでは?と信じたい気持ちもありますが、やり方があんまりだから、もし、本物の同窓会が許可しているならば、同窓会のイメージダウンに繋がるリスキーなやり方ですよ。

これで販売された名簿が悪徳商法や振込詐欺に利用されたら笑い話にもなりません。


亡くなった母はかつて県の消費生活相談員をしていましたが、名簿を入手した上で、同窓生を装っての悪徳商法が多いと言っていました。

成人した子どもの事ですが、こういうのを放置しておいて良いのか、しかるべき先に確認すべきか……ちょっと悩みます。


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