お日様が顔を見せてくれたので、昨日よりはすごしやすいですが、日が傾いてきたらぐっと寒くなってまいりました。

 今日は家の子。昨日地区センターで入れ替えてきた本のうちの2冊を読みました。





 時代劇だったら、凶状持ちと言われる前科者、お嬢様育ちだった芭子とDV夫からわが子を守るために殺人に手を染めてしまった綾香のコンビが繰り広げる物語。

 別のシリーズで登場のおまわりさん、高木聖大君が、芭子の天敵(?)として登場しています。


 それぞれが刑務所に入るようになったいきさつや、いわゆる中流の上の家庭の育ちだった芭子の家族の容赦ない仕打ち、本来はムショ時代の交友は断つべしなのに、二人が非常に近しく暮らしているさまが描かれていて・・・ごごくごく普通の人たちでも、一度塀の中に入ると、償いが済んでも、びくびくして暮らさなくてはいけないのねと思わされます(この二人は本当に罪を犯してるのですが、えん罪だったりしたら、どんな気持ちになるのでしょうか)。

 やねせんと呼ばれる谷中・千駄木・根津地域の事も語られていて、いい意味でおせっかいが残る下町情緒もある中、世の中いろいろな人がいるのね〜と、サラリーマン家庭ばかりがそろった新興住宅地にいると忘れがちな事を思い出させてくれます。

 最初に読んだ1冊はほろにが。二冊目には少々希望が感じられ・・・この後、シリーズ化されるのかな?

 二人には幸せになって欲しいのですが、おまわりさんの高木君と二人のかかわりも気になります。

 乃南さんは晩鐘みたいなくら〜い、おも〜い作品も読まされますが、こういうしみじみ&ちょっぴりコミカルな作品もうまいわ。

・・・・という訳で、実に地味にクリスマスイブが暮れて行きます。

 小塚君、実力を出してね。世界選手権への切符が私へのクリスマスプレゼントだぁ!

人気blblogランキングへ