このところ、独居ではなく、家族で暮らしながら餓死するという痛ましい事件が起こっています。

特に今日のニュースで見たお母さんがクモ膜下出血で亡くなった後に残された障がいのあるお子さんが自力ではいかんともしがたく餓死したらしいという事態には胸が痛みます。

埼玉の老夫婦と壮年の息子さんの餓死事件にせよ、今日の事件にせよ、近隣との繋がりが非常に薄く、公的支援も殆ど受けていない状態だったり、プライバシー保護の観点から踏み込めなかったり………

東日本大震災から絆の大切さが広く認識されるようになった一方で、このような殆ど繋がりを持たない人たちも増えているのですね。

震災前ですが、実は我が家の近所でも一軒ならず夜逃げ、自殺というショックな出来事が有りました。

何がきっかけだったのかは分かりませんが、いずれのお宅も経済的に行き詰まっていたそうです。

   特に奥さんが精神に異常を来してしまい、何とかならないかと近所の人たちが心配していたお宅は、それまでは多少なりともあった近所との繋がりをパッツリ切ってしまわれました。電話も繋がらない、勿論、インターホンを鳴らしてもドアは閉ざされたまま。

民生委員さんも保健所も接触しようがない。ニュースで良く聞く言葉ですが、事件にならないとどうしようもないという状況だったようです。

結局、自宅は競売にかけられ出て行かれたのですが、時折ふとどうされているかと思い出します。

何かあった時に助けてと言える関係はもちろんの事ですが、先ず、周囲の人に助けてと言える勇気が大切だと思います。