ったくなんちゅ〜取り合わせなのでしょうか。

 前者は新聞販売店に対して「ず〜っと購読してるのに、何にも特典なしなの?」と珍しくゴネて「地方紙では主催するイベントがほとんどないんです。全国紙はそちらの購読者優先ですが、特別に」とかなり恩着せがましく出して貰ったチケットによるものです(もっとも、その後、地方紙主催の美術展があったのに、チケット来なかったですわ〜。ま、最近、びんぼ〜モードに突入しているので、やたらと交通費を掛けてお出かけも慎んでいるので、特に申し出ませんでしたが)。

 なぜかというと、長男の母の日プレゼント最終回にかこつけて、実は自分の趣味のモーニング娘。コンサートにつきあうのに、寄り道スポットとして適当だったからです。

 長男も見たいと言ったし、最寄り私鉄が発行している都営地下鉄乗り放題券付きのおとくな切符で、全部回れると分かったから(笑)。

 私は毛利藩=萩とばかり思っていたのですが、毛利博物館は防府にあるのですね。明治維新後、元藩主様のお住まいを建てたところが、今、博物館になっているらしいです。

 私もどうやら長州の下級武士の血も引いているらしいし、毛利藩ののれん分けのプチ藩、長府には二度訪問したこともあって、密かに長州づいているのですが(若い頃は、自分が長州の血を引いているとは全く意識せず、新撰組が大好きでした・・・いまだに新撰組好きで、NHKの日曜日午後のドラマをせっせと録画して見ておりますが)、防府も行かなくちゃと思いました。
 お宝の目玉は雪舟によるなが〜い巻物の水墨画。非常に力強い筆遣いで、中国風の風景を描いているのですが、宮殿と思しき建物じゃない、普通の家っていうのが、今の和風建築まんまのスタイルなのに、妙に感心してしまいました。窓にサッシが入ったり、進化発展してる部分は多々あると思いますが、切妻に大きな窓。緑の中から屋根が見えている、窓が見えている・・・八ヶ岳辺りで、家屋が木々の間から見える風景を思い出してしまいました。

 展示された作品の多くに中国をモチーフにしているものがあるのを見ると、江戸末期、明治初期まで(「悲母観音」で有名な狩野芳崖は長府藩の御用絵師の息子だったと知って、今更あらら!)、中国は日本にとっては先生格だったというのがよくわかります。

 達筆で読めない、というか、情けないけど古文書は読めない現代人の私には分かりづらい国宝はそそくさと見て、分かりやすいひな人形や衣装などは割としっかり見ました。刀は・・・きれいだけど、あまり好きじゃないです。

 天皇家から送られた刀が大事にされていた一方で、徳川家からのお嫁入り道具や、吉宗公から賜ったと言う、すっごいおしゃれな下着、今でいうサッカー生地みたいなさわやかげな生地、色柄のものですが、それらも大事にされていたのですが、最後は朝廷を取った毛利家なんだなぁと思いました。

 ミッドタウンの中で早めに、コスパが良いとは言えない夕食を食べて、またまた都営線に乗って武道館へ移動。

 武道館、超久しぶりです。若い頃は色々な外タレさんのコンサートにはせ参じていましたが・・・まぁ、混んでる、混んでる。先週のレディ・ガガさんの時に負けません。

千恵携帯から取込 001


 九段下駅では「チケット売って下さい」なんてメモを手にした女の子がエスカレーター下などにたたずんでいたりもして、リーダーとメンバーの二人の卒業式の日なので、相当な人気のチケットだったらしいです。長男が辛くもゲットできたチケットは、武道館で私が入ったことのない最上階エリアの最上階。しかも、ステージ東側で機材でスクリーンとかが見えづらかったりもします。更に後ろに立ち見の人たちもいました。

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 長男は小学校時代からの筋金入りモー娘。ファン。私はいたしかたなく付きあわされて、初期メンバーから、今回卒業のガキさんこと、新垣理沙さんくらいまでは覚えましたけれど、正直なところ、新しいメンバーさんは全然知らないのです。なので、予習だとユーチューブを見させられました(笑)。

 ファンの方には八つ裂きにされそうですが、最近、メディア露出度が低いので、モー娘。はもうおしまいかと思っていたのです。が、コアなファンはすごい! もぉビックリです。

 ガガさんの時は、流行に乗りました!ってな感じの観衆が多く、ガガさんコスプレをしている女性も結構見られましたが、モー娘。のファンはフツーのひとたちって感じ。年齢層も幅広く、庶民的と言いますか、とんがった感じの人が見られません。秋葉っぽいお兄さんも結構いました。

 長年ファンである長男曰く「今回は女性ファンが多いのでびっくり」なんだそうですが、サイリウムというポキッと折ると発光するプラスティック製のペンライトを無償で配っていたり、一過性ではないこゆ〜いファンの方が多いのには驚きました。

 演奏が始まると、歌舞伎の掛け声どころじゃない、見事に決まった大勢の合いの手。時には唄い、時にはジャンプし、本当にみんなの熱気はものすごいです。

 で、私は見ていて思いました。これって、フィギュアスケートに対する応援とちょっと似てるよね。

 私の小塚選手じゃないですけど、フィギュアファンは、それぞれにとびっきり好きなスケーターがいるものですが、でも、基本的に日本チームの全てのスケーターを愛している。モー娘。ファンも個々に一番好き!という子はいるのでしょうけれど、でも、グループ全体を愛しているというのが伝わって来ました。

 今回はガキさんとアイカと呼ばれる光井さんの卒業でしたが、二人に対してテーマカラーのサイリウムを振ったり、終演後も名前を叫んだ後、サイコ〜のコールが鳴り響いていたのでした。

 全盛期にはモーニング娘。対して「学芸会を電波で垂れ流すな」ってかなり辛口評価をしていた私ですが、今回のコンサートを見て、プロやなぁ〜と感心しましたわ。爆発的に売れた時期を経て、苦しい時期にもめげていないってのが、コアなファンを絶対に逃さないのだろうなぁと思います。

 つんくさんも登場し、次期リーダーは道重さゆみとの事であります。


 しっかし・・・モー娘。ダイエットじゃ!と言いたいほど、体を動かして、ほぼ立ちぱなしだったので、オバサンはちかびれました〜。

 ガガさんのコンサートでも思ったけど、最近のコンサートって、ほとんど静かに聞くバラード調の曲はないのね。導入部は静かでも、次第に盛り上げて、ヘイヘイヘイという感じになったりして、みんなで一緒に動ける拳突きあげノリノリ曲が求められるのは、閉塞感のある時代だからなんだろうなぁ。

 帰りはおとくきっぷをフル活用で、混みあう手前の空いている車両に乗れる駅に出て、坐って帰れて良かったわ〜。

 これで、長男曰く「母の日」プレゼントは終了で〜す。

 一番好きだった高橋愛ちゃんの卒業コンサートの日に仕事が入った恨みつらみがあったという長男。「そろそろ卒業か」と言っていたモーニング娘。ですが、まだまだ続きそうですな(笑)。

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