文化の香りを愛する母の親友をお誘いして、彼女が観たいと言っておられた「ファウスト」をシネマ・ジャック&ベティで観て来ました。

 冒頭いきなり、ファウストと助手のワグナーが墓掘り人を買収して入手した死体を解剖しているというえぐいシーンから始まります。

 うわっ! 流血、グロテスクが大嫌いな私は薄眼をあけて、字幕ばかり観ていました。

 思えば、解体新書で杉田玄白がやっていた事と同じなんですけれど・・・画面が暗くて、いかにもおどろおどろしい。

 
 ファウストはゲーテの名作。しかしながら、実は詳細は知らないのです。悪魔に魂を売り渡したファウストの話という位。

 字幕で「ゲーテのファウストを元に自由に翻案」というようなことが書いてあったと思うので、原作とどのくらい違うのか分かりませんが、真理を追究したいファウスト博士は、キーキー声で話す高利貸しの悪魔(裸になっても男性のシンボルがない。代わりにしっぽがついていて、筋肉がねじれた奇怪な体をしている・・・というこの体が、サービス精神旺盛なフィギュアスケートのプル様の筋肉衣装みたい(笑))と付き合い始め・・・

 ファウストは悩めるオジサン。不気味な事にも手を染めるけれど、基本、かなり生真面目なタイプみたいです。映画館には恐らくは若い女性と思われる映画通の毎日クマ子さんによるイラスト入りの解説が置いてありましたが、クマ子さんの言うとおり、ファウストは本当にオタクな奥手に見えました。対して、悪魔である高利貸しは不気味でもあるけれど、妙な茶目っ気があって、結構チャーミングです。悪に人が惹かれるというのが分かるようなタイプ。

 魂を売っても、一夜を共にしたいと思ったマルガレーテが本当にかわいい。清純な感じ。

 冒頭に「日本の税関が許さないので原作からカットした部分がある」と断り書きがあったのは、一体どのシーンなのでしょうね?と言う意味深な部分はありましたよ。

 結構お年を召していると見えるファウスト博士のお父さんというのが、活力あふれるオヤジだったり、マルガレーテに熱狂した助手が手を出しかかったり、ちょいと分からない部分もありましたが・・・悪魔によって、翻弄されて、犯罪に手を染めたりした挙句、ファウスト博士が荒涼たる場所を孤独に歩を進めるというのがラストシーンでございました。ラストシーン、温泉あり、雪山有り。 こりゃ、ニュージーランドかなぁ?と勝手に想像(それとも、アイスランドだったのでしょうか?)。

 なかなか難解な映画で、爽快感とか娯楽という感じの映画ではなかったのですが、同行のおばさまは「人はみな悩みを抱えて生きて行く」「人は孤独」とコンセプトを説いておられました。さすが、人生の先輩!


 ちょいと暗い映画の後は、楽しいランチ♪ 映画館もおススメ、私は3度目のエルミタージュでお魚コース。かりかりに皮に焼き目を付けたお魚(名前失念(^^ゞ)が美味でした。映画館のメンバーズカードを見せるとドリンク1杯プレゼント(年末までとの事)で、昼間っからワインです。

 ゆっくり過ごした後は、伊勢佐木町のお店覗き。しゃきしゃきした年配のご婦人がやっているワコール専門ショップから、ユニクロ、ゆずがライブをやっていたという松坂屋跡に出来たカトレアプラザ内のg.u.や、カルディ、三代目茂蔵、有隣堂、ダイソーなどなど。お安い庶民向けのお店の事をあまり御存じないおばさまは、面白がってくださいました。

 カルディでマンゴーアイスを二男のお土産に、蜂蜜を自家用に、オレンジチーズを自分用に買って、スターバックスのラテで〆ました(最近、ネットマイルで溜めたポイントをスタバカードに振り向けています)。

 梅雨の晴れ間。 母の親友とは言っていますが、今や私にとっても大事なお友だちと、暑いけれど、楽しい、楽しい1日でした。

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