日の長さは秋になりましたが、日差しは夏のまんま。9月になってもウダウダやっていましたが、今日はレディースデーなので、元気出してシネマ・ジャック&ベティに「かぞくのくに」を観に行きました。

主演の安藤さくらさん、井浦新さん、どちらも好きな俳優さんです。

二人が扮したのは、在日朝鮮人、すなわちルーツが北朝鮮のきょうだいです。時代は1995年。

兄ソンホが叔父らの尽力であちらの医療では治せない脳腫瘍の治療に一時帰国。同時に顔に重篤な損傷のある女性等も帰国し、朝鮮総連らしき場所で監視員共々、日本に住む家族が出迎えます。

妹リエは兄を大歓迎、宮崎美子さん演じるオモニも大喜び。しかし、総連幹部らしい父親は建て前論が多く、手放しで喜んではいない様子。

兄の初恋の人を含むミニミニ同窓会も開かれ、久しぶりに旧交をあたためつつ、本音を言えない兄。

車の中から家族の様子を見ている監視員に対し、妹はあんたもあの国も大嫌い!と日本語で怒鳴りつける妹。

それに対し、無表情なまま、その国であなたのお兄さんも私も死ぬまで生きるのですと朝鮮語で応える監視員。
物語が進むにつれて、叔父らの反対にもかかわらず、北朝鮮の理想的な理念に従って、まだ16歳だった兄を単独送り出してしまった父親の、言葉に出来ぬ後悔と苦悶が浮き上がって来ます。

良かれと思ってした事が裏目に出る事は世の中に往々にしてありますが、国交の無い独裁体制の下に行ってしまった兄との別れ。日本に戻る事はならず、引き留める事も出来ない。

在日と呼ばれる人たちの多くがどうして日本に住まざるを得なくなったのかはもちろん、朝鮮半島が南北に分断してしまった事についても、日本が他人事としてはならない歴史的事実は忘れてはなりませんが、在日の人と母国北朝鮮とのギャップの大きさは埋めがたく、理念に沿おうとして息子を失った父親の悲哀を朝ドラ「梅ちゃん先生」では梅子に大きな気付きを与えた末期癌患者を演じた津嘉山さんが好演しています。

すごい存在感の監視員を演じたのは地元紙の評者が絶賛した韓国映画「息もできない」で監督・主演を務めたヤン・イクチュン。

リエたちと接し、悪の国日本で過ごす間、体制に絶対服従で終始鉄面皮を装っていた監視員の心のうちがチラリと覗きます。

母性愛あふれるオモニの最後の贈り物が泣けますが、ネタバレなので、この辺にしましょうね。

ヤン・ソンヒ監督の実体験に基づいた作品だそうです。

いろいろ考えさせられる映画なので、ぜひ多くの方々に見ていただきたいなぁと思いました。

さすがに、こういう映画を見た直後にハシゴでもう一本は無理なので、伊勢佐木町をブラブラしました。

私が最初に連れて来て貰った時には伊勢ブラという言葉が、まだ辛くも生きていて、有隣堂の地下で生まれて初めてクレープシュゼットなるものを食べさせて貰い、大感動しましたが、今は赤坂見附界隈がそうなったように、ちょっとうらぶれた感じもある多国籍タウンになりました。

かぞくのくにのような話がこの街でも有るのかも知れません。

などなど思いつつ、ユニクロで最後の叩き売り状態の脇汗パッド付肌着五百円なり〜一枚、有隣堂でた〜っぷりあれこれ見てから、日本の若手デザイナーによる青い鳥型ペーパーナイフをポイントやら投稿でゲットした図書カードでゲット。最後にカルディでトワイニングのレディグレーとタピオカ、ぽんせんべいを買って帰りました。



物語が進むにつれて、叔父らの反対にもかかわらず、北朝鮮の理想的な理念に従って、まだ16歳だった兄を単独送り出してしまった父親の、言葉に出来ぬ後悔と苦悶が浮き上がって来ます。

良かれと思ってした事が裏目に出る事は世の中に往々にしてありますが、国交の無い独裁体制の下に行ってしまった兄との別れ。日本に戻る事はならず、引き留める事も出来ない。

在日と呼ばれる人たちの多くがどうして日本に住まざるを得なくなったのかはもちろん、朝鮮半島が南北に分断してしまった事についても、日本が他人事としてはならない歴史的事実は忘れてはなりませんが、在日の人と母国北朝鮮とのギャップの大きさは埋めがたく、理念に沿おうとして息子を失った父親の悲哀を朝ドラ「梅ちゃん先生」では梅子に大きな気付きを与えた末期癌患者を演じた津嘉山さんが好演しています。

すごい存在感の監視員を演じたのは地元紙の評者が絶賛した韓国映画「息もできない」で監督・主演を務めたヤン・イクチュン。

リエたちと接し、悪の国日本で過ごす間、体制に絶対服従で終始鉄面皮を装っていた監視員の心のうちがチラリと覗きます。

母性愛あふれるオモニの最後の贈り物が泣けますが、ネタバレなので、この辺にしましょうね。

ヤン・ソンヒ監督の実体験に基づいた作品だそうです。

いろいろ考えさせられる映画なので、ぜひ多くの方々に見ていただきたいなぁと思いました。

さすがに、こういう映画を見た直後にハシゴでもう一本は無理なので、伊勢佐木町をブラブラしました。

私が最初に連れて来て貰った時には伊勢ブラという言葉が、まだ辛くも生きていて、有隣堂の地下で生まれて初めてクレープシュゼットなるものを食べさせて貰い、大感動しましたが、今は赤坂見附界隈がそうなったように、ちょっとうらぶれた感じもある多国籍タウンになりました。

かぞくのくにのような話がこの街でも有るのかも知れません。

などなど思いつつ、ユニクロで最後の叩き売り状態の脇汗パッド付肌着五百円なり〜一枚、有隣堂でた〜っぷりあれこれ見てから、日本の若手デザイナーによる青い鳥型ペーパーナイフをポイントやら投稿でゲットした図書カードでゲット。最後にカルディでトワイニングのレディグレーとタピオカ、ぽんせんべいを買って帰りました。



暑くて汗だくになりましたが、なかなかの1日を過ごせご機嫌で帰宅しましたよ〜。


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