ちょいとお疲れ気味でしたが、今日で最終なので、またまたまたまた・・・シネマ・ジャック&ベティにひとりで出かけて「この空の花」を見ました。

 中越地震に見舞われた新潟県長岡市肝いりの映画で、大林宣彦監督、出演陣も豪華な映画であります。
 物語は、世界平和を祈念する部分、戊辰戦争〜空襲〜大地震など、長岡の苦難の歴史を語る部分に主人公の過去の恋愛と現在の仕事、長岡の花火を愛し、有名な作品を描いた山下清画伯の姿と言葉を核として描かれています。

 え〜、正直に申しますと、てんこ盛り過ぎるかと・・・

 長岡のアピールをしたいのは分かるのだけど、旧山古志村の美しい風景から始まり、ヒロインの故郷の天草の風景も描かれ、山本五十六元帥、幕末の河井継之助、有名な米百俵を唱えた小林 虎三郎、さらに詩人の堀口大学を産した土地・・・という説明をする部分と、松雪奏子さんと高島政宏さんの元カレ&元カノ部分、松雪さんと原田夏希さんの仕事からみ縁、空襲にちなむ劇の台本を書いた不思議少女と教師である高島さんの部分、空襲で我が子失った富司純子さん、花火師の柄本明さん・・・・などなど場面展開とエピソードが多過ぎるのです。

 だから、一番言いたい事は、どうやら平和に対する希求らしいと、全編見終えると伝わってくるのですが(後半、不思議少女が書いた台本による劇中劇部分あたりからは、焦点が定まってきて、見応えがありました)、最初のうちは、消化不良気味でした。

 とにかくキャストが豪華。ものすごい熱意でもって作られたのは伝わるのですが、多分、監督さんが自分流にはやりにくいような「長岡の偉人を紹介しろ」とか「長岡のアピールをしろ」と言うような指示が入ったのでは?と想像しちゃいました。

 比べるのは全く僭越とは思いますが、かつて、祖母の本の編集協力をした際(今だから言っちゃうけど、ゴーストライターですな)、あれを書け、これも入れろとてんこ盛りの要求を出されて、本音はかなり困った事を思い出しました。最後は「ま、プロの編集者がバッサリ切ってくれるよ」でお任せして、実際にバッサリ切られていてホッとしましたが、この作品を見ていると、それと同じにおいを感じましたよ。

 一体どうまとまるのかと気をもみましたが、新人の猪股南さんという女優さん(なんと一輪車の世界女王だそうです)が、非常に印象的で、ひきつけられて見ているうちに、彼女の正体が分かりまして・・・・かなり辛口には書いてしまいましたが、確かに壮大な物語世界だったのだ!と納得しました。

 「世界中の爆弾が花火に変わったら、きっとこの世から戦争はなくなる」というコピー、そして、花火と爆弾(原爆も)は非常に構造が似ているという説明、劇中劇で出てくる「まだ戦争には間に合う」というセリフは印象的でした。

 交通費節約のため、横浜駅まで出て、もう1本「ツナグ」でも行くかぁと一瞬迷いましたが・・・体力温存だ、根本的節約だ!で伊勢佐木町なども寄らずに・・・最寄駅ではあたかも私の願望を察知した如くに、ほぼ待たずに現れたバスに乗って帰宅しました(笑)。

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