とほほなんですが、毎週1回は接骨院に行かないと、体が持ちません。

 月曜日は前日がお休みの事もあって混む覚悟で、本を持って若干早めに行きましたが、やっぱり混んでいた〜。

 持参したのはこれ。↓



 きっとスケオタと呼ばれる皆さんは既読かと思いますが、遅まきながら読みました。

 いやはや、待ち時間に2/3は読めちゃったよ〜。
 冒頭、富裕層である主人公小織とその母梨津子はたまプラーザの高級マンションにお住まいで、BMWを使って10キロほど離れた新横浜スケートセンターに通っています。

 とここで、自分がずいぶん長く住んだ町が登場します。ですが、私のいた頃のたまプラはまだまだ素朴な町でした。駅前で盆踊りが出来たし、手芸品店とか、文房具店やおもちゃやさんなど、個人経営の店がちゃんと成り立って、ささやかな暮らしが営まれ、丘に登れば向丘遊園の観覧車が見えた、緑の多い、けれど、ごく普通の町でした。

 富裕層は駅から遠い丘の上、たとえば阿川弘之先生なんぞはそちらにお住まいのようでしたが、我が家みたいに駅から近い場所は公団とか社宅とか、ちんまりした集合住宅が多かったです。それが、このお話の時代には億ションですものね〜。おっと、脱線しました。(^^ゞ

 しかし、小織母子のお金持ち暮らしも途中で打ち切られます。夫の浮気で梨津子が離婚。実家のある名古屋へ転居。

 そりゃ、名古屋といえば、フィギュア王国ですから、トップを目指しての猛訓練が始まるのです。贅沢なお稽古事感覚だった横浜時代と、梨津子の意識が変わって、孟母の趣を呈します。

 コーチとの関係、特に経済的なことなどは、取材を経てのことだと思いますが、確かに、これじゃ、普通の人は務まらないよな、金持ちのスポーツだぁ!と思います。 その謝礼や必要経費の多さに(@_@;)なのはもちろん、コーチのためにお弁当つくり当番があったり、いろいろなルールがあって、心身の余裕があって、なおかつ頑張り屋でないととても無理な世界ですわ。

 ただ、幸いにも、本作では人間関係のどろどろいやらしいのはほとんど描かれていません。ここでどろどろがあったら、本当にいやみったらしい世界と庶民の目に映りそうです。^^;  たまに指導者層でのパワーゲームっぽい下りがあるくらい。金持ち喧嘩せずですかね〜?

 実在の人物とは一切関係なしとは書かれてはいますが、真央さんを思わせる小織の憧れのトップ選手希和ちゃん。気の毒にも母親を亡くしてしまいますが、この作品が上梓されたあとに起こった真央さんのお母さんのご逝去の事もあって、なおさら重なります。

 今年の国体でも、男女共にこれが最後という選手がいましたが、トップになれるのは本当にひとにぎり。どのスポーツでもそうですが、特にフィギュアスケートは本人の才能、努力だけでは不十分、周囲のバックアップが非常に問われるスポーツであるということがよ〜く分かりました(八ヶ岳の姪や甥がやってたから言えますけれど、同じスケートでも、庶民でも出来るトラック競技とはえらい違いですわ)。

 小織親子も最終的にはトップへの道を中座しますが、悲壮というより、やりきったさわやかさが残ります。

 お金を払ったら元が取れないといや!という私みたいなドけち、もとい経済力のない人間は(それ以前に運動神経がないという高すぎるハードルがあるが(苦笑)、フィギュアは見るだけの世界ですね〜。


 アイスショーは本書によれば、お小遣い稼ぎなんだそうで・・・・では、また参りましょう。そのお小遣いで、選手の練習環境が良くなりますように!・・・・ってほかのイベントに比べてひじょ〜〜〜に高い入場料のからくりも、仕方ないですねぇ・・・・と思わされました(笑)。


 という訳で、今日はあまりに長く接骨院で費やした結果、帰宅が遅くなり、家に戻って「銀色の絆」の残りを読了し終えた途端に猛烈な睡魔に襲われたのでした。とほほ・・・・


 ・・・ところで、今ネットのニュースを見て、びっくり。安藤美姫ちゃん、出産していたの? 最近、いかにも妊娠していますという体型にならない妊婦さんが多いし、すぐに体型が元に戻ってしまうよね。ショーでジャンプが少ないと言われていた理由って、これもあったのかぁ。
 
 いずれにせよ、すごい意思の持ち主だなぁと思います。有終の美を飾らせてあげたい。

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