今秋は、食欲の秋というのはどこの話だ?というほど、秋にしては食欲が出ませんでした。

 心がぞわぞわしているのは、男子フィギュアスケートのソチオリンピックの選考が戦国時代だからかと思いましたが・・・・それだけじゃないと最近はっきり分かりました(羽生君、織田くん、昨日はおめでとう!)。

 一番、私をぞわぞわさせているのは、特定秘密保護法なんです。
 公約には出していなかったのに、数を頼んでの強引な法案可決。

 ある国が、経済的に行き詰まり、閉塞感がある時に、非常によさそうな事を言って、熱狂的な支持を受けて、国会与党となった政党。あれよという間に、自分たちルールをドンドン増やし、国民を幸福にしないどころか、他国民や、自分たちが見下している民族を圧迫し始める・・・って、この歴史を繰り返しては欲しくないんです。


 この夏見た映画「少年H」の一場面が思い出されてなりません。

 水谷豊さん演じたHのお父さんは腕のよい仕立て屋さん。神戸と言う土地柄、外国人の顧客も多く、信頼と友情の証に貰った海外からの絵はがき。たったその1枚が元で、「敵性国家」のスパイ疑惑で、特高に呼び出され、利き手に残酷な仕打ちを受けます。

 お父さんは誤解が解けたのか、傷つきながらも戻ることが出来ましたが、行ってそのまま戻らないという人もいた事でしょう。

 それが、どうやら悪意のない子どもの一言(Hの幼馴染で仲良しのいっちゃんが、恐らくはそんなことになるとも思わず、自慢げに漏らしたのでしょう)から始まったらしいことが描かれていました。お父さんの口ぞえもあり、いっちゃんとHは仲直り出来ましたが、もしお父さんが戻って来なかったらどうだったのでしょうか?

 H、こと妹尾河童さんが子ども時代をすごしていた当時の治安維持法というのは、そういう恐ろしい法律で、末端の権力を付与された連中が、ささやかな事柄を口実にして、日ごろの憂さや嫉みを晴らすべく、無残な事をしたという事例は少なくないようです。

 私の父は、中国にいた兄が危篤だと北京に向かった時、顔立ちが大陸系なもので、「なんでお前がこの列車(=満鉄)に乗っているんだ」と捕まってヤマトホテルに連れて行かれたと言っていました。実は父は強力なカードを持っていたこともあり、無事に北京に行けたようですが、もしもそのカードがなかったらどうなっていたのかと思うと、ぞっとします。私はここにいなかったかも?


 法律は一度決めてしまうと、解釈ひとつでモンスターになる可能性を秘めています。審議を尽くさず、○○にはならないようにする、などという明文化もされない口約束では、あとで簡単に覆されて「そんなことは言った覚えはない」とか「あれはあの時の時節で」などとごまかされてしまう事でしょう。

 決して、かつての愚を繰り返してはならない。強く思います。

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