遠出がしんどい最近の私の遊び場はすっかり伊勢佐木町界隈になっております。

 子どもの頃は伊勢ブラという言葉があって、銀ブラに相当する、横浜のおされな街って事になっていたんですけど、今の伊勢佐木町は多国籍タウンという感じで、物価が安い街になっていて、日本語と同じくらい、中国語や韓国語(たぶん)をはじめとする、主にアジア系の多言語が聞こえてきます。

 で、本日はまずジャック&ベティで映画「めぐり逢わせのお弁当」のチケット買って、驚いたことにレディースデーじゃないのに、整理券が出たのを貰ってから、友人とガストで早目ランチです(実は、うかつにも、財布のお金を移し替えるのを忘れて、チケット買うお金もなくて真っ青。郵便局は遠いし・・・と思ってたら、財布の中に、じぶん銀行のカードがあって、直ぐそばのコンビニで当座のお金をおろせました。あ〜、欲の皮突っ張らせて、じぶん銀行口座を作っておいて良かったよ〜と思いました)。

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 この友人と私の共通点は「かつてと比べ、著しく食が細くなった」でして、早い時間のランチなので、きのこ雑炊にしました。それに、ドリンクバーつけて、しばしおしゃべり。
 最近は、著名俳優だよりの傾向がまま見受けられる上、ストーリーの種が尽きてるのか、リメイクも増えた大作系のアメリカ映画より、小粋なフランス映画とか、エネルギッシュなアジア映画が好きで、結構、はまりものなのが、インド映画!

 昨年の「きっとうまくいく」、「スタンリーのおべんとう箱」に続き、今年は「マダム・イン・ニューヨーク」を見まして、今度は「めぐり逢わせのお弁当」であります。

 いや〜、整理券先にもらっておいて良かったというほどの激混みで、通常の座席はびっしり。簡易椅子も出ました。60歳以上だと、常時1000円ですから、メンバーズで1500円(通常1800円)でチケット買った私と友人は、今日に限っては、平均年齢引き下げていたようです(笑)。

 この映画で、最初に面白いなぁと思ったのは、日本にはない、お弁当配達システムと、大都市ムンバイの密集度。さすが人口世界有数の国だけあって、ラッシュアワーの光景はすさまじい。ただいま放映中の「花子とアン」の戦後の買い出し列車並みの混み方です。
 
 その中を縫って、各家庭から集めたステンレス製で重ねられる弁当箱をくるんだ布製バッグに入ったものを、まず自転車で、そして、架台に載せて列車で運び、オフィス街に持って行くと、各机に手配りという、非常に込み入ったシステム。

 それでも、配達ミスは無いことになっているのですが(後日、ヒロインから誤配を指摘されたダッバーワーラー(=弁当配達人)の初老のオジサンが、ハーバード大学がこう言ってるとか、権威の名前を次々に出して、はぐらかそうとしている場面も笑えました)、たまさかの誤配があったのが、ヒロイン、イラの作ったお弁当。

 夫の無関心を何とかしたくて、階上に住み、介護に追われているらしいおばさん(=アンティ:声しか出演しませんが、その会話がユーモラスで、大変な日常なのに、パワフルに生きてる様子が伝わって来ます)のアドバイスを得ながらも、力作弁当を頑張るのですが・・・・完食してくれて嬉しいと思ったら、どうやら、赤の他人に弁当が届いていたらしい事が、入れてもいなかったカリフラワーが美味しかったという夫の発言で分かるのです。

 そこで、イラは誰だか知らない相手に向けて、乾き物に近いチヤパティの入っている段にお手紙を入れてみます。

 すると、返事が来て・・・

 相手は早期退職予定のやもめ、サージャン。侘び住まいの我が家に戻ると、テラスでたばこをくゆらしながら、隣家のだんらんをついつい覗いてしまう薄ら寂しい人。そして、お調子者の新入社員への引継ぎをしなくてはなのに、全然乗り気ではなく、まともな指導もしない人。

 お弁当箱を介しての文通が続くうちに、イラのさみしい心情が伝わり、味気ない生活の中で、密かに楽しみにしていくサージャン。避けていた青年、シャイクが孤児であり、色が黒くて背が低いというので、彼女の親から結婚を反対されていると知り、文通を通して、こころがほんわかした事もあって、それまでの態度を改めて行きます。

 イラは夫の脱いだ服のにおいから、浮気を確信し・・・会ったことのない二人は、会いましょうと約束を交わし、一方、シェイクの結婚式で、身内として出席を頼まれたサージャンは、仮想恋人と化したイラと一緒に出席すると約束しますが・・・。

  日本ではネットを介して、しばしば危うい事も起こる出会い系というのがありますが、これはアナログな出会い。しかも、めったにない偶然による出会いのチャンス創出であります。

  二人の心情が丁寧に描かれ、あいまあいまに、インドの中流の暮らしぶりや、独特のシステムと言った、日本とは全く違う景色が見られる一方で、家族介護や、家族間の心のすれ違い等、普遍的な部分も描かれています。むきつけ過ぎる表現も多い昨今、二人が少しずつ交わす手紙から、ゆっくり相手を知っていくストーリー展開が、新鮮です。

 私の目から見たら、まだまだイケてるじゃん(って、主演俳優さんのお年を見たら、日本ならば、充分壮年役で主役を張れるお年でしたわ)と思えるサージャンが、自分の老いを思う場面、お調子者に見えるシェイクが、容貌で彼女の親から結婚を許してもらえないとサージャンに打ち明けるシーンは印象的でした。

 そして、こんな一生懸命な奥さんがいるのに、無関心でいられるイラの旦那さん、やだね〜と思いました。もっとも、旦那さんの洗う前の服をクンクン嗅いで、何かを探ろうとするイラの姿を見て、そんなばっちぃ事出来ねぇぜと思った私は相当冷めておりますな〜(笑)。

 インド映画お約束の歌の場面もありますが、能天気に歌い踊るというより、お弁当運びのオジサンたちの歌う生活風景という感じでありました。あの電車の中で、歌っている子どもたちは何者だったんだろ?
 

 映画の後は、仕事を終えて駆けつけてくれた友人と3人で、久しぶりに不二家レストランで、また〜りとお茶しました。

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 抹茶クリームあんみつ! 

 思えば、この友人たちとのつながりも、ダッバーワーラーの誤配がもたらした映画の2人のご縁に負けない程の不思議なご縁です。

 悩み事があっても、ピアカウンセリングみたいな感じで傾聴してくれる友人たちにとても感謝しています。

 ちなみに、本日のガストの支払いは私がまとめてauワレットで払いましたわよ。初使いでした。(^-^)

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