各駅停車で西へ西への移動。

  むかーしって、東海道本線って、こんなに切れ切れじゃあなかった筈だと思うんですが(今は無きブルトレしか、東海道本線を通しで乗ったこと無いけど)、いやはや、乗り換え三昧でございました。

  小田原、三島、興津、掛川、浜松。浜松から豊橋まで、今回の長丁場で初めて旅情の感じられるボックスシートになりましたが、最初のうちは見事に通勤仕様のロングシートばかりでした。

  小田原辺りから雨、富士山も見えずでしたが、うつらうつらしながら、飽きずに移動。本もなくて平気。

  確かに静岡県の移動は長いけど、コヅ友さんが懸念されていた事態にならなかったのは何故かなぁと思っているうちに、遠い日の記憶が蘇って来ました。 
 たった1ヶ月とはいえ、横浜から八ヶ岳山麓の高校まで通学経験があるからだと、懐かしく思い出しました。

  思えば大変なのは私より、弁当2つ作るべく超早起きしてくれた母でした。

  真冬の夜空に星が瞬く始発に乗り(横浜線が大変素朴だった頃のことです)、八王子乗り換え、高尾で中央線に乗り換え、コトコト各駅停車で移動。だいたい相模湖で夜が明け、一つ目のお弁当を食べます。笹子トンネルを抜け甲府盆地に入ると、カップアイスを伏せたみたいな真っ白の富士山を見て、おいしそうと思いながら、八ヶ岳の見える駅に到着は8時28分。学校までだいたい20分位歩き、無事遅刻せず。

  これを最低でも二週間位は繰り返した筈で、道理で耐性がある訳でした。

  帰りはさすがに各駅停車では無事帰宅出来ず、学校了承のもと、一時間早退、途中から特急でしたが、しばらくは母校で語り草にされたらしい超短期変人過激通学でした。(^^ゞ


  閑話休題。

  豊橋で途中下車。便利そうなところじゃ!と前回訪問に引き続き思いましたが、その駅ビルでちらし寿司弁当ゲット。友人と会って名古屋方面へ。で、車中、おしゃべりを楽しみつつ会場へ。年齢層若いね〜と思いつつ並んだそちらは別のコンサートか何かだったという新年早々大ドジはじめもありましたが、無事にたどりつきました。

  ほぼ三年前の国体で、笠寺のガイシアリーナに、この学生時代の友人が付き合ってくれたのが、そもそもの崇ちゃん観戦歴の第一歩です。今回もお付き合いいただいて感謝ですし、この観戦がきっかけで、横浜と豊橋という距離からご無沙汰だった友人と実にひさびさ再会出来たのですから、崇ちゃんにも、国体の情報をくださったありすさんやファンのみなさまにも感謝です。

アイスリンクの外のベンチでちらし寿司を食べている時に、コヅ友さんお二人が私に気付いてくださいまして、再会。

 ところが、な、なんと・・・が〜〜〜ん!

 小塚選手は体調不良に付、出演を取りやめとの事。え〜っ!

 とは思いましたが、年末の全日本で頑張って結果を出してくれていた後だけに、まぁ、仕方ないお疲れ様と言う気持ちもありました。というか、そう思わないと、むなしくなっちゃいそうなので、頭を切り替えました。

 名フェスと省略して呼ばれる名古屋フィギュアスケートフェスティバルは、スケート王国愛知県の選手を中心のショーですが、ライティングは通常試合と同様、凝った照明は使わない、名古屋市教育委員会が主催者のひとつという物堅さもあって、普通のアイスショーに比べると、非常にお手軽なお値段なのが魅力的です。

 しかも、入場時、チケットもぎりのすぐあとに、これを無償配布してくれます。

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 全日本選手権の際の「これは割安だ」と思って買ったパンフレットというかプログラムだって1000円したのに、カラーは僅少でしたが(大会の性質上、上位選手だけをカラーにするわけにもいかないと言うのはよ〜く分かってます)、カラー満載なのに、無料とは・・・実に私好みです(笑)。

 小塚選手は欠場とはいえ、男子全日本二位にして、ジュニアグランプリファイナル優勝の宇野君、同じくジュニアグランプリ銀メダリストの山本草太君、女子は全日本一位の宮原知子ちゃんに、同二位の本郷理華ちゃんと台乗り組が多く、無良君に村上かなちゃんなどなど、豪華メンバーが揃った上に、高橋成美&木原龍一ペアに、気鋭の新鋭スケーター、そして大御所安藤美姫ちゃんまでご登場。それでいて、お値段はかなりリーズナブルなのです。

 今回、長野で大枚をはたいた事、アイスショー初心者の友人にお付き合いをいただく事を考え、また、買える席の配置図を見て、最安値の4000円の席にしましたけれど、ほかの大会の席と比べたら、とてもコスパが良いのでした(特に、某巨大アリーナの席のコスパを考えると、すこぶるコスパ高し(^^;)。

 愛知県スケート連盟の幹部の先生のMCが、また何ともあったかくていいんですわ。小さいころからずっと見て来た選手たちだから、「お帰り」とか「出てくれてありがとう」とか、ファミリー感覚。スピンの説明というのも、スケートの技音痴の私には、なるほど〜でございました。

 スポットライトは使うものの、場内は照明を落とさない試合仕様。だからこそチケット代がリーズナブルなのでしょうけれど、劇的仕様を施さずともきれいな滑りはきれいなのです!

 若い選手たちを見ても、本当に日本のフィギュアスケートのレベルは高いなぁと思わされます。むか〜しのフィギュアスケートのほのかな記憶が残ってる身としては、転ばないで滑ってちょうだい!と案じるばかりだった事を、懐かしく思い出したのでした。

 初アイスショーの友人曰く、やっぱり安藤選手や村上選手は華があるとの事。また、彼女の同郷の高橋大輔さんが引退した今、どうやら、宇野選手がお気に召したようでございますよ〜。(^^)

 無良君の見事なジャンプや、宇野君や山本君の滑りなどなど見ていると、あああ、ここで崇彦さんがねぇと思わない訳ではありませんでしたが、でも、充分楽しめました。

 小塚選手からはメッセージがという事で、音声が流れて、軽い捻挫で大事を取りましたというのは分かり、皆さんのインフルエンザ説は覆りました。

 しかし・・・私は思ったよ。「崇ちゃん、何か言い忘れてないかい?」

 みんなこの日を楽しみに、時間のやりくりをしたり、お金のやりくりをしたり、私のようなアホは各駅停車を乗り継いでコトコト駆けつけた訳でして・・・ぜひぜひ、一言欲しかったよ〜。

 うちの息子どもと比べて、(忘れ物の事は別として)すごくしっかりしていると思う小塚選手ですが、やっぱりまだ若いんだと思って、ある意味安心は致しました(笑)。

 終演後、上り線で帰宅する友人と別れた後、五月雨式に集まったコヅ友さんたち。ちょっと不完全燃焼だよね〜と言いつつ、とりあえず名古屋に出ましょう!となって移動開始です。

 ここで驚いたのは、発車間際の列車に乗った私たちに対し、少し遅れた人たちが、駅員さんに阻止されて乗れなかった事。 お尻押さなくちゃいけない程の混雑状態ならば納得ですが、立っている人がちらほらいる程度の混んでいない列車なのに・・・しかも、前後連れ同士と分かっていた筈なのに、止めた駅員さん、いけずしてる? それとも、名古屋の鉄道の常識と、首都圏の鉄道の常識って、こんなに差があるんだろか・・・と実に不思議でした。
 
 23時閉店のコメダ珈琲で何とか遅い夕食や、お茶にありついて、夜行バスで帰る人や、一泊する人など、年齢も職業も様々な人たちでのミニ小塚会で、楽しくおしゃべり出来たのも、友人との再会に並んで、本日の収穫の一つでした。

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