上海から戻って来て二日。

 ペアの高橋・木原組の解散という衝撃のニュースも伝わって来ましたが、さらっとというか、もっと精度低く、ざらっと総括いたします。

 まず、会場。

 上海アリーナは地下鉄11号線の東方体育中心下車すぐでして、まだ新しさ感がいっぱいのきれいな建物でした。足もとに水たまりが出来ているのは雨上がりだからですが、水はけ設計はいまいちのようです。

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  会場運営に関しては、ボランティアの意識が高いなど大絶賛の声をTwitterで見ましたが、私の座った席は1階席でも相当上の方の出入りの扉が近いところだったので、意識の低いボランティア男性の演技中の大声でのおしゃべり、あげくの果ては電話通話などがかなり耳障りで、さすがに「Be quite、 please」と言わざるを得なかったのですが、恐縮して「Sorry」と言ってくれたのは真面目そうな女子学生で、当該男子は隙あらばまた同じ事を繰り返していましたわ。

 警備員のオッサンの私語がうるさいというのも、他の出入り口そばのコヅ友さんから聞きました。

 それと1番気になったのは、入場に際しては空港並みのチェックをする割に、演技が始まってからも、どんどん席に入れてしまう事。日本だったら、演技が終わるまで席の移動をさせません。じっくり見たい演技の最中に、目の前を移動の人影で遮られる事が何度かありました。ここは再考して欲しいです。

 ついでに要望を言いますと、そこそこの入場料を取っているのですから、滑走順や前日の結果などのプリントは十分な量を用意して欲しかったです。一部手にされた方もいるらしいので、全くない訳ではなかったらしいですが、私は壁に貼っているのしか見ませんでした。

 皆さんが恐怖に陥る事が多い大競技場のトイレですが、数は割と多かったし、混み合うところに並んでいる人に比較的空いているところを教えてくれる誘導ボラさんがいて、それは良かったと思います。ただ、フォーク並びが出来にくい個室配置の部分もあったので、ある程度運任せ(笑)。

 台北の四大陸の時と違って、今回は入場券が有料で、日本で昨年行われた世界選手権に比べたらコスパの良いお席でしたが、日程と財布の中身並びに座り続ける体力から申しまして、男子シングルのみの観戦となりました。

 写真を撮るのはNGな日本と違って、台北もそうでしたが、写真撮り放題なのは良い点でした。報道写真を撮れそうな立派なカメラを持参して、プロ並みにシャッターを切るコヅ友さんの隣で、思いきりダメダメなスマホカメラでたま〜にブレ写真を撮るの精一杯でございました。(^^ゞ

 結果については、皆様もうご存知の通り。

 四大陸で初めて実際の演技を見た選手たちと再会(一方的に、ですが)して感慨深いものがありました。

 台北では目立ちたがりで愛嬌のあるとっぽい兄ちゃん風だったミーシャ・GE選手。今季のプログラム、本当に素晴らしかったです。愛くるしい顔立ちのナム・ニューエン選手はチーム・ブライアンの一員としてのびやかな演技をして、成長著しさを感じさせてくれました。一方で、ナム君と同じカナダのジェレミー・テン選手は引退前の最後の演技で一抹の寂しさを感じさせる内容でした。デニス・テン選手はオリンピックでメダリストになってから、自信と風格のオーラがにじみ出るようになったのを遠く離れた席からでも感じました。

 期待の選手、今季グランプリシリーズで活躍した選手が、思いがけない事態に陥って想像しなかった順位になった例もあり、われらが無良君もその一人でした。

 ケガや病気というアクシデントに見舞われた羽生君ですが、現地での人気はすさまじいものがありました。

 この方は日本のファンの方のようですが・・・(多分)

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 現地で手配りしているタブロイド判の東方体育日報では、羽生君の紹介の方が、地元のハンヤン選手より大きく、意味するところは日本のそれと同じか分かりませんが、萌王子というタイトルがついていました(笑)。

 そして、フリーの前、早めについた私たちが、大きなプーさんのぬいぐるみを持った女子高校生らしいかわいらしい子たちを見て「かわいいね〜」と話していたら、保護者らしい女性が近付いてきて「日本人?」と聞きます。ハイと言うと、手振り身振りを交え日本語で「これを貰ってやってほしい」との事で、彼女たちが作った大力作の羽生君セットをくれました。

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 ひとりはかなり日本語が堪能で、彼女たちの作品はコミケで出しても売れるだろうというレベルの高さ。羽生君愛にあふれていて、画像の一人が持っているバナーは私たちも羽生君の演技の時に応援に使わせていただきました。はにかみのある彼女たち、本当にかわいらしかったです。お願いして写真も撮らせていただきました。

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 リンクに近いショートサイド席では、地元選手の応援時に中国の国旗を振る人たちがすごく多かったので、多分、地元の方が多かったのではと思いますが、羽生君の演技の時は一斉に日の丸に切り替わり、また、プーさんの頭部のみのかぶりものをかぶった一列が目を引きました。

 声援もものすごく(勿論、他の選手に対しても熱い、あたたかい声援は多々でしたが、ひときわ大きいのはハンヤン選手やナンソン選手、そして香港のラム選手でしたが、ハンヤン選手への声援に負けない位羽生選手への声援は大きかったです)、演技後には信じられない程大量の黄色いぬいぐるみが舞い飛びました。

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 私の低性能スマホカメラではこんな風に、ごく一部を不明瞭にしか撮れませんでしたが、あのぬいぐるみ、この後どうするんだ?と心配する程の量でした。

 日中関係が良いとは言えない現状で、反日教育を受けている筈の人たちの熱狂ぶりを見て、羽生選手、日中友好大使の資格充分だと思いました。

 もうひとり、王様部屋(天井から下がるスクリーンに3位までの選手が映りまして、ソファーに座ってにこにこしながら、キスクラの選手と交信しあっているのは会場を和ませました)にずいぶん長く座っていたナム・ニューエン選手、くまモン大好きのようで、ぬいぐるみを抱きしめては愛嬌いっぱい、くりくりお目目がかわいくて、会場をわかせましたが、ぜひ熊本県の観光大使になって欲しいものです。

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 あと一つ思ったのは、採点競技であり、なおかつ体育館で同時多発的に多種目を演じる体操と違って、リンク1面を一組が使用というフィギュアスケートの場合、どうしても打順が早い事が不利になるという事でした。

 ショートプログラムの点数からやむを得なかったとはいえ、小塚君、無良君という実力者がまさかの1番、2番滑走。会場も最初のうちはざわめいているし、どうしてもジャッジが点を抑え気味になる第一グループ、少なくとも最初の3人くらいまではハンディをつけてあげてもいいのではないかと思いました。以前からその思いはありましたが、我が愛する二人がその憂き目を見て、ますます強く思いました。

 何しろ技術的な事はさっぱりわからんちん(なのによく見るよと言われそうですが、美しいものが好きなの♪)なのですが、Twitter拝見していて、私のようなわからんちんじゃない方々から見ても、若干首をひねりたくなる採点が一部あったようではあります。

 女子の方、見られず残念でしたが、みんな頑張りました。男子フリーの時の席は関係者席の隣(キスクラのほぼ対角線上)で、宮原知子ちゃん、村上佳菜子ちゃんなどがリラックスした様子で、優勝したトゥクタミシュワ選手の隣に座っておしゃべりをしていましたが、席にまで押し寄せてサインを求める人たちがいたのはいただけませんでしたが、恐らく日本人観戦者ではないと思うので、まぁ、仕方ないのかなぁ、フィギュアスケートの人気向上のためにはと思いました。

 山田真知子先生や佐藤信夫先生にサインを求めて押しかけてた人もいましたよ〜。(;^ω^)

 フェルナンデス選手、おめでとう! これで安藤選手と結婚なんて事になったら、ワールドのゴールドメダリスト夫妻っていうものすごい事になりますね。お二人がうまくいくように願っています。

 悲喜こもごも色々ありましたが、現地観戦出来て幸せだし、トータルで考えて、楽しかったです。

 フリーの前、会場前で美男美女がいると同行のコヅ友さんが教えてくださいました。

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 アイスダンスのブロンズメダリストのウィバポジェこと、ケイトリン・ウィーバーとアンドリュー・ポジェのお二人、手を振ると、にこやかにこたえてくれました。

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 フィギュアスケートはテレビで見るモノと思っていた私を、ここまで引っ張ってくれた小塚選手をはじめとする皆様、本当にありがとう!



蛇足:今回の投げ込みモノ(四大陸では人からの依頼品、長野では花一輪でしたが、上海では頑張りました。でも、席が遠いから、力投は良席のコヅ友さんにお願いしました。周囲の羽生君ファンの方たちもお手伝いくださったそうで、ありがとうございました。

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     ↑ 皿ブレッド一号  小塚君が当初インスタグラムのアイコンを皿+パン(ブレッド)にしていたのに因んで、ファンの方が創作されたのが事始め。本人が「ジャム付ならば投げ込みOK」とも取れるコメントをしたので、どど〜っとファンの方たちが作成されました。私は創始者の方直々に作り方のファイルをお送りいただきました。丁寧な対応に感謝です。FSで投げ込み。

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     ↑ 皿ブレッド2号  ところが・・・不器用な私にはぬいぐるみの食パンは思いのほか難しく、市民図書でたまたま見かけた「初心者向けかわいい北欧風かぎ針編み」の本に載っていた食パンを編み、さらにどう見てもサラブレッドではないポニーもおまけに付けるという事と相成りました。これはSPで投げ込み。

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    ↑ お手紙入れ♡ 目立つ赤いものを投げ入れたいと思っていたのですが、以前セリアで見かけたかと思うミニサイズクッションが見当たらず、もう無理かと思っていたら、友人が理事している寄贈型リサイクルショップで発見。エキシビションでレースコスチュームでファルーカを踊って欲しいと言う願望を込めて、レース風柄のポケットを付けました。残念ながら、願いは叶いませんでしたが、二人のコヅ友さんの思いも一緒にSPで投げ込みお願いしました。

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    ↑ こちらのタオルクマさんセットは、パパさんでもある無良君に「ほどいたらマジッククロスよ」の説明付で(笑)。


 投げ込みモノに打ち込みすぎて(でも、作るの大変な一方で、とても楽しかったんですよ)、スマホの電池がものすごく劣化しているのに注文をするというのに頭が回らないというドジも致しました。

 弾丸ですが、濃い上海観戦でした。

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