今日は気合いを入れて、すこしは遠出、の筈が、連れ合いが積もる落ち葉の始末をしているうちに正午になってしまいました。

 さて、日も短い季節、どこへ行こうか、でスマホ検索したら、我が家から大体1時間圏、一般道オンリーで行ける、長野県南佐久郡佐久穂町の奥村土牛記念美術館が、開館25周年の記念パンフレットをくれる、というので、行ってみる事にしました。

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 本日で三回目。日本画の大家、奥村土牛氏が疎開をした縁で、地元の名士、酒造業の黒澤家の、いわば迎賓館を活用した、素描を展示する美術館です。
 
 JR小海線の八千穂駅の目の前にあり、昭和初期の美しい和風建築や、よく整えられたお庭だけでも一見の価値があります。

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 画伯の確かな目で描き出された風景、動物、人物など、凛とした線の美しさが、建物の美しさとベストマッチ。

  足元は床暖房、トイレも暖房便座、と寒冷地でもあたたかく鑑賞できるように、非常に心遣いの行き届いた贅沢な空間になっています。

  首都圏からの交通至便とは言えないために、混み合わないのもありがたいのですが、こんな瀟洒な美術館が広くしられていないのは、もったいないなぁと言う思いも強いです。

  是非とも多くの方に見ていただきたいですね。

 今回は時間がありませんでしたが、町に美術館として迎賓館を寄贈した黒澤家の本業、黒澤酒造の敷地にある小さな博物館も楽しいです。酒器コレクションと共に、近年、脚光を浴びている河鍋暁斉が当地に寄ったおりに描いたという酒の神様、猩猩の画もありました。

 さて、日本美を堪能した後は、同じく南佐久郡の南相木村の立ち寄り温泉、滝見の湯へ。

  こちらもリピートです。初回には日暮れてからの移動で、幹線の国道134号線からどれだけ走るのか見当がつきませんでしたが、今回は明るいうちの移動で二回目という事で余裕で到着しました。

  日本一標高の高いところにある、というのが小海線沿線には多いのですが、南相木村にある南相木ダムも日本一標高の高いところにあるダムだそうです。まだ行ったことがないので、来春あたり、是非とも行きたいです。

  三連休中日ですが、4時台に入館したので混み合わず良かったです。

  ここは村外者でも450円で利用できる、八ヶ岳界隈では最安値と想われるありがたーい温泉です。

  館内デコレーションにいい意味の手作り感があふれているのもあったかい感じで、撮影出来ない露天風呂の部分的な天井には防滴の工夫のされたクリスマス風のボール付きイルミネーションがピカピカしてましたし、つい先ごろ来館されたという釣りキチ三平の矢口高雄先生のサインの展示に合わせ、館員さん手作りの三平君オブジェの力作もいました。

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  渓流釣りが好きな人、キャンプなどのアウトドア系の好きな人向けのエリアなので、八ヶ岳南麓〜西麓のように観光化されていないので、滝見の湯の食堂は村のファミレスという位置づけもあるかもですが、南相木村産の魚やそばを使ったご当地メニューもありました。

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  岩魚のから揚げとそばの付いた南相木定食。
  
  今日は近隣、南佐久郡南牧村の滝沢牧場のアイスクリームが安い!というので買ってみました。特産の花まめ入りのアイス、美味でした。

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  美しいものを見て、温泉で温まり、ご当地産ご飯も食べて、大満足な半日観光になりました。