昼間に八ヶ岳南麓の初夏を楽しんだそのあとは、高校時代の友人が調整してくれて、ミニミニクラス会、または元女子会。いや、今も女子会ですかね〜😁

  ゴールデンウィーク谷間の平日、お店探しはかなり苦戦したみたいです。いつも、コスパ抜群の定食屋さんしか行かない私、友人にまかせきりで申し訳ない事でした。

  ゴールデンウィークはコース料理で、席が空くのは午後8時以降という店、カレンダー通りお休みの店、等などを経て、アトホームな雰囲気のお店に決めてくれました。
 
  友人が私、続いて実にん十年ぶりのクラスメイトを車に乗せてくれてお店で集まったのは他に二人の総勢五人のミニミニクラス会。

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 コースと言われず好きなものを選べたので、最近は観光客に大人気という中村農園の卵使用のたまごかけご飯。実に590円なり〜。

  夕食としては軽めですが、これが食べたかったから十分です。

  ドーン!

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  こちらは地元ではおいしいと有名な農園のイチゴを使ったパフェ。あれこれ凝っていないけど、イチゴどっさりでおいしいです。


  さて、お食事しながらの話、久々の友人が大病をしていることに気遣かったのもあるかとは思いますが、病気と介護の話のオンパレードに過ぎた年月の長さを感じました。

  みんなはつらつとした女子高生だったけど、歳月はクラスの人気者の美少女にも、クラスの変わり種にも平等に訪れるのですなぁ。

  現状は身内につきっきり介護の必要のある人がいないラッキーなメンバーでしたが、その分、深刻なのは、当地の高齢者福祉事情でした。

   二人の友人が高齢者施設の管理職、デイサービスの職員という異なる立場で介護の現場に携わっていますが、二人共が人手不足を口にしていました。

  祖母や父が健在の頃は、大都市圏より空きがあると言われていた介護関係施設ですが、特養はスンナリと入れるものではありませんでした。

  しかし、最近はこちらでも、特養はもはや二桁待ちでは効かないと昨年あたり管理職の友人から聞いたばかり。それが高齢者が増大する一方、低賃金、ますますの重労働で若い人が介護の現場に定着しないため、悲鳴を上げたいような状況になっているようでした。

  私の想像通り、管理職の友人は、熊本への支援をという行政からの要請があると言っていましたが、気持ちはあっても相当難しい状況では?と心配になりました。

  地方に壮年者や子育て世代に来て貰おうとはよく聞きますが、まず地方に移住、Uターンした時に、特に教育費増大の年代位からは、ほぼ介護職しかないというのも問題かと思います(デイサービス職員の友人は都内から地元に戻った時には前職と同じような仕事は選べなかったと昨夏に言っていたかと思いますし、管理職友人からは、他に仕事がないのでと、適性に欠ける人も応募して来るのが困ると聞いた事があります)。

  その職業が経済的に立ち行かないのに重労働と来たら、生計維持は難しい。なので、一番必要な年齢層の人たちが定着しない。

  そのしわ寄せに加え、創成期にばらまき過ぎ、締める一方になった介護保険の負担から、本来は他の施設に行くべき重度の方が設備不十分なデイサービスを利用される、と職員の友人のため息はとどまるところを知らない状態でした。

  いやはや、地域の助け合いがあるから何とかなると思われがちな地方でも、ここまで深刻なのか。いや、むしろ、生計の問題があるだけに、都市部と違う深刻さがあるのかも、と思われました。

  前々から、ニュース番組やドキュメンタリーで、私より年下のキャスター、あるいはずーっとお金持ちそうな政治家等が、高齢者問題を述べる都度、お前ら早く死んでねと言われてるような気分になってたんですけど、その裏付け的な話を聞いてドーッと気持ち下がりました。
 
  そして、一番残念だったのは、担任の先生が亡くなられていたのを知ったこと。なぜだか面倒見の悪い学年で(って、人任せにして言うのも何ですが、地元在住ではないのと、もともとの地元民ではないので)クラス会は高校卒業して一回こっきりのままでしたが、そろそろクラス会、担任の先生と久々の再会と思っていただけに、本当に残念です。

  転校生の私を受け入れてくれた包容力のある先生でした。高校教師から校長、確か県立文学館の管理職になられ、といわゆる名士コースを取られたので、私みたいなちょございな奴がお時間取って貰うのは、と遠慮していたんですが、行きたい場所は行っておこう!と同じように、会いたい人には会っておくべきでした。

  あんなこと、そんなこと、いろいろ考えて、ちょっと凹む一方で、つましいながら、ちょこまかした楽しみのある日ごろの暮らしをありがたく思った夜でした。