横浜で嬉しいのは、まだ昔ながらの雰囲気の映画館が残っていること!

今日は久しぶりにその中の一つ、ニューテアトルに行きました。

人気デュオ、ゆずが路上ライヴした伊勢佐木町にあり、座席数も少ない単館で、ユニークな作品や大手配給の見損ね作品が見られ、なかなか助かります。

ちょっとご無沙汰していたら、ポイントカードも出現していました。期限内に溜められるか自信無いですが、もちろん、もらいました。

あやしい彼女は若返り潭、という人類永遠の願望をコミカルに、かつホロリとさせてくれつつ描い作品です。

よーく見れば、うりざね顔の二十世紀美人の倍賞美津子さんと、21世紀の小顔美人の多部さんとでは、骨相も全く違う、というツッコミどころもあるのですが、口が悪くてやりたい放題のシニアが、突然変異で二十歳になってしまっても、ついつい長年の意地悪婆さんキャラが出て、ポンポン言ってしまう様子に違和感が消えてしまいましたわ。

多部ちゃんって、口が小さくて細いから、声量があるイメージがなかったのですが、春先にNHKで二夜に渡り放映された松尾スズキさんのミュージカル仕立てのコメディで、初めて知った歌唱力にびっくりでした。

戦災孤児として育ち、苦労して子育てして出世した娘を自慢しつつ、口を開けば悪口ばかりなヒロインを、ひそかに思う孤児仲間の二郎を演じる志賀さんもいい味出してますし、二郎を思う厚化粧シニアにしてヒロインの犬猿の仲を演じる金井克子さんも、久々に元気なお姿を歌声共々、楽しませてもらいました。

逆浦島になって、オードリーヘップバーンをもじり、オオトリセツコを名乗るヒロインのキュートなファッションも見所です。

敢えてツッコミを入れると、私の母より年下、私よりも年下のヒロイン親子の昔の子育て時代の光景が、私も知らない昭和20年代のそれに似ていて、計算上で多分東京オリンピック前後くらいにはなっているにしては、う〜む、ってところでした。

制作チームがそれだけ若いってことなんでしょうね。