朝からすごい湿気です。物が少なくてスッキリしていたら、もう少し鬱陶しくないのでは?と新築の家をスッキリ片付けて暮らす友人の事を羨ましく思い浮かべます。

 こんな、誰が見ても、はっきり我彼の差が大きい事もありますが、隣の芝生は青い、という言葉があるように、自分もよそも大差ないのに、人の暮らしが、持ち物が、自分よりすごくよく見えて羨ましくなってしまう事は往々にしてあります。

  が、その逆もあるんだな、と昨日テレビを見ていて感じました。
 いわゆる親片(親の家の片付け)をテーマのシニア向け番組でした。

  物を抱え込み、ぐちゃぐちゃになっているのに片付けられない母親を心配し、番組で片付けを取り上げてもらった勇気ある母子には頭が下がります。娘さんのお母さんを思う気持ちも立派。

  なので、登場された方々をけなしたい気持ちで書いているのではなくて、たまたまその番組を見た事ではっと気付いた一般論であることをお断りしておきますね。

  テレビカメラが物の多い台所で映し出したのは、油が飛んで酸化してしまったプラスチックケースや、無作為に積み上げられたり、重ねて突っ込まれた台所用品や紙袋等など。

   似たような状態の物や、収納状態を自宅で見ていると、最早風景になっていて、違和感がないのです。ところが画面に映し出されたよそんちのを見てると「汚いじゃん」「乱雑」と客観的に見てるんですね。

   隣の芝生、雑草だらけで、しかも枯れてるやん!

   って感じです。

  それで思い出しました。ずいぶん前に我が家で家飲みをした時に、片付けを手伝ってくれた友人が、使い古したキッチンスポンジを見て途方にくれたことを。

  自分では、皿を洗うのに使ってるだけで、流しを磨くのに使ってる訳じゃないし、まだまだ使える、と思っていたスポンジは、友人の目には不潔な使い古しに見えているんだとわかり、はっとしました。

   以来、スポンジや換気扇フィルター等は汚れが溜まり過ぎないうちの交換を心掛けていますが、うちにもあるのよ、油が飛んで酸化した薄汚れた棚が、というのをテレビを見ていて思い出しました。そして、テレビのお宅程はあちこちに詰め込んではいないけれど、乾物入れのスペースの無秩序な収納ぶりたるや負けていません💦

  暮らしぶりの大枠とか、外目に見やすい服飾関係などは、他人様の方がよく見えてしまいがちなのに、細々として、家の外には出ない部分については、己に甘く、よそにシビアなんですなぁ。

  ちょっと反省して、油じみたガスコンロから遠くないところにあるトースターを磨いて見ましたが、時すでに遅し。

  私はキッチンについて、よそにシビアな目を持ってしまいましたが、ちいとも片付けない家人に、この番組の録画を見せていいものだか、判断に苦しみます。

  「この家の物置場になってる部屋の大混乱から思ったら、うちはマシだ」になってしまうんではないか、と甚だ懸念しているのです。何しろ、人の家の汚さは目についても、自分ちは風景となりがちですからね(要するに他人に厳しく、己に甘い!・・・ですが、家人は日頃から、とみにこの傾向が顕著なタイプでして💦)。

  登場したお宅は、家を出た娘さんの部屋が物置になっていましたが、うちには余分の部屋はないのだ!と声を大きくしたいです。

  
  一つ面白かったのは、二人いた娘さんのうち、荷物を殆ど片付けてしまった下の娘さんの部屋は物置にならずに済んだのに、あらかたの荷物を置いたままにしてしまった娘さんの部屋が物置化、という個人宅に於ける割れ窓理論の証明みたいな状態でした。 上の娘さんの部屋は一階で、外から来たもののちょい置きをしやすかったのはあると思いますが、もともとたくさんの物が置き去りにされていたから、気分的に置きやすかった、というのは大きいと思います。

  
  よそのお宅の汚さが気になったところで、我が家の汚さ、客観的に見て、改善気運をさらに盛り上げようと思います。