イベント好きな家人が役所に申し込みしていたので、市庁舎側の立派なホールで開催の健康と温泉フォーラムに行きました。

  目玉は「バカの壁」の著者、養老孟司先生の講演で、それ聞きたさプラス温泉旅館宿泊券の抽選が、家人の目指すところでありました。

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  イベントというのは得てして、その会場のある自治体のトップとか議員等がご登場でありますが、皇太子様の当地ご訪問とビンゴだったそうで、市長も県知事もそちら優先で、副市長がご挨拶されました(後でかつての同級生の旦那さんと判明💦)。

 何人かの来賓挨拶、来賓紹介など、日本的儀式のあと、お待ちかねの養老先生の講演。これがいきなり、僕は風呂が嫌い!の一撃で、無理矢理タイトルに温泉をくっつけた内容とはほぼリンクせず、主催者側の目論みはただただ養老先生を人寄せパンダにしたかったのがみえみえでした。

  しかし、その目論みは見事命中!は間違いありませんでした。

  先生のお話は、保守的な土地柄を配慮してか、いまいちグサリ度が足らず感がありましたが、デジタルとは完全な複製を作るため、デジタルはそこで終わる、変化しない、人間は違うとの事で、どうもスマホをはじめとするITものに没頭、人間は死なないと勘違いしているんでは?な世の中は変とおっしゃりたいように・・・思われました(一言も変とはおっしゃいませんでしたが、話の流れから私が勝手に推察しただけです💦)。

  一週間前に帰国したばかりのブータンの世界一美しいが、世界一危ない飛行場のお話など、温泉とどうつながるんだかトークでしたが、講演慣れした先生のトークは淀みなく、適宜笑いを取っておられました。一カ所だけ、笑いを取るつもりで話されたらしいのが滑ったのは、高齢者が多い会場の場に合わない内容だったかと思いますが、その詳細は右から左に流れたトホホです。

   軽妙な面白い話なのに、隣の方はこくりこりされていてもったいなかったです。

   目玉が終わった時点で退出された方もそこそこいましたが、実はそのあとがかなり面白かったりします。

   倉吉市、仙北市(こちらだけは市長さんがお越しでした)、菊池市、阿賀野市に主催の北杜市の幹部トークでは、熊本の地震で被害を受けられた菊池市のお話が印象的でした。阿蘇市の被害と熊本城の被害が大きく取り上げられがちですが、菊池市も家屋の全半壊など多く、市内の温泉は年末までキャンセルになってしまった、しかし、復興事業関係者の宿泊で辛くも持ちこたえたなど、切実なお話でした。

  地元北杜市では、信玄の隠し湯から始まり450年の歴史を持ち、日本有数のラヂウム温泉の増富温泉郷のアピール以外に、効率的な農場経営に企業が何社も拠点を据えたなどの話が出ました。

  倉吉はかつて机を並べた会社の同期の出身地なので親近感がありましたし、阿賀野市は子供の頃行った出湯温泉がある市でした。仙北市だけは秋田県が未踏なので縁がありませんが、有名な玉川温泉を有する場所です。

  更に地元の中国漢方に精通した先生、公的温泉施設の指定管理者、増富温泉郷老舗旅館の女将のトークもなかなか面白く、特に漢方先生の健康のためには温泉と、地の天然の旬の食べ物を食べることというお話と、市が誘致した効率的な農法による作物が全然クロスしないので、ひっそりと笑えました。

 いちげんさんの養老先生がもたらした笑える矛盾どころではない、地元同士のこの矛盾、誰も何も言えませんね〜。💦
  
  明日のシンポジウムには国際事情にも精通した女性ジャーナリストの草分け的な野中ともよさんが講演されるという事で、野中さんは大変おしゃれな出で立ちで客席で終始真摯に傾聴されているようでした。ミーハー家人は急遽申し込みで野中さんのお話も聞くと言い出しましたが、私は体力的にムリそうです。


  えらい早昼を食べて外出し、空腹だったので、お気に入りの定食屋で夕食後、リゾナーレ小淵沢でハロウィンシーズンイベントの廃墟風ライトアップとゴースト出現見たら、もぉくたびれ果てて、早々に就寝しました。

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  これで宿泊券でも当選していたら、ハイテンションでギラギラしたかも知れませんが、固唾を飲んで番号の振られたハガキを握りしめても、かすりもしませんでした。

  北海道の稚内空港利用の宿泊券に当たった方は、さすがに喜ぶより当惑されていました。みんな当選したいのは、お隣り長野県の別所温泉や鹿教湯温泉、それに県内の温泉くらいですよね。山梨県から、九州や北海道の温泉の宿泊券だけ当たっても、交通費と移動手段を考えるとなかなか厳しいものがありますね。

  うちが当選したら、羽田からビューンだったのにね・・・・・というのを世の中では負け惜しみと言いますf^_^;