今更ながら、今日が最終日というシン・ゴジラを見に横浜に行きました。

  十年も前から横浜駅は永遠の工事中、不細工なサクラダファミリア教会かと言い続けて来ましたが、またまた面倒な事に東西連絡通路が途中で遮断されていました。ありゃりゃ!

  さて、シン・ゴジラは膨大なトークが見ものというのと、特殊効果で知っている場所がバリバリ壊れるらしいのを確認したいのもありました。

  怪獣ものは得意ではないので、だいぶ迷った結果のぎりぎりでしたが、恐れていた直接的流血シーンはありませんで、ほっ!
  
  しかし、最初にゴジラの御尊顔を拝した時には、何じゃこりゃー?でした。

  えー、正直に言っちゃうと、文化祭に作ったヤマタノオロチの頭パート1って感じでした(スミマセン💦)。

  むしろ、焦点は根回ししないと回らない日本の政治とか、日米関係などを、膨大な会話であぶり出している点に思われました。

  途中、見た景色、知ってる場所がバリバリ破壊されていました。「君の名は。」の東京編みたいな東京に来れば、多くの人が目にする場所ではなくて、どちらかというとマイナーな地域からゴジラは動きまして、鎌倉再上陸では、よくいく御成通りがやられ、そのままどうも菩提寺のそばに抜けたみたいです。

  マイナーながら実在の地名を特定していますが、ありゃりゃ、私、かなりの高確率で作品中では踏み潰されていますわ。

   いけ好かない事象に対し「ゴジラに踏み潰されてしまえ!」と険呑なジョークを時々飛ばしていましたが、踏み潰さるのはワタシでしたわ。トホホ。

  自衛隊の出動と住民の安全確保、法律上の問題やら、様々なハードルを越えないとゴジラ退治は出来ないのですが、核エネルギーを餌にしているらしいゴジラ、強力です。

  結局、何が言いたいのかは人それぞれの解釈がありでしょうが、私はどんな危機すらも餌にしてしまうゴジラより強力な人間を見ました。野心というかパワフルというか。そういう人がいないと復興はしないだろうと思う半面、事を成すためには小事として庶民の営みを切り捨てる無情さも感じました。

  俳優陣がまた豪華。ちょい役に主役を張れる俳優を配したり、あの人この人。

   特に印象的だったのは、ゴジラにめちゃくちゃにされた後に臨時のリーダーとなった平泉成さんが演じたぱっと見は冴えない政治家でした。

 バリバリの切れ者ではなく、運よく大臣の椅子が廻って来たと見られている政治家ながら、損な役を引き受け、とにかくやりおおせた、火中の栗を拾う、なかなか出来ない事ですよね。

  せっかく横浜まで遠征したのに、おされ百均(またかよ!)をチラ見しただけで、とっとと帰途につきました。

 
 食欲も眼福欲もいいけど、物欲に付いては、財布の紐は締めなくては!(^w^)