学生時代の友人が声をかけてくれまして、久しぶりに会う事に。

 七夕デートだねと毎年1回くらい会っていたのですが、ここ数年は雨降り? なかなか会えなかったのです。

 千葉県在住の彼女と、神奈川県在住の私、以前は銀座で会いましたが、オリンピックコンサートで見た平日も激混み銀座。お店探しから大変そうなので、困っていたら、別の友人が日本橋はどう?と提案してくれて、では、と日本橋に参りました。待ち合わせ場所はコレド室町。地下鉄三越前が最寄りなので、日本橋から少し歩きます。

 二年位前にコレド日本橋までは行きましたが、そこから出る事もなくでしたので、本当に本当に久しぶりでした。

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 まず目に入ってしまったのがこれ。羽生さんのポスターが目立つ寝具の西川。
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 お店の中のディスプレイも羽生さん。他にもスポーツ選手がキャラクターになっていて、体に良い商品なのでありませう。高そうなので、手が出ませんが・・・。

 そして、国の重文の日本橋。

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 この橋がかつて重文指定を受けた時にはまだ祖母が元気で「なんだ、日本橋、おばあちゃまより若いじゃん。じゃ、おばあちゃまは国宝だね、いや天然記念物だ」と冗談を言ったのを懐かしく思い出します。

 先の東京オリンピックに備えて作られた首都高が上から覆いかぶさって、天井重たいよ感があるし、美しい彫像がよく見えないのは残念。ったく、行動経済成長期はいろいろともったいない事をやらかしてくれました。アベノミクスって、そこから、全く進歩していない気がします。金、金、金・・・・(以下省略)。

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 ナルニア国物語やトールキンの世界に出て来そうな竜。西洋に追いつきたいぞと、きっちり真似していた時代の産である事を感じさせます。

 友人も私も定刻前に到着。友人が何やら優待券があるという事で、早めのランチは三越で。

 三越・・・・じっつに何十年ぶりでしょうか。 子どもの頃は祖父母、両親、兄と私という三世代の家族写真を撮るために年に一度、だいたい12月に三越写真館に行き、一張羅(もはや死語!)を着せられ、スタジオのゴブラン織りか何かを張った重厚な椅子に腰かけて、あれこれ角度を変えるように言われたりしつつ、えらく時間をかけて撮ってもらっていたものでした。そのあと、神田に行き、学士会館で食べるお料理のポタージュを楽しみに、退屈な撮影時間を我慢したものでした。

 写真館の方も、年に一度の我々の訪問を楽しみにしてくれているようで、退屈する私と違って、親たちはほのぼのした時間を過ごしていたようではありました。う〜む、記憶があいまいですが、船越さんと言われたかなぁ・・。何とかコシさんというお名前の店主さんだったかと思います。祖父と年齢が近そうな、とても穏やかなジェントルマンでした。

 小学校3年の暮れに撮った写真。その翌年、出先の新年会で倒れた祖父の遺影となりました。引き延ばしてもらうために6歳上で、もう用事が出来た兄が横浜の家から三越前まで走らされたという記憶があります。

 吹き抜けの天女像のきらきらした(後日、修学旅行で東照宮を見た時に、同類だ!と思いました)デコラティブさと、年に一度の改まった雰囲気と・・・三越は特別感がありました。戦前、履物を脱いで入店した時代すら知っている祖母や親世代にとっては、三越でのお買い物というのは安定の一流だったみたいです。


 が・・・が・・・が・・・・ 

 とある出来事をきっかけに、私は三越と心の中で絶縁しました。最後に三越に足を運んだのは、今ヨドバシカメラになる前の横浜三越。そこで開催の三岸節子展を見に行ったものの、買い物はびた一文しませんでした。

 既出のように思いますが(執念深い💦)、会社勤めを初めた年、三越の係長とかいう男性のあんまり横柄な対応にキレたのです。いわゆる、納入業者いじめ感覚だったのでしょうか。本当に超無礼。人を人とも思わない醜い言葉をぶつけて来ました。何様だ!(・・・言っちゃぁなんだけど、たかが係長だぜ)

  おばちゃん全開モードの今なら「私だって、5時半過ぎたら、そして週末にはあんたんとこの客だよ!」って言ってしまったかも知れませんが、とても言えない(まぁ、その時におばちゃんでも言えなかったでしょうけれど)。 でも、内心「なんだ、このモラルの低さは。この会社、ろくなもんじゃない」と思いました。

 そして、ほとんど間を置かず、岡田ー竹久事件が起こり、ひどく納得しました。上がああなら、下もこう。虎の威を借るキツネ係長はその後どうなったんでしょうねぇ。あの性格では順調に進んだとは思えない、いや、順調に進んで欲しくないです!

 土台けちん坊の私が離れたところで、痛くも痒くもないでしょうけれど、以来、三越に対するイメージは転落。地の底。イメージ回復してくれるような他の社員さんによるエピソードもないので、懲りたまんまでおばちゃんに突入しました。


 ってなことを思い出しつつも、三越が一家の御用達になっているらしい友人に便乗して、優待価格で上階のレストランでランチタイム♪ 

 たったひとりの愚劣社員のせいで、激嫌いデパートへとどん底下げしてしまったものの、今、訪店すると、やっぱり丁寧な対応で、私が普段いく事のあるデパートより格上だなという感じはしました。本当に、企業や組織のイメージって、たった一人の対応でアップしたりダウンしたりするんだよね。 私は虎の威を借るキツネ氏の対応でそう思ったので、OL時代は出来るだけ、お客様にも、出入りの業者さんにも、誠心誠意対応しようと思いました(少なくとも、そのつもりでした)。そう思えば、キツネ氏もある意味恩人だったのかも知れない・・・とは年を重ねて思うようになった次第。

・・・・って大幅脱線。

 友人と久々になってしまった間に、積もる話が山盛りてんこ盛り。特に彼女はこの2年位体調を崩していたそうで、年賀状に書いてくれたそうですが、サラッとしていたので、まさか、そんなに大変だとは思いませんでした。

 昨今、同年代、時には年下の友人、知人の罹病の話がものすごく多く、中には深刻な話もあるので、サラッと書いてあるくらいなら、大したことないんだろうと思っていて、失礼しました。

 勿論、娘さんのご結婚など、明るい話もありました。

 レストランから場所を変えて、地下のタリーズへ。

 横浜辺りのコーヒーショップと違って、大都会のコーヒーショップは客席が狭いですわな(みなとみらいのランドマークプラザのスターバックスもすごい狭いけど)。しかし、そんなのにはめげずです。 タリーズの店員さん、フレンドリーで良かったわ。

  いつしか時間は過ぎて、七夕より会う頻度上げたいねぇ、と話しながら楽しい1日はお開きになりました。

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 しっかし、東京駅付近が三菱村ならば、日本橋って三井村なんだなと居並ぶ建物を見て思いました。

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