関東(この場合、恐らく含む山梨県)は空梅雨気味で、今日など梅雨明けかというようなお天気ですが、九州の豪雨は大変な被害をもたらし、悲しいニュースを見る度、心が痛みます。

 亡くなられた方のご冥福をお祈りします。被害を受けた方たちの暮らしがなるべく早く元に近いものとなりますように。

  昨日、山から帰宅しました。土曜日の午前中の上り線で、一般的な行楽ドライブの流れと逆方向なので、一カ所事故で少し渋滞があった以外、非常にスムースでした。

  毎日が日曜の年金生活者のメリットの一つは、混雑時を迂回できる、でしょうか。
 見栄張る外出の翌日、コミュニティーカフェでランチ、その後図書館に行き、本をかなりたくさん借りた事以外、徒歩圏を動くだけ、至って地味な山の生活でした。

  八ヶ岳山麓は7月上旬は嵐の前の静けさです。夏休みが始まると、涼しさを求めるお客様がたくさん来られ、あちこち賑わいます。なもので、空いてる時に楽しめばいいのですが、何だか気重で篭っておりました。

  その分、読書は進みました。何と言っても返却期限が短いから、できるだけ読みたい!

  森見登美彦さんの「有頂天家族2」は毛深い愛とか、毛玉とかの言葉が私にはツボです。ほぼ見知った土地が舞台の事もあり、森見ワールドに入り込みました。あたかも脳内テーマパークで抜けられません。森見さんとか、仲良しの万城目学さんの荒唐無稽ワールド、私は大好きです。何てったって、大好きな関西古都が舞台の作品が多いですし。

  そして、売れてるらしい「サイコパス」。トランプ大統領を念頭に売れてるというような文章をどこかで見ましたが、他にもいるでしょ、日本に!と思いました。

  そして、セコくてみみっちくて、甚だしょぼいサイコパスはその辺に見受けられる、たいしたポジションでもないのに威張り散らし、圧迫するオヤジ。男性型って言うらしいです。もちろん、女性もいないではないでしょう。

  サイコパスも全部が全部困ったちゃんや悪党ではなくて、その特異なパワーは起業家などに見られ、進取の気に富んでいるのが世に貢献するケースもあるそうです。

  そもそも困ったちゃんな面だけなら、淘汰されていて不思議はないのに、少数でもいるのは、種の保存に益しているからこそなんだと。

  アップルの創業者のジョブズ氏がサイコパスらしいのはともかく、マザー・テレサも可能性大には驚きました。

  さらに読んだのが「地方消滅の罠」。これは地方消滅を提示した増田レポートへの反証。増田レポートの方向性は効率採算ばかりで、結局は中央集権化、はっきり指摘はしていないと思うのですが、お上の言いなりの独裁化を危惧しているようです(返却してしまったので確認できませんが、考えるのはダルい事だから、人任せにしたくなる、という一文があったかと思います。今、まさにそういう層が増えているのかなぁと💦)。

  出版された2014年時点では、政府は増田レポート丸のみではなく、地方存続を前提にしていると書いておられますが、あれから三年、政権の言動見ていると、著者の危惧した方向に向かっているのでは? 著者は執筆中はそうなって欲しくないと、敢えて政権ヨイショ気味に書いたのかも、なんて、ついつい思ってしまいました。

  それから「善人長屋」。西條奈加さんの人情時代もの。大家さんを始め、裏稼業持ちの集まる長屋に、唯一の善人が手違いから入居。彼の人助けに長屋住民が巻き込まれ、裏稼業の手管を使いつつ、時にぶつくさ言いつつ、問題解決するという義賊的な展開なんですが、って、この先は読んでみてのお楽しみ!

  と、ここまでは一応読了。あと、自宅から持ってきた読みかけの「伏龍」も最初に読了しました。これは市民図書の本ですが、みなとみらい署のデカコンビが活躍の作品。やはり、行動圏が描かれるので、全く知らない土地よりリアルに感じられます。が、裏社会は知らんよ〜。

  一方で同じ読みかけの「応仁の乱」、売れてる新書らしいですが、ロシア文学顔負けの人名のややこしさにこんがらがり、また、期限の関係で、結局後まわしで、まだ読了してません。

  他にも何冊か借りまして、新書はほぼ手付かず。旅行向けの雑誌はパラパラ見て楽しみました。2015年と2016年の秋の一人旅特集でした。

  という具合で、大変、大変にケな山の日々でした。