一度行ってみたいと思いつつ、9月の中旬の予定が未定だから、すぐには買えない、気がつくとチケットが売り切れの人気コンサート、アメリカン・サウンド・イン・ヨコスカに初めて行って来ました。

  今回は発売日に気合いを入れて手配。9月半ばにはどこにも行かない!と決めてかかってのチゲットでした。
 
  家人には大きな声では言えないし、だからこその人気コンサートなのだと思いますが、S席で3000円って、一万円越えが当たり前のスケート関連から思ったら、もぉ、これは激安としか言えません(笑)。しかも、モギリと同時にプログラム貰えるし。

  たま〜に行くよこすか芸術劇場最寄の京急線、汐入駅はいつになく人が多い、それも自分を含めシニア率が高いのですが、案の定、多くの人のお目当てはこのコンサートだったようです。

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 このコンサート、アメリカ最強の海軍、第七艦隊バンドと横須賀交響楽団のコラボで、元EMクラブ、そのまた前身は帝国海軍下士官クラブだった場所に建てられた芸術劇場が舞台ということで、まぁ、言うなれば横須賀市のお墨付きイベントって感じのようです。

  主催は公益財団法人 横須賀芸術文化財団で、協力、横須賀商工会議所、横須賀ロータリークラブ、横須賀防衛協会。

  え、横須賀防衛協会ってそんなのあるの? あとで調べてみよう。

  ちなみに上地雄輔さんのお父上、今春市長選に勝利されましたが、客席にお姿ありましたよ。

  司会は横須賀出身の高嶋英武さん。

  第七艦隊バンドというのは、旗艦ブルーリッジ所属のバンドですが、非戦闘員のプロミュージシャン。各地で友好や隊員のために演奏を行っているようです。

  チケット販売済みだからはあるにしても、このバンドが公演を行える時点で、アメリカ海軍的には、非常時ではないみたいです。和やかに第七艦隊の幹部っぽい方たちと握手を交わす市長さんの姿にも緊迫感は感じられず。

  再び首都圏抜きのJアラートのあと、たった15分の朝ドラまで中止して危機感煽る放送を流したテレビと、現実の乖離を感じました。

  あれが本気の危機なら、今日のコンサートなんて抜きだよね。非戦闘員とは言え、第七艦隊所属なんだし、だいたいミサイルの標的にしてやるぅ!と言われたらしい街の市長がここで和んでいられるはずもなく。

  と、相変わらずツッコミ入れつつ、コンサートを楽しみました。

  アメリカンサウンドの意味はアメリカンが奏でるの意味かと思いましたが、徹頭徹尾アメリカ人の楽曲で、最後は星条旗よ永遠なれ。

  うーむ、ここは日本なんだから日本国国歌の演奏もして欲しいところですが、マーチなど親しみやすく軽快な曲続きのラストに君が代では、あまりにギャップがありすぎ。ここが横浜ならば、マーチと違和感なく演奏出来そうな横浜市歌で結べるのに。横須賀市歌ってあるんですか? あるとしたら市民に浸透していますか? と市長さんに尋ねたくなりましたが、今は市民じゃないし💦

  第一部は第七艦隊バンドのみ。ブラス主体の演奏で、懐かしい曲の声量豊かなボーカルも楽しめました。ボーカリストの女性が典型的な金髪碧眼グラマーじゃなくて、親しみのもてる容貌。実力主義、いいですね〜。

  ブラスはやはり体格のいい団員揃いで迫力ありました。

  で、聞いているうちに、多分忘れていた何かが蘇って来ました。

  私にはどうやら吹奏楽演奏のマーチと親和性があるのですが、おそらく物心つく前くらいから、何かとマーチを聞く機会が多く、それは基地の街横須賀生まれだったからではないか、と気がついたのです。

  今の方はディズニーランドなどテーマパークのイベントで吹奏楽を耳にする事が多くなっているとは思うのですが、それ以前に刻み込まれているとすれば、中高の部活の切れ切れのブラスバンドの曲ではないよな〜、それなりのレベルの音が入ってたのだと思います。

  休憩を挟んでの第二部は横須賀交響楽団とのコラボ。アマチュアだそうですが、市名を冠するだけあり、音が揃っています。ところどころに第七艦隊バンドメンバーが交ざっているので、合同練習も重ねたものと思われます。

  指揮は第七艦隊バンドのチャップロウ大尉、東京交響楽団の秋山和慶氏、横須賀交響楽団の石野雅樹氏で、一部は大尉のみですが、二部は三人が指揮というユニークな構成でした。

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  毎年、アメリカの作曲家のミニ特集があるらしく、今年はルロイ・アンダーソン。聞いた事はある名前だけど、曲と結びついていませんでしたが、タイプライターとか、シンコペイティッド・クロックなど、あー、あれあれ、と思う曲ばかり。

  特にタイプライターは、タイピングの音のあとにキャリッジをジャッ!と鳴らす音がスリスリする打楽器から出ているのに感心しました。

  キャリッジがジャッ!なんて古くてもせいぜいワープロ、普通にパソコンキーボードしか知らない世代の方には死語ならぬ死音だし、キャリッジなんて言葉も何それ?でしょうね。

  戦意を鼓舞しなきゃいけない軍隊所属のバンドという特殊性もあるのでしょうが、アメリカの楽曲ってメランコリックなものや陰影に富んだ曲より、底抜けに明るい、メロディーが覚えやすい曲が多いですね。

  アメリカ出自のテーマパークの明るさと共通のものを感じます。底抜けに明るいが、ニュアンスがない。悪く言えば平面的、さらに悪く言えば裏に何かあっても表は明るい。

  だからアメリカ的なものが好きという人と、だからアメリカ的なものは苦手という人と分かれるんだろうなぁ。そして、当のアメリカ人の中にも同じように感じる人はいるのでしょうね。どの国でも同じようだと思いますが、体制に順応して、大きな不満を感じない人たちではない、それ以外の人たちの中に・・・

  ちなみに、私自身はアメリカ的なものにゲソッとする気持ちと、アメリカ軍抜きでは成り立たなかった場所に生まれ育ってしまったが故の懐かしさに二分されています。
  
  とにかくノリのいい曲が多く、日米関係の安泰さを感じさせてくれる(実態はしらんよ〜😅)コンサートで、同伴の家人もかなり楽しんだ様子でした。来年も行く! 一人でも行く!と申しておりますが、果たして?


  横須賀生まれの自分史を音で振り返るコンサートでもありました。