オリンピックには魔物が住むと言いますが、選手にとっての魔物と別物の魔物は、凡人に向かっても誘惑をまき散らします。 テレビ、パソコン前から離れられないよ〜。

  今日はとりわけ接着剤で貼り付けられたが如く、朝っぱらからフィギュアスケート男子シングルにべったりでした。(^^ゞ
   
  鉄の心臓どころか、もはやダイヤモンドの心臓、有言実行の恐るべき男、羽生さんの演技のすごさ。よくぞここまで来たと思うと、うるっとしちゃいましたけれど、その羽生さんの鬼演技の後に、初オリンピック100点越えの宇野昌磨選手もすごいです。昌磨君には魔物も近づけないみたい。

 そして、羽生さんの同門のハビエル・フェルナンデス選手の演技も素晴らしかった。チャプリンのコミカルさをしっかり出しながら、さらっと高難度な事をやっちゃう。最終グループの演技では1番好きでした。そして、最終滑走のボーヤン・ジン選手も、かつては失礼ながら、飛びすぎぼーやでジャンプは凄いけどねだったのが、表現力もついて、鬼に金棒になりつつありますね。彼も4位ながら100点越えというのが恐ろしい最終グループでした。

  最終組以外では、傘が手の中に見えるようなカナダのキーガン・メッシング選手の「雨に唄えば」。隣の兄ちゃんみたいな親しみの持てる風貌で、往年の名ダンサー、ジーン・ケリーのステップ、楽しかったです。日本大好きなチェコのブレジナ選手の「鼓童」のたくましいリズムに合わせての演技、とても良かったです。ブレジナ選手もこのオリンピックが最後だとか・・・。ちなみにキーガン・メッシング選手は日系の血を引いておられるとか。

 高難度なジャンプは無くても魅せてくれたミーシャ・ジーやアダム・リッポンの滑りも良かったし・・・。何と言っても、人柄の良さをも感じさせてくれる男子シングル最年長の30才のイスラエルのビチェンコさんの演技、その笑顔を見ているだけで、こちらまで幸せな気持ちになれます。♡

 眼福三昧で、今朝の家事の手際の悪さにばたばたしたのを、民放ならではのCMに救われた次第で、明日はNHKの放映なので、朝ばたばたしないでチンと座っていられるようにせねば。

 団体戦でいまいちだったパトリック・チャン選手、何と最終グループではなかったのですが、明日は最終グループで。しかし、4回転はするっとこなす選手の何人かが(彼もその一人)、トリプルアクセルで苦戦するさまを見て、長洲未来ちゃん、すごい!(真央さんも、伊藤みどりさんも勿論!)と改めて思いました。

 田中刑事選手は残念ながら冒頭の4回転で転倒してしまいましたが、その後はきっちりと演技出来ました。

 思い起こせば4年前、ソチオリンピックの前の四大陸選手権大会に行った時、ソチで金メダルに輝いた同級生の羽生選手と比べても、ソチ代表の座を逃し、四大陸では一位、二位を占めたW崇の二人と比べてもずいぶんと実力差があった刑事君。今、結弦君と同じ舞台に立ってられるなんてすばらしいよ!

 そして、あの時はやんちゃでチャーミングだけど、まだ粗削り感があったミーシャ・ジーが美しいスケーティングで魅せてくれる選手となり、振り付けも出来る独自のスケーターになったのも嬉しいし、四大陸出場の後、ソチでブロンズメダリストになったカザフスタンのデニス・テン君が、ケガの影響とは言え、今回は何と予選落ち・・・(涙) 感慨深いものがあります。

  日本では世界レベルの実力があっても、最大でも3人しか出場できないから悔しい思いをする選手が出てしまう一方で、後を追う選手が少ないために、調子が悪くても頑張らなくてはいけない選手もいるんだろなぁと・・・。

  ジュニアのメダリストの若い選手がのびのびした演技をする一方、金メダル候補と目されていた選手の揺らぎが対照的でした。ネイサン・チェン選手、コリヤダ選手、二人とも団体戦も不調だったけど、明日のフリーでは実力を発揮出来ますように!

  

 ‥‥夜になったら、夜になったらで、小塚さん解説含むNHKのまとめ番組はあるし、スキーのラージヒルの予選もあるし(BS無いですが、NHKのサイトで同時中継してくれるようです)・・・「誰も寝てはならぬ」だなぁ。

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