朝の楽しみは朝ごはん!

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 東横イン甲府駅南口から遠い方のホテル、男性宿泊客が多く、ビジネスマン利用率高そうです。美味しかったのは、朝からほうとう。嬉しかったのはちょっとおやつ感覚のペストリー。

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・・・といきなり食べ物の写真を貼り付けてしまいましたが、チェックアウト後、ホテルから程近くにある舞鶴城公園、すなわち山梨県指定史跡甲府城跡を散策しました。

 高校時代から、いつも駅のそばにあるな、舞鶴公園と思いながら、実は初めての訪問です。よくあるパターンで「いつでも行けるだろう」で放置してしまって幾歳月(;^_^A。

 山梨県とご縁が出来てから、江戸時代に甲府宰相の話は出るものの、ほとんどは戦国時代の「武田信玄」の事ばかり。結婚式にご招待いただけば、新郎新婦への誉め言葉の後に必ず続く「〇〇家は武田24騎の△△を祖とする名家です」って媒酌人挨拶があり、史跡は「信玄公ご座石」「信玄堤」「信玄棒道」など、信玄さまさま、大河ドラマだって、重要人物や主役は信玄公。

 なので、信玄公亡き後に建造された甲府城に対する興味はいまいちでした。

 が、これが立派なので驚いた。

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 途中で話しかけてきてくださった地元のガイドボランティアの紳士によると、最初の方こそ大名がおさめていたものの、途中から天領となり、いわば社長じゃなくて、事業部長がトップという感じだったので、幕末、板垣退助隊が攻めて来ると、とっとと城を明け渡しちゃったそうです。そもそも、建造時期により、戦いに使われたことがないお城だったとか。

 とっとと明け渡し、抵抗なしに廃城してしまったので、戊辰戦争で果敢に戦った会津のような逸話もなく、高遠のように旧藩士が城跡に桜を植えたりすることもなく・・・戦の場になることなく、あっけらかんとしたお城だったし、県民が大好きな武田信玄公と無関係だったが故に、あまり注目をされる事もなかったようなのですが、威光を見せつけるためのお城だったというのが分かる立派な堀、立派な石垣には驚かされました。

 石垣は建造当時のものも残っているそうで、それを修復し、美しい公園にしたのは、割と最近のようですが、一角で美しい八重桜が楽しめました。

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 タダ、安い!が大好きな私ですが、こちらは入場無料な上、ミニ博物館的な展示施設も無料なのです。

 甲府城の歴史や場内出土品なども見られ、テレビドラマや時代小説では「賄賂ばっかり貰いやがって」「将軍をコントロール」の悪役の柳沢吉保の時代に、城下町が大いに栄えたことなども伝わってきます(だいたい歴史は、後から書かれ、その時の権力者にとって好都合に描かれますから、悪役やら、無能とされていた人が実はそうではなかったというのが、最近のあるあるですね)。

 そもそも、国の植物の天然記念物第一号という、北杜市の神代桜のある武川町に柳沢という地名があるように、柳沢吉保は山梨県とゆかりの深い、武田信玄(でたっ!)の一族の末裔なんだそうです。ちなみに菩提寺は、2月末の格安バスツアーの見どころの一つだった恵林寺。時間が足らなくて、お墓にお参り出来ませんでしたが・・・。

 お城は街を睥睨しなくてはいけない場所にあったので、景色がとてもいいです。あいにくとガスがかかっていて、南アルプス等の山は殆ど見えませんでしたが、冬の晴れた日はきっと眺望絶佳でしょう。

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 土曜の午前中、観光、散策と、ちょうどいい位の人数の人たちが訪れていて、ピクニックシートを広げてくつろぐ人がいたり、ボランティアガイドの方の説明を聞く親子連れがいたり、なごめました。

 城址のどこからでも目立つオベリスクみたいなのは、昔から「多分、忠君愛国とか書いてあるに違いない」と思っていたのですが、ちょっと違いました。謝恩碑と言って、払い下げて県有地にして貰えた感謝の言葉が書いてあるものだそうです。大正時代のものなら、まぁ、いいやでスルーしましたが、よ〜く考えたら、大正時代生まれももう90才を越えられて、最早そんなに新しくはないのですよね。(^^ゞ

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 お城というのは、廃城後、広域なお城の地所の一部や、かなりの部分が役所や学校になる例が多々ですが、甲府城の場合、県庁に加え、駅や線路が城址を削っているようでありまして、今は線路を隔てた向こう側にも元お城らしい楼が建っていて、そこの展示も見ごたえがありました。

 また、線路際には蔵風の店舗などがあったり、移築してきた国の重文の藤村記念館という、擬洋風建築の旧睦沢学校(きゅうむつざわがっこう)校舎などもありまして、嬉しい事にこの校舎も無料で見学出来ましたぞ!

 藤村式とは、当時の山梨県令だった藤村紫朗が推進していた擬洋風建築の事であります(ウィキペディアから棒引き(^^ゞ)。

 擬洋風建築の有名どころ校舎としては、松本の開智学校や、佐久の中込学校などもありますね。(^-^)
先日のEテレ「ふるカフェ」で紹介していた、東京都あきるの市の小机家住宅もその一つとして、館内の擬洋風建築一覧の写真に載っていました(蛇足ながら、ふるカフェ、つい先日、北杜市のカフェを放映したようですが、リアルタイムに見らなかったので、録画を見なくちゃ!)。

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 金曜の夜なのに、こんなに静かでいいのかぁ?と昨晩は思ったのですが、今日は甲府駅北口でジュエリーマルシェとかいうイベントがあり、宝石の町らしい、原石や加工したカジュアルアクセサリーなどを販売するテント、食品やクラフト販売のテントが出店していて、賑わっていました。

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 正午近くに駅に移動して、次なる目的地へ!   to be conteinued・・・・(?)

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