札幌で大量の消臭スプレーを自分たちで処分しようとして、大爆発を起こしてしまった事故。

   よくぞお怪我だけで済んだと言う凄まじい現場でしたが、とにかく自分たちで安く早くあげてしまおうと、自力で何とかしようとしたのが良くなかったようです。
   実は割と最近、近所でもっと小規模でしたが、似たような事例を見ました。

    ある昼下がり、ベランダの洗濯物の乾き具合をチェックしていたら、南の方から衝突したような音が聞こえ、その後、バンバンと爆発音が聞こえたと思ったら、真っ黒な煙が上がりました。

    うわ、車の衝突事故かしら?と思っているうちに消防車、パトカー、救急車と駆けつけて、上空にも消防署のものと思しきヘリコプターが旋回し始めました。

    我が家から見える道路は警察官が通行止めをしているようで、どんな大事故なのか、ひょっとしたら延焼などあり得るかも?と心配になる程のものものしさでした。

    数時間後、騒ぎが収まった後に、ネット検索をかけて概要がわかりましたが、駅まで行く途中で通る場所にある一戸建ての住民が、玄関先でバイクにガソリンを入れようとして引火したとの事でした。

   後日、その家の前を通ると、黒焦げになったバイクを実直そうな初老の男性が見ている姿と、ガラスが吹っ飛んだ当該家屋と真っ黒焦げの隣家の自家用車並びに、隣接部分の煤け具合がわかりました。

   お隣さんの車はあっという間に新車になり、いつの間にか煤けたところもきれいになりましたが、当該家屋はしばらく無残な姿のままでしたが、その後取り壊され、今は空き地です。

     どこかに引っ越されてしまったのでしょうか。

     恐らく、そんな爆発を起こすとは思わず、軽い気持ちで時間の節約、もしかしたら買い置きを使うことで、値上がり傾向のガソリン代の節約もあったのかも知れませんが、そもそもガソリンを自前で車両に入れるなど、素人がやってはいけない事をしたのが、大きな損失に繋がってしまった訳で、家主らしい男性を見てしまっただけに気の毒でした。

     今回の札幌の事故も改装に備えて大急ぎでスプレーを処分しなくては、と言う事だったようですが、100本単位のスプレーはプロに処分をお願いすべきでした(この際、スプレーを使わないのに料金を請求していたらしい、などと言うの置いておきます)。

    八ヶ岳の敷地の木の伐採話が出た時も、当初は自力で何とかならないかと思いましたし、実際に自力で頑張ったご夫妻がいたと言う話も聞きましたが、本数や木の太さを考えると、下手したら下敷きになり、大惨事。良くても整形外科通いは必至なのが分かったので、早々にプロにお任せしました。

   ちょいガソリンを注ぐとか、家庭でも使うようなスプレーなら自前処分で行けるだろう、と言うような軽い気持ちになってしまうのは、わからないではないのですが、危険だからやめろ、と常識的に言われていたり、法律で無資格者には禁止されている事をすると、結局ものすごく高くつく!人生が狂う事さえある!と言う事を、改めて強く思わされました。