生活圏でバスを利用すると、時間帯によっては、正規運賃を払って降りるのは私一人なんて事もあります。

    横浜市では所得に応じていくらか払うらしいですが、市営交通と市内を走る主要バスに好きなだけ乗れるシニア向けパスが発行されています。

    いくらか払うらしい、と調べる気もないのは、多分、私がその年齢に達する頃には廃止であろうと踏んでいるからです。
 
   大正生まれの父は確か無償で交付されていたように記憶しています。母亡き後、元気な間は毎月、墓参していた父は、この無料パスを活用して、市営地下鉄をほぼ端から端まで乗って移動していました。

   が、年金と同じで、どんどん条件が厳しくなっています。支給年齢も確か遅くなったかと思いますが、無償から有償になりました。恐らく、団塊の世代とその直ぐ下の年齢層で財源が枯渇して、さらに下の世代には回らない可能性が高そう。😥

    それはそうと、 シニア世代の方々が盛んにパスを使い、時々バスの中で聞こえて来る話題で、どこそこからどこそこにバスで移動した話で、えーっ、電車の方が早いし簡単じゃない!とごく最近まで思っていました。

   が、今はわかります、彼らの気持ち。

   時間の自由はかなりあるが、先立つ物は豊富とは言えない。電車で移動の運賃も、たまになら良いですが、健康のため、なるべくこまめに動きましょう!と思うと、かなりの負担感があります。

   年金生活に突入する前の私は、もっと気楽に電車に乗って移動していましたが、今は考えてしまいます。

    例えば都内の美術館に行くとすると、往復の交通費は2000円を考えないとです。家から最寄り駅まで片道は歩くとしても、1500円はかかる場合がほとんど。

    となると、美術展も、映画も、本当に行きたいのか、それともテレビで紹介されていたり話題になっていたから行きたいだけなのか、自分の胸に問いかけます。

   映画はもっと身近で見られるとは言うものの、直近の映画館に行くためにはやはりワンコインは消えます。

     勝手知ったる映画館界隈ならともかく、都内に行ったら食事代もかかりそうです。いざとなったら、トップバリュのブランサンドをかじる覚悟はしていても、上野公園ならともかく、根津美術館のそばでかじる勇気は流石のワタシにもありません(^_^;)。

   となると、2000円にさらに追加、チャリーン💸💸💸

    最近、美術展に行くのも、映画を見るのもめっきり減ったのは、交通費がネックなんだなぁ。

    さりとて、近所の散策も、美しい山が見えるとか、海が近いなどの魅力は無いし、見ていて楽しい商店もないし、用事も無いのに出歩きたいとそそられるものがありません。

   こうして懐具合のさみしいシニアはだんだんと引きこもって行くのだな、とプチッとうらぶれた気分で納得してます。(´;ω;`)