最近はすっかり食に興味が薄いを公言している私ですが、本当のところ、あくまでもネット上だけ。

     実生活で公言するのはなかなか勇気が要ります。

     というのは、周り中、食に興味がある人だらけだから。

    もちろん、体の基本、健康に大切なのはは食生活だと思うので、根本的に興味が無い訳ではありませんが、いわゆるグルメ番組はみないし、食べ物のために行列に並ぶ気はゼロ。旅行のメイン目的が食の追求ってのもあり得ません。

     私にとって、外食はコミュニケーションツールが第一義であり、珍しいとかおいしいはその後に付いてくる感じです。

    巷に溢れる食の情報。特に女性向けの情報では、食事処がつきものですが、それに加えてレシピ情報も多い。特にスーパー、生協などの食品販売関連では、これでもか!のレシピが次々に出現。

   テレビの情報番組や料理番組に加え、新聞はもちろん、ネットや地域のミニコミ紙にもしばしばレシピが載っています。

     多分、精査すれば、ダブりとか、本歌取りみたいなレシピもたくさんあるのでしょうけれど、一つの媒体に載るたくさんのレシピを見ただけで、かつての店内ごちゃごちゃのドンキホーテ(現状は存じません)に放り込まれたような混乱に陥るので、スルーです。

    私から見たら、よくぞ手を替え品を替えです。

    もちろん、バラエティ豊かな食事は楽しいし、それを楽しいと思って作る分には大いに結構だと思っています。

   が、大手から中小の流通、新聞、雑誌、テレビなど、あちこちでのグルメ特集、礼賛を見ていると、それがスタンダードと思い込んでしまう人が多いのでは?と思います。

    少なくとも私の世代では、女性としての義務的なことに料理上手なことがありました。それは同時に、多くの男性は、女は料理上手でナンボという価値観を抱いていると言う事でもありました。

   忘れられないのは学生時代のサークルのイベントの時、嬉々としてカラフルなお弁当を作って来る女子学生たち、いずれもサークル内にお目当の彼氏がいました。そんな彼女たちの活躍のおかげで(?!)不文律として、女子学生はお弁当を用意して、男子学生はそれを楽しみに食べる人となっていました。

    ひと世代上の学生運動の舞台裏では女子学生はおさんどんに明け暮れていたのと同じで、開明的な雰囲気を漂わせながら、実態は旧態然としていたわけです。

    料理下手な私には苦痛な不文律でした。特に手ぶらで参加して、食べるだけって男子たちって、なんだよ!

    そういう文句を言わない女性がモテるんです。おそらく今も、多分ね。😅

    男子に弁当作れ!までは望めない時代でしたが、お菓子くらいは持参して欲しいとサークルで声をあげたら、賛同してくれる人が何人かいて、そこで手を打った遠い日でした。

    おっと、脱線しました。

    が、かように日本の女性には、料理上手であることが求められて、しかも金余り時期に味をしめた外食のバラエティも『豊かな食生活』のために求められるようになりました。

    このハードルの高さ、一から手作りしたら大変な凝った料理が求められるから、それが出来ないひとたちには救世主となる、冷凍食品、レトルト、ファミレス、コンビニなどの成長があったと思います。

    私も時々助けてもらっているから、否定しないし、体調がイマイチ、時間がないなんて時にはありがたいのですが、レストランみたいなバラエティがイツモアルベキ姿、というのはちょっと違うのでは?と思われてなりません。

   節約ネタの王道としてあげられる一つが自炊です。外食、出前、買い食い、時短食品多用をしていれば、お金が余計にかかるか、食費を下げようとケチって健康を損ねるかのどちらかに陥るので、自分で材料を調達して、つくるのがベストとされています。

   これに異論はないです。

   ただし、毎日がハレの日みたいな、過剰にバラエティ豊かなレシピを求められない限りにおいて。

   寿退社して 専業主婦、その後も仕事をするにしてもパートタイマーとして働くのが多数派な、私の世代でも、毎日の料理はかなりな負担なんですから、子育て時代も共働きが当然の若い世代ではなおさら大変なことでしょう。

    男性も料理する!のが当然としても、レストラン並みにあれこれ日替わりというのは、なおさらハードルが高いに違いありません。

    でも、意識は金余り日本の頃のまんま(食べることって、一度上げたハードルを下げるのが難しいほど魅力的なんだとは思いますが)、毎日同じおかずじゃダメ、皿数はたくさんあればあるほど嬉しい、が、売り手の思惑もあって、浸透しきっているようです。

    問題家庭では、原因の一つとして食生活の乱れがあげられることが多いですが、保護者の生育環境もあるとは思いますし、本当にお金が底をついていることもあるとは思いますが、もしかして、やたらとハードルが上がってしまった日々の食卓のスタンダードに対して、よそと比べてしまったり、ここまでで良いと開き直れなかったり、自分にはムリ、などなどで保護者が投げやりになっての結果、というのもあるのでは?と思われてなりません。

     寿退社してから、フルタイム勤務に復帰した友人が、後輩社員の食事の支度が出来ない!のぼやきを聞いて、思ったそうです。

    ご飯が炊けてたら、味噌汁作って、何かおかずがあればいいじゃん、常備菜でも添えりゃ上々だし、たいして時間なんてかからないじゃん!

     レストラン並やら、毎日違うものを望まなければ、食事の支度はそんなにめちゃくちゃ大変ではない、それは日々実感しています(でも、すんごい楽チンってわけじゃないですがf^_^;)。

    料理が生き甲斐、趣味という方は別として、それほどでもない方で、日々の献立に頭を悩ませている方がいらしたら、食事の支度、ハードルを下げてみませんか?

     と言いたいです。