今年の世界選手権大会はさいたまスーパーアリーナで開催。

  だったら、チケット争奪戦に参加すべきところでしたが、全く気力が湧かず、NHK杯以外の日本で開催のフィギュアスケートの国際大会のチケットはかなりお高いこともあって、おうち観戦に終始しました。

  昨年末の全日本選手権大会では、放映権を持つフジテレビが進化して、BSと地上波で全選手の演技を見られるようにしてくれていたらしいです。らしいです、というのはBS契約をしていない我が家では見られなかったからですが、インターネットで演技後の選手のインタビューは流してくれたので、現地にいるファンの方のTwitterによるレポートに目を通しつつインタビューを見ると、おおよその様子がわかるという次第でした。

 私が見た全日本選手権大会は2回こっきりですが、そのどちらでも、下位グループの選手の演技の時はカメラに布地をかぶせて全く動かさないという、全日本への出場をかけて頑張ってきた選手たちにはなはだ失礼な状態を憤ったのを思うと、素晴らしい進歩でした。

 今回の世界選手権大会では、地上波でリアルタイム放映しないペア競技や、シングル競技の下位グループの選手たちの演技をインターネットで見られるようにしてくれていて、こっそりと言いますが、広告が入らない分、個人的には見やすくてありがたかったです(開催地が日本だから、会場のアナウンスなどから様子が逐一わかりますし)。

 という事もあって、現地に足を運ばずとも、堪能出来ました。が、その分、応援に力が入って、特に最終日の今日は、ただテレビ前にいただけなのに、疲れがたまったらしく、結構へたっております。(^-^;

 いや〜、今日の男子の闘い、とりわけ鬼気迫る羽生さんと、その鬼演技の後にも動じないネイサン・チェン選手のスーパーマン演技はすごかったけれど、昨日の女子もすごかった。

 ペア競技は日本選手はまだまだだけど、ネットで見られてよかったです。特に今日のアイスダンスの覇者、パパシゼ(ガブリエラ・パパダキス / ギヨーム・シゼロン )は二人の動きがぴったりで、重力から解き放たれているみたいでした。

  女子シングル、日本選手が表彰台を逃したのは残念でしたが、個人的には、数日前にものの例えで言及していたトゥルシンバエワ選手が4回転を決めたのが、すごく嬉しかったです。本人の努力の結果だと思いつつも、天国にいるデニス・テン選手がカザフスタンに初めて女子が世界選手権大会のメダルを持ち帰ったことをきっと喜んでいるだろなと思えてなりません。

 ところで、その歴史的快挙を、今朝の地元紙はまったく触れずに、ザギトワ選手が優勝したこと、それ以上に日本選手がメダルを取れなかったことを中心に報道していますが・・・・それが、ファンじゃない一般人の見方と反応というものなのでしょうね。(´・ω・`)

 明日の地元紙も、羽生選手が逆転の優勝を遂げられず、宇野選手が表彰台を逃したことが中心で、ネイサン・チェン選手の驚異的点数には触れるかもだけど、演技の内容とか、もう一人アメリカの選手、ヴィンセント・ゾウ選手が銅メダルを取ったことなんて、な〜んにも触れないのではないかと思います。

 地元紙はベイスターズとかマリノスをはじめとする県勢についてのニュースは詳しくて、全国区のニュースについては薄めで、さらに国際大会では日本の有力選手と優勝した選手の名前くらいしかとりあげないことが多いのです。

 特定地域の住民に受けそうな話題をセレクトすると、国外の選手で知名度がさほど、となると実に冷淡なものであります。が、人が言う「世間」とはそのくらいのものなんだなと、妙に納得します。
 
  逆に言うと、有名スポーツに対してすら「世間」なんてそれくらいのレベルなんだから、あまり気にする必要もないという事になりますが・・・(;'∀')


 テレビやネット観戦だけで、興奮して疲れているのですから、我が家から中途半端な遠さで、日帰りがしんどいさいたまスーパーアリーナまで遠征して、大混雑をかき分けて席探しをして、選手は豆粒くらいにしか見えず、トイレ待ちの大行列に並び、長時間の観戦なんてとても体力的持たなかったに違いない・・・とイソップの酸っぱいブドウであります。

 そう言いつつも、会場で、張り詰めた空気や心動かされる演技を直接見るのはやはり特別な時間だと思います。長尺で座り続けるのは厳しい体力となっておりますが、いつかまた現地観戦が出来たらなぁ・・。(^-^)

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