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   家計簿をつけたあと、比較的元気な日は財布の中をチェックして、帳尻合わせをします。

   ザラザラっと出して、お札を数えて、次いで小銭を数えて、帳簿の現金残高と合うか見ています。旅行に行ったりすると、時々何が何だかになります。

   ですが、金額が合うとザラザラっと財布に戻し、硬貨をつらつらと見つめる事などありませんでした。

   新しい元号の字面、特に令の字にはいい印象を受けなかったのですが、そんな私でも、ふと硬貨に目が止まったのは、やはり、時代が変わるからなんだと思います。

   そして、昭和の硬貨を見つけました。只今の財布の中では、100円、50円、10円ではそこまで古いものは見つからなかったのですが、使用頻度が今ひとつだからでしょうか、少額の1円と5円で、かなり古いめのものを見つけました。

   わざわざ集めたのではなくて、たまたま財布にあった、という中で昭和のものが出て来るのですから、世の中ではまだまだ昭和の硬貨がたくさん使われている事でしょう。

    使い込まれた感じのする5円玉、昭和38年と言えば、私よりはちょい年下ですが、人間ならばそろそろお疲れが溜まる年頃ですね。

    昭和のものなのに、使い込まれたくたびれ感もない一円玉に愛おしさを感じてしまいました。

   そう言えば、ずいぶん前のみんなのうたに『一円玉の旅がらす』というのがありましたね。^_^

    子どもの頃に、明治は遠くなりにけり、という言葉がありましたが、今や昭和は遠くなりにけりになりつつあります。

     長男は若干31歳で昭和の最後の方の生まれなので、それを言うのはまだ早い気もしますが、平成があまりに大きな事件や災害が多かったので、昭和がのどかで懐かしい時代に思えてしまいます。

   尤も、そんな風に思うのは、私が戦前、戦中を知らない『戦争を知らない子どもたち』世代のさらに下の世代だからでしょうか。