友人が半休取れたと誘ってくれまして、山梨県立美術館で開催中の萩尾望都SF原画展に行きました。

    山梨県立美術館と言えば、ミレーの種まく人を買った事で有名ですが、萩尾望都さんの『トーマの心臓』『ポーの一族』『11人いる!』などに夢中になった身としては、嬉しいお誘いであります。

    暑〜い甲府で開催なので、自力で到達は無理だし、漫画劇画アニメには全く興味がない家人と一緒もなぁと諦めていたので、ラッキー!

   駐車場から美術館に向かうまでが、あんまりに暑くて、植栽の整った美しい広場の写真を撮るどころではありませんでした。
  
    SF原画展ですので、ポーの一族やトーマの心臓の原画はありませんが、SF作品の原画がたっぷり。

    SF作品は『11人いる!』と『100億の昼と1000億の夜』しか読んでおりませんが、流麗な画は、たかがマンガとか、マンガは子どもに読ませたくない!などと言われていた黒歴史があったことなど、ぶっ飛ばすものでした。

    どこから見たっけ?状態のやや迷路めいた展示でしたが、年代順に展示されていて、やはり、少しずつ作風が変わっているのがわかります。

    個人的には望都さんが描くカッコいい人たちも好きだけど、子どもの画が好き。ふっくらしてて、子どもの可愛らしさを抽出しているようでいて、媚がないところが好きです。

     最後のコーナーに撮影オーケーの展示物がありました。

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     続いて常設展のミレーを中心とするバルビゾン派の画、山梨県立ゆかりの画家を中心とする日本人作家の作品の展示もしっかり鑑賞。

    松方コレクション展に貸し出したのでは?という元松方コレクションの大作も展示されていました。

     一時出発して、ジモピーならではの一般道の近道で小一時間の移動、そこからしっかり鑑賞で、気が付いたら夕方っぽくなり、冷房の効いた館内とは別次元の暑さの駐車場に戻ると、青空に久々に見る見事に大きな入道雲が浮かんでいました。

      信玄餅で有名な桔梗屋のカフェレストランでひと休み。韮崎にあります。

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   信玄餅入りのあんみつ、お湯に入れて飲むように塩昆布も添えられ、冷茶も出してくれて、ホッと一息。

    横浜にこんな店があったら、夕方近くてもそこそこの入りだと思いますが、勤勉でならす山梨県人、この時刻はお客さんがほとんどいませんでした。^_^

   そこから山麓に戻る途中でパラパラ降り出しましたが、我がウサギ山小屋で下ろして貰った時点は雨が降っていない様子。

    感謝しつつ友人を見送って、家の中に入ると、既に家人が戻っておりました。

  と、間も無くものすごい音がし始め、雨戸のない二階の窓からは時々フラッシュを焚いたがごとくに森が明るくなる様子が見え、ゴロゴロの重低音が響きます。

     時々、バリバリズシーンと落雷すると家鳴りがしそうになったり、停電しても不思議ではない凄まじい音が小一時間鳴り響きましたが、おかげさまで無事でした。

    千葉県の方々は暑さがぶり返した中での停電、さぞかし大変だろうと思います。早く復旧しますように。

     さて、夏のお山滞在にまたひとつ良い思い出が出来た、と持ち帰って来た展示のチラシ、作品の目録を探しましたが、ないっ!ないっ!

    開口部がガバッと開くバッグから、どっかに落下させたらしいです。またしてもトホホ。

    紙を抱え込むのはやめなさい!思い出は頭の中に!の天の声でしょうか。💦