三連休の初日、行楽に甲州、信州方面にお越しの多くの皆さまと逆方向に移動、帰途に着きました。
欧米のものがたりでは、夏の間過ごす避暑地での出会い、ひと夏限りの友情などが描かれている事が多いです。
強い日差しに褪せた木材の家、汐風にさらされた流木、砂、あるいは静かな湖のある森の家で、主人公がほろ苦い初恋を経験したり、ひと夏の冒険で成長したり………
しかし!
夏の家を撤収するあれこれの面倒くさい話は、それを見た頃の私が当事者意識が無かったからなのか、本当に全くスルーされていたのか、それとも多湿なカビ生え文化の国じゃないから、さほど厄介ではないのか、ほとんど目にした記憶がありません。
到着して展開する時はウキウキしますが、撤収は何事につけても面倒くさいものですが、山の家の撤収もそこそこ面倒です。
油断するとカビだらけ。油断しなくてもカビが生える。(;ω;)
昨晩、立ち寄り温泉に行ったのも、風呂場に湿気を溜めないため。もう何年も撤収前の晩は立ち寄り温泉に行く事にしていますし、その楽しみがあるから、撤収するさびしさも何とかしのげるとも言えます。
そして、撤収の朝は乾いたボロ布で浴室を拭き、水気を出来るだけ取り去ります。
これは台所のシンクも同じこと。カマドウマの侵入避けのため、拭き取ったシンクの排水口にはフタをします。
ナチュラル系の壁紙にかかっても変色しないカビ防止剤を吹き付けた布で拭く箇所もあります。
あこうとこうしても、やはり次に来るとカビは生え、カマドウマはぴょんぴょんします。
それでも、ハクビシン事件発生時のリフォームで床下に防水性のある素材を張ってもらったら、カビも虫もかなりマシになりました。
部屋ごとに掃除機をかけるのはともかく、荷物をまとめるのがなかなか難儀です。
保冷品は1番最後になりますが、日曜日の回収後にまだ出て来るプラゴミに燃えるゴミ、回収してもらえない缶、瓶。洗っても乾かないと持ち帰る着替えた服、撤収前日から使う自宅からもって来たリネン類、などなどに、もちろん、衣類やらパソコンやらが加わります。
それにひっそりと持ち帰り資源回収に出すパンフレットも……
冷蔵庫に忘れ物がないか、石油給湯器の電源やプロパンガスの栓は大丈夫か?鍵かけは?
などなど、ひとつひとつは大した事ないけれど、細々とやる事があります。
これが無いから、ホテルや旅館、民宿や貸別荘は楽よね〜。
けど、これと引き換えにチェックイン、チェックアウトの自由があり、どんな繁忙期でも必ず泊まれるわけでして、よく言うふたついい事はない、でしょうか。
別荘番を雇えるような富豪なら話は別でしょうけれど、そんな富豪は社交だなんだで、この夏の私みたいに一カ月もぼよよ〜んとふやけていられないだろうとは思います。♪(v^_^)v
撤収作業の最後は水道栓を閉じる、ですが、秋からは、凍結対策もしなくてはです。
かくして、手分けしての作業を終えて出発したのが10時45分くらい。長坂インターチェンジ近くでガソリンを入れていよいよしゅっぱーつ!
下り線の混雑に比べるとかなり楽とは言え、東京方面にお出かけの方もいらっしゃるようで、車の台数はそこそこ多かったです。
笹子トンネルまでのパーキングエリア、サービスエリアの進入路に行列が出来ている下り線とは違い、スイッと入れた談合坂サービスエリアですが、ちょうど昼どきで大いに賑わっていました。
やさい村で野菜を、店内でお土産少々調達しての休憩は約30分。
自宅に近付き一般道に降りたあと、実に久々に夢庵に寄って遅昼を食べて無事に帰着しました。
どんより冷えた昨日と替わってくれたら良かったねという清々しく晴れた日で、甲府盆地通過時はどんだけ暑くなっているのか、と怯えるくらいでしたが、自宅に近付くにつれ、雲が多くなり、意外に涼しくて助かりました。
昨晩の中秋の名月は見られませんでしたが、今日の満月は見ています。
虫の音が聞こえています。こちらもやはり秋ですね。