今日は地域の中核病院に行き、自分を含めて、たくさんの中高年層を見たのですが、アラ還の私、決して平均年齢を釣り上げていない感じ、つまり、私より年上そうだな、と言う方々が多数でした。

  場所が平日の病院だから、もあるでしょうけれど、最近、至るところで、超高齢化社会が間も無く訪れて、いろいろなところが今まで通りには回らなくなることが予感される出来事を目にしています。

  今月に入ってからも、大手スーパーレジで、私の前の男性シニアが、壮年目線で言えば、ひどくもたついて財布から小銭を取り出し、一つ一つ並べ、いちいち係の人に話しかけながら支払いしてました。

  一見して、お買い物が少なそうと並んだ私のすぐ後ろの若い女性は、他のレジに移動してしまいました。

  その人のお会計がやっと終わり、レジ担当者はすみません、と謝られたのですが、急いでいたわけではないので、明日は我が身ですから、と言いました。

  このレジ担当さんは、ゆっくりなのは分かっているけど、極力、ご自身で払わせてあげたいので、なるべく余計な手出しはしないとのこと。

  お優しい心がけですね、と言うと喜んでおられました。

  これが週末や売り出しになると、レジ前に大行列が出来てしまい、自分で会計したいと言うご高齢の方の意欲(もしかしたらリハビリ中かも?)をそいでしまわざる事態にもなるかもしれません。

   イラチな人なら、本人をドヤしたり、店員さんに怒りをぶつけたりするかも。

  超高齢化に備えて、レジもシニアとか急がない人用を用意しないと回って行かなくなるかも、と思いましたが、経験的に、穏やかなシニアばかりではなく、自分のもたつきには寛容なのに、人のもたつきにはキレると言った困ったちゃんもシニア層に多いのを思うと、なかなか大変そうです。

  それから日をおかず、今度は路線バスで、シニア男性がなかなか下車されません。

  市が70歳以上に条件付きで支給しているバス乗車証が出て来ないのか、小銭が出ないのか、すみません、ご迷惑をおかけします、と言っておられるうちは良かったのですが、出口でひどくふらついておられます。

  何とか降りられた、と思ったら、ふらふらっとしてから、仰向けに転倒。そばにいた体格の良い男性と、もしかしたら医療従事者かしら、と言う感じの女性、それに運転手さんがサッと降りて、何とか立たせてあげました。

  が、細身のその男性、まだふらふらせれていて、運転手さんが、休んでから歩いてくださいと声をかけて、出発の遅れを乗客にお詫びしてスタートしました。

  お酒飲んでる?の声も聞こえて来ましたが、それにしても、転倒の仕方が尋常ではないです。フレールと言う状態かも知れません。

   レジの男性、バスの男性、とたまたま男性の事例を立て続けに見ましたが、壮年の人たちとあまりに動きが違い過ぎる人たちが激増しつつあるのを感じます。

  彼らの若い時はザクザク前進して、とにかくスピード勝負の高度経済成長期だった訳ですが、もうそのままのスピードにはとてもついて行けないのは明らかです。

   ですが、日本人のせっかち度合いは、合理化の名の下にますます増大してもいます。そして、コストカットのための機械任せの傾向も、今回増税に伴って導入が望まれているキャッシュレス決済のようにドンドン増えています。

 (災害の情報も、テレビでアナウンサーが詳しい事はホームページに掲載されています、などと言う事が増えました。ネット環境がなく、いや、あっても取り扱いを補佐してくれる人がいない高齢者は大事な情報から取り残されます)。



  支払いや購入でのもたつきはもちろん、バスのみならず公共交通の定時に発車はこの先、どんどん難しくなるのでは?と思わされました。

  
   そう言っている自分が、最近では財布からサッと必要な物が出ません。サッとやろうとすると、うっかり取り落とす、こぼすことがある体たらくです。

  意気揚々と試してみた無人のレジで引っかかってしまい、一度ならず係の人を呼んでしまったのは、この夏の富士見の西友での出来事でした。

  少子化で、人は減る、機械化は進む、今いるシニア層はこれから機能が衰えて行く事はあっても、盛り返す人はリハビリを受けているなどの理由があるごく一握りでしょう。

  溢れる高齢者に対応出来るだけの人がいない世の中が迫っているのを感じます。

  そう言えば、今日、放射線科で私より先にレントゲン撮影に入った入院患者らしく、しんどそうに呻いておられた高齢女性が、指示に従えないようで、分厚い扉を通しても検査技師さんの声が聞こえて来ました。

  検査が終わり、看護士さんらしい女性が迎えに来て、車椅子を押して移動されましたが、本来なら、あんなにしんどそうな人を一人で待たせず、誰かそばに付き添っていても、と思いますが、ご家族や友人などで時間を割ける人がいないのでしょう。

  そして、もちろん病院スタッフにも余裕がない。

   介護職の友人が複数いますが、みんな言っています。私たちが介護が必要になる頃にはどうなるんだろうね。

   外国人実習生のトラブルや、外国人に対してあまりに要求水準の高い介護資格を思うにつけ、さらに日本の人権に関わる事柄に関する杜撰なやり方を思うと、外国人を当てにする、と言うのも、少なくとも現状では厳しいと思われます。

   介護ロボットだよ、それで誤作動で締め殺されたりしてね。そうだ、ロボットのプログラムを入れ替え、介護ロボット殺人事件!なーんてね。

  などなど、全然楽しくないブラックジョークか飛ぶ中、何とかなるべく元気で終末を迎えないね、と言う話になります。