昨秋の奈良旅行からの帰り、東海道新幹線のドア上電光掲示板に、え、何でここに?と思いつつ見た『山口蓬春記念館』のPR。
先日、エクスプレスカード保持者向けメルマガにも山口蓬春記念館訪問特典が掲載されたので、すっかり行く気満々になりました。
友人が声を掛けてくれたので、ここぞとばかり推しました。
神奈川県立近代美術館葉山館のほど近く、駐車場は無いので、美術館の駐車場に止めて、車は通らぬ細い道を歩いて直ぐにある瀟洒な和館であります。
画伯の住居、アトリエを記念館にしたので、個人のお宅に伺うみたいな感じで、玄関を改築したエントランスではスリッパに履き替え、小さなカウンターでチケット購入します。脇にある絵はがきや一筆箋を置いた棚が、可愛らしいミュージアムショップになります。
ここでエクスプレスカード提示したら、入館料が百円引きになり、かつ、これをいただけました。2種類から選べましたが、代表作という典雅な牛車ではなくて、断然動物派です。
美術館としては狭小で展示作品数も多く無いのですが、ゆっくりゆったり間近で美しい画や、画伯が大枚を叩いて集めたという古美術作品を見られました。
吉田五十八氏による建物は、モダンな和館でとても落ち着く雰囲気。特にアトリエからは南面にも、北側にもお庭が見られ、いいなぁと一同羨望のため息。
茶の間からは海が見えます。お隣の夫人の間には雪見障子がありました。
内玄関で履き物をお借りして新築の別館へ。ビデオコーナーと二階には嬉しい休憩室!
卓上にはLEDのローソクが揺らめき、生花の花瓶も。
時ならぬあたたかさに開き切ってしまった花を替えにいらした方が、とても上品なご婦人で、お話しさせていただいたところ、昨秋の立て続けの台風で梅の木もだいぶやられてしまい、今年は花付きが悪いとの事でした。
昨秋の紅葉も良くなかったとか。これからは、こんな台風ばかりなんでしょうかねとおっしゃられ、昨今の気候の変動を思うと、頷かざるを得なかったです。
でも、美しかった。
ところで、どうしてエクスプレスカード保持者に特典?と思ったら、JR東海の関連団体であるJR東海生涯学習財団により運営されているからと言うのが館内説明でわかりました。なるほど!
だから、広告も流したのね。
ですけど、昨秋初めて見たので、恐らくは比較的最近に運営を始めたものと想像します。
エクスプレスカード保持者でなくても、特典無くても、ここはお勧めです!!💮
(※今日は悪天候からの好天で、ありがたき貸切状態でしたが、週末や行楽シーズンには、相応に混むかも)