最近、80代になって、娘夫婦のそば近くである我が家界わいにお引越しされたご母堂のあっぱれぶりをご紹介したばかりですね。


 このご母堂、愛着あるご実家を売りに出されていたそうで、つい最近、買い手がついたそうです。

 ですが、娘である友人曰く「泣きたいような価格」「1/10って感じ」との事です。

 友人からご自宅の写真を見せてもらっていますけれど、おそらく、高級住宅街と称されるエリアだと思います。それも建売ではなくて、建築家であった亡きご主人の設計になるおうち。愛着もひとしおだったと思いますが、どんなに値下がりしても手放そうと思われたのは「娘たちの負担になるものを残してはいけない」という思いから。

 そういう割り切り方が出来る方だからこその、その年齢に思われないすっきりしたお住いなのですね。

 世の中には、いかにこれとは真逆な人たちが多いのかという事を、自分も含めてですが、思います。

 必要なコストをかけない節約もあれば、小は衣類から、大は自動車、不動産などなど、買った価格に出来るだけ近いか、それ以上でしか譲れないというこだわりもありますが、いずれのケースでも、もの惜しみや先送りをしているうちに、大きな損や負担になってしまうことが普通になって来ました(コスト優先で雇用を切りまくった挙句の果ての少子化促進なんてその最たるものですしね(~_~;))。

  我が家みたいに不動産を取得する時が、高倍率の抽選を経なくちゃで、放っておけばめぼしい物件がどんどん値上がりしてしまう経験をしたバブル時期に当たった世代だと、一層モノ惜しみとモノ離れの悪さが強いように思います。結局のところ高値づかみしているから、手放す時に原価割れが我慢ならないという・・・💦

 ですが、ごく一部の恵まれた物件以外、値上がりはもちろん、元値通り、もしくはそれに近い価格での引き取り手が現れることはない時代になっているようです。

 なので、後生大事に「負動産」と言える空き家となった実家をキープしているのはいかがなものかと思います。引き取り手が現れない物件だと、売り手がお金を払ってまで処分するケースももはやレアではないそうですね。

 逆に売り手が現れるような好物件の場合、高額な固定資産税を払い続けなくてはなりません。どうしてもキープしたいのなら、現在の自宅を安値で売り払ってもいいから移り住むか、手を入れて貸し出すなどしない限り、大損でしかありません。

 この手の不動産を後生大事に抱え込んで、何もしない状態って、到来モノでも自腹でもいいですが、せっかくいただいたモノをしまい込んで使わない状態、あるいはとっておきの食べ物をしまい込んで腐らせてしまうのと似ていますが、かかる費用、そして手間を思うと、そんなかわいらしいものではないですよね。

 それを思うと、本当に友人のご母堂は賢明だと思います。尊敬します。さまざまな愛着のあるお宅をきっぱりとあきらめて身軽になられて、後顧の憂いのない人生だと思います。きっと、この先も長く、充実した楽しい日々を送られるに違いないです。

 娘である友人もご母堂の考えを受け入れて立派だと思います。


 翻って我が家・・・・う〜む(;^_^A (以下省略💦)



 さて、この不動産の処分の大変さについての情報の大もとは別荘の話題でした。不便な場所の不動産の売却以上に大変なのが別荘だそうです。

 次世代が引き継いでくれたら嬉しいですが、今の若い世代は共働きが普通になっていて、別荘通いの余裕はとてもないとか。いや、お金の面ではありません(それもあるかもだけど)。週末、自宅から離れたら場所に通うのなら、上げ膳据え膳のお宿ならともかく、自炊したり、掃除や後始末をしなくてはな場所だと、体力気力がないと、とても無理だと思います。

 なもので、これからの時代は別荘よりも、会員制のリゾートホテルとかの方が正解なんだろなぁと・・・これもご近所のプチセレブなマダムを見ていて思いましたです。

 

 結局のところ、主たる所有者の方向性を思うに、私がここでイガイガしていても仕方ないのですが・・・

 私の方が先立つことを考え(可能性は高そうです。義父母は享年95越えでしたが、私の親は享年65歳と86歳ちょい前。祖母が102歳と長命だったのは未亡人になったのが59歳と、余力たっぷりの時期だったからと確信(;^_^A)、子どもたちには処分の時に困らぬ程度の資金を用意しておいてやろうとは思っております。

 後は野となれ山となれ(^^♪

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