寒くなってからずーっと閉めていた山の家。通常なら3月末から4月頭には風通しや点検に行く時期です。
実は本日出発予定でしたが、諸般の事情により延期しました。
ネットの書き込みやニュース記事を見たら、信州を中心に八ヶ岳エリアも含み、別荘族が続々と疎開に来てるが、新型コロナウイルスが蔓延するかも知れない!迷惑だ!論が結構見つかりました。
こんな情報を見る以前に、余計な心配を掛けてはいけないと思い、お山で老人福祉施設勤務の友人には、行く予定と会えなくても今回は仕方ないという旨、連絡しました。
彼女からの返信は実に落ち着いたもので、何日が休みだからね、会いたいねと言うものでした。
来るなコールにすら見える情報にびびり、昨日は兄にも確認しましたが、これまた落ち着いた声で、普段のこの時期に比べたら、かなり多めな他地域ナンバーの車がスーパーの駐輪場に集まっているが、都会の人たちはマスクしているし、いっときのように買い物もしてない。来ても全然問題無いとウェルカムでした。
なので、今回のドタキャンの事情は、全く別な理由であります。
だいたいネットの世界は、わざわざ書き込みする人たちの声が大きく見えてしまいますが、実態は違うみたいです。
田舎VS都会とか、年配者VS若者、などなど、最近は対立を煽るネタがウケるんですよね。鬱憤ばらしとか、バッシングする事が娯楽的になっているようです。
平成を通しての格差拡大や閉塞感がネットと言うツールを得て、煽りのパターンを作ってしまったと思いますが、今の時節のさらなる閉塞感が煽りを促進しているように思われます。
が、面白がってか、義憤に駆られてかは分かりませんが、拡散する人たちは、実情は知らずと言うケースも少なくはないようです。
田舎に来るな論もその一つではないかと思います。
別荘、山小屋、ウサギ山小屋、実態は様々だと思いますが、そんなに多くは無いとはいえ、固定資産税や住民税は払っていますし、滞在時にはーいい言い方ではないとは思いますがー地元に何らかの形でお金を落しています。
地元自治体も移住や別荘を受け入れ、デメリットもあるにせよ、それ以上のメリットも受けて来たのですから、こんな時にノーと言うのはおかしいと、ちょっと考えたらわかるはず。
長年通い続けて、第二の故郷、愛着を持った人たちは、お山の家に行っても、地元の方々に迷惑になるような行動は慎みますよ。
発熱など、体調がよくないのに強引に行くとか、行った先であちこち遊びまわるなどの、一部の困った人たちが都会から移動して、顰蹙買うような事をしているかもですが、大勢は違うと思うし、逆にこんな時だからこそ、衛生面に気をつけつつ、大好きな場所にある大好きなお店に行って応援したい!と言うのは自然な事ではないでしょうか。
全く知らない事に対して、私もやらないように自戒せねばですが、対立を煽る情報のつまみ食いには気をつけないといかんと思います。
我が家も長野市に家があるんですが、東京から避難する気は全然ないんです。もう、夫が80歳を超え、長距離運転がおっくうになってきたからです。
1980年代後半に購入し、自営業のため、1年の3分の1を過ごしたこともあります。私は子育てと姑の介護もあり、夫と行動をともにするのはここ最近になってからです。
夏前に1度行くのが最後になりそうですが、電気と固定資産税は払い続けるつもりです。
古い家を改造した家ですから、虫やら、カビやら。息子たち家族が行く時は家の中や、外にテントを張って寝ています。
今や負の遺産と化してますが、30年以上本当にお世話になりました。主人が今も健康でいられるのは長野の生活のおかげです。
とりとめのない話になってしまいました。
でぶら(荻窪ばあさん)